こんばんわ。税理士の細川ひろみです。
今日は介護事業所のキャッシュフローについて。
利用者の増加とともに職員を増やしていく介護サービスでは、いつ職員を増員するかで資金繰り
が変わってきます。
人員を増やした場合には、増やした月又は翌月から人件費は増えますが、利用者はすぐには
増えません。しかも居宅介護支援事業所や訪問介護事業所は一人で担当できる利用者数に
上限があります。
介護支援専門員もサービス提供責任者も上限に近い利用者がお客様としていれば、
収支バランスがとれ、資金繰りには困りません。
しかし、人を増やしたからといって利用者が急に増えるとは限りません。
さらに、介護事業の入金は売り上げた月の翌翌月になりますので、
人員は増えてキャッシュは出ていくけれども、入金は2か月後。
支出が収入を上回る時期は半年は続きます。
このような状況でも資金がショートしないように、事前にためておくか、融資を受ける準備を
しておく必要があります。
キャッシュフロー計算書を作るときにもう一つ気を付けたいのが、季節変動。
夏の暑い時期や冬の寒い時期は、同じお客様でもキャンセルが入ったりします。
これらの季節変動を考慮してキャッシュフロー計算書の予測を立てないといけません。
金融機関や日本政策金融公庫からお金が借りられれば、売上の入金と支出のタイミングの
違いを埋めることができ、支出の増える時期に売り上げも上がってくるという好循環を
もたらすことができます。
事業の計画と結果がどのようになっているのか、しっかりと把握して資金ショートがおきないよう
計画的に事業を進められるようなお手伝いをしていくのも税理士の仕事の一つだと考えています。