こんばんわ。細川ひろみです。
この世界にはもともと善悪も優劣もない。
この世界においては何事も、ただ、そこにある。
そこには、美醜も善悪もない。
あなたが、美しいものを「美しい」と思うことで、「醜い」が生じる。
あなたが、善いものを「善い」と思い込むことで、「善くない」が生じる。
それらは、あなた自身が、作りだしているに過ぎない。
有を「有」とするから、無が「無」となるのであり、有無は共に生じる。
難を「難」とするから、易が「易」となるのであり、難易は共に成る。
長を「長」とするから、短が「短」となるのであり、長短は共につくられる。
高を「高」とするから、下が「下」となるのであり、高下は共にそこにある。
音楽を「音楽」とするから、雑音が「雑音」となるのであり、両者は調和する。
先を「先」とするから、後が「後」となるのであり、
前後は付き従っている。
これは常にそうである。
優れた人や、劣った人がいるのではない。
豊かな人や、貧しい人がいるのではない。
誰かを「優れている」と思うから、
誰かが「劣っている」ということになり、
誰かを「豊か」だと思うから、
誰かが「貧しい」ということになる。
それは、あなた自身が、作りだしているに過ぎない。
変化の激しいこの世の中。
常に変化をし続けているから、今日有ったものが明日は無かもしれないし、
昨日まで優れているとおもっていた出来事が、そうではなくなるかもしれない。
両者がともに共存しているからこそ世の中の調和が保たれている。
偏った価値観や固定観念を持たずに世の中をみて、豊かに過ごしていくことが
一番の幸せの道ですね。
老子の教えは優しい文章で書かれていますが、中身が濃い。
言葉の重みを感じます。