このドラマはロマンスとサスペンスの両方が同時進行の為、話が結構込み入っている。しかもヨンドとダジョン、チェ・ジュンミンの3人が幼い頃に同じ場所で出逢っていたのである。

 気がつくとヨンドとダジョンのカップルの他にも意外なカップルが・・・。

 翌日ダジョン(ソ・ヒョンジン)は二泊三日の釜山出張に行くが、お互いの気持ちがわかった二人は仕事に身が入らずメールの送受信を続けてラブラブな状態だった。

 ダジョンが帰って来た日、ヨンド(キム・ドンウク)はすぐに迎えに出て彼女のスーツケースを運び、部屋にプレゼントを置いて仕事があると言って3階のクリニックに戻ったヨンド。

 ダジョンはヨンドが置いていったプレゼントの箱を開けると中からネックレスが。喜ぶダジョンはすぐにネックレスを着けたが、ヨンドが仕事を終えてダジョンの部屋を尋ねると、そこにはヨンドの元妻ガヨン(ナム・ギュリ)とダジョンの親友ウナ(キム・イェウォン)が来ていた。その場で話が盛り上がりキャンプに行くことになったダジョンたち。ヨンドも行くことになり親友のハヌル(チ・スンヒョン)やスンウォン(キム・ソギョン)も誘い、賑やかなキャンプとなった。

 そんな時ホテルで無線飲食の男が暴れて大騒ぎになるが、居合わせたチェイスが素手でナイフを掴んで負傷しながらも取り押さえる。

 帰宅したチェイスは酒を飲んだ瞬間倒れこみ、早朝に目を覚ましたチェイスの前に血を流して倒れている女性が・・・。彼女はチェイスの弁護士だった。

 チェイスは警察に連絡すると強力3班のコ・ジンボクチーム長(イ・へヨン)が来た。しかしチェイスは事情を話し、自分は殺していないと言う。

 チェイスの部屋から隠しカメラが見つかる。実はチェイスの部屋は死んだチェ・ジョンミンが借りていた部屋だった。

 ジンボクからチェイスがヨンドに会いたいと言っていると聞き、警察署に行ったヨンド。

 助けが必要ならあなたを助けると言うヨンドの言葉にチェイスはそれを拒否する。

ヨンドは取調室を出て行こうとするが、チェイスは「あなたが誰から心臓をもらったのか、ダジョンさんは知っているんですか?」と聞いた。だがヨンドはその質問に答えず出て行った。

 ダジョンとヨンドは食事をしようとしたが、どこの店も満席で入れず結局ヨンドの家で出前を頼むことになった。

 翌日ダジョンは弟テジョン(カン・フン)の車で江陵へ。

 仕事が終わったヨンドはダジョンが心配で江陵へ行ったが、ダジョンは大丈夫だからと電話で言った為ヨンドはソウルへ戻った。

 しかし体調不良を感じて車で病院に向かったヨンドは途中で発作に襲われてしまうが、途中で車を降りてタクシーに乗り換えて病院へ行った。そしてヨンドは細菌性肺炎の為数日間入院することになった。

 一方ジンボクはチェイスの部屋に仕掛けられていたカメラの映像を見たが、そこには気を失って倒れているチェイスを見るファン・ジェシクがいた。しかし、ファン・ジェシクは現れたノ弁護士を殺害してナイフをチェイスの手に握らせた後で床に置いた。

 警察はファン・ジェシクを指名手配。彼は過去に殺人事件の小説を書いていてチェ・ジュンミンはそれを読んでいた。

 だが指名手配されたファン・ジェシクは何者かに轢かれてしまい、病院に運ばれた。

 その頃ダジョンはヨンドの携帯が繋がらないがメールは来ていたので、さほど心配していなかったが、ウナ(キム・イェウォン)からヨンドが入院中だと聞かされて病院に向かった。眠っているヨンドを見たダジョンは待合室で椅子に座り、茫然としていた。

 眠りから覚めたヨンドはダジョンに気付かず、待合室で見舞いに来たジンボクにダジョンへの思いを吐露し、彼女のために別れを選択すると話した。

 そしてダジョンとヨンドは別れることになった。

ヨンドと別れたダジョンは江陵から来た母ミランに慰められる。

 翌日ミランはヨンドに会い、巫女から手に入れたお守りを渡し「あなたには9つの命があるの。2〜3個無くなっても大丈夫」と言った。

 夜に99ビルのオーナーで双子の兄妹ウナとチョルド(ハン・ミン)の父が主催する焼肉パーティが開かれ、ダジョンはヨンドと顔を合わせたくなかったが仕方なく参加する。

 チョルドは父に可愛がられていたが、ウナは父が嫌いで素っ気ない態度を取っていた。しかしチョルドも父に殴られた事もあった。

 翌日ダジョンはホテルの客から頼まれたクッションを取りに行き、巨大なクッション2つを持ったがホテルの前で一つ落としてしまった。通りかかったヨンドが拾おうとするが「助けなくていいから」とダジョンに言われる。

 そんな時ジンボクは部下と共にファン・ジェシクの家宅捜査に入り、天井裏から白い粉とジェシクの3つの殺人を記録した原稿を見つける。

 一方隠しカメラの映像を見たチェイスはジュンミンが死ななければダジョンを殺すとファン・ジェシクに言われ自殺したと言う事実がわかった。

 2003年ファン・ジェシクの本である『純潔なる殺人』は本当にあんたが書いたのかとチェイスに言われ、カッとなったジェシクが3つの殺人を行ったのだ。

 チェイスは2020年「ジェシクを始末してアメリカに来るんだ」とジュンミンに言っていたが、ダジョンがジョンミンの前に現れて計画は狂ってしまった。

 キャンプに行ったダジョンはウナやガヨンから励まされる。ダジョンはヨンドの体を心配して別れたと言った。それを聞いたガヨンは彼の側にいてあげてとダジョンに言う。ウナもそんなにダジョンがヨンドの事を好きだったと思わなかったと言って謝った。

 キャンプからの帰り、ダジョンはヨンドの親友スンウォンが送ってくれた動画を見て、やはり自分はヨンドを愛しているのだと思った。

「会えなくて寂しい。痛くなったらまた手術をしてもいいから一緒にいたい」彼の本音を知ったダジョンはヨンドと会って愛を確かめ合うようにキスをした。

ガヨンを諦められないパトリック(パク・サンナム)は99ビルでこっそりガヨンと会っていた。パトリックは嬉しかったが、ガヨンは「今の気持ちがいつまで続くかしら?気持ちがなくなっても私の名前はあなたについて回るのよ。私たち一週間別れましょう」と言ったがパトリックは返事をせずに去った。

 ヨンドはラジオ出演や警察の顧問の仕事も辞めることにし、クリニックの飲み会の後ダジョンに会った。

 二人の交際をまだ公言しないつもりだったが、ダジョンはウナに打ち明け、ヨンドに至っては嬉しさのあまり親友のスンウォンやハヌル、看護師、近所のガソリンスタンドの店員からコンビニのアルバイト店員まで話していた。天然なのかおしゃべりなのか・・・。

 ジンボクはファン・ジェシクの家で見つけた証拠によりチェイスへの疑いが出てきて彼に出頭要請をした。ジョンミンは罪を犯していない可能性と、ジェシクの共犯でチェイスが浮かび上がってきたからだった。実際に殺人を犯したのはジェシクであっても、教唆したのはチェイスではないか。

 ヨンドは病院で出会った初恋の人がダジョンだと気付いた。「愛してる」とヨンド。そしてダジョンは涙を浮かべて言った。「愛してるわ」

 正式に交際宣言をしたヨンドとダジョンは友達を呼んで屋上で食事会をした。

 だがマネジャーの運転する車で事故に遭ったガヨンは足を負傷。そのニュースで心配したパトリックが病院に駆けつけ人目も憚らずガヨンを抱きしめる。

 その後ウナの助けを借りてパトリックとダジョンの家に行ったガヨン。

 そしてヨンドはダジョンと共にミランに会いに江陵に行く。ダジョンは学生時代によく行った店にヨンドを連れて行き、ダジョン&ヨンドと柱に名前を書く二人。ダジョンは親友のウナと好きな人ができたら、ここに名前を書こうと約束していた。すると、柱にテジョン&ウナと言う名前を見つけて驚く二人。

 その頃チェイスはジンボクにファン・ジェシクを訪ねたのは自分で隠していた事実を語った。ジンボクが何故、今?と聞くとジュンミンが全てを終わらせる事を望んでいるからと答えたチェイス。

 その後ヨンドはジンボクからチェイスの居場所がわからないと聞き、教会を訪ねた。チェイスが何もかも終わらせたいと言っていたと聞き、ヨンドはチェイスが自殺するのではと思ったのだ。

 教会でチェイスと会ったヨンドは言葉をかけ、自殺を思い止まらせた。

 ダジョンはウナが屋上に忘れた携帯を取りに行ったが、ちょうどその時弟テジョンから電話が来た。弟だと思い、気軽にウナの携帯に出たダジョンは話の内容がおかしいと感じ、ウナを問い詰めたところウナとテジョンが付き合っている事が発覚。

 ショックを受けるダジョン。追い討ちをかけるようにヨンドが「僕らと同じ日に付き合い始めたの?ファーストキスした日だよ」と言い、慌てるダジョン。「なぜ、今それを言うの?」どこまでもド天然なヨンド。

 その夜ヨンドはダジョンが待つ屋上へ。

〝辛い季節の終わりに手を差し伸べてくれた・・・・あなたは僕の春〟

ダジョンは微笑みながらヨンドを見る。

〝辛い季節がまた訪れるとしても間違いなく根気よく手を差し伸べてくれる・・・・私はあなたの春〟

登場人物それぞれが辛く悲しい経験を経て大人になり、忘れようとして心の隅に追いやった出来事も何かのきっかけで出てきてしまうが、側で手を差し伸べる人がいれば生きていける。

〝最善を尽くして、出来るだけ長く生きよう〟ヨンドの言葉が身に沁みる。