ヒョンビンが「愛の不時着」より前に北の軍人を演じた映画だ。脱北した北の将校を探すため、南の刑事と協力することになるのだが相手がユ・へジン。ヒョンビンがカッコ良すぎるけれど、ラストはユ・へジンもいい所を見せてくれる。

 何と言ってもヒョンビンのアクションがカッコいいから見て!と言いたい。これだけでも充分見る価値はある。しかも走っているヒョンビンは速い!腕の振りなどを見ていると、相当足が速いなと感じる。そして笑顔は封印。梨泰院でのロケの時はスタントを使わず撮影に臨んだため、危うく事故になりそうになったとか。そして共助2が作られることになったようだ。これは楽しみ!

                 ↑見返りヒョンビン

 

 偽札工場の摘発のため、車で向かっていた特殊部隊の刑事イム・チャルリョン(ヒョンビン)は偽札工場で突如鳴り響いた銃声を聞いた。

チャルリョンと部下たちは検閲官として工場に入ると、そこには将校のチャ・ギソン(キム・ジュヒョク)がいた。彼はアメリカドルを精巧に印刷するための銅板を狙っていたのだ。彼に待機せよと言われたが、銃撃戦になった。

 そこでファリョンが撃たれて死亡。チャルリョンも撃たれたが、トドメの一発を撃とうとしたギソンの銃には弾がなかった。命拾いをしたチャルリョンだったが銅板を持って脱北したギソンを追って南北の長官級会談が行われるソウルへ随行することになった。その間に何としてもチャ・ギソンを捕えなくてはならない。

 ソウルで会った南の刑事カン・ジンテ(ユ・へジン)は犯人を捕まえ損なって停職を言い渡されていた。が、急遽ピョ班長に呼び出され北の刑事チャルリョンと協力してチャ・ギソンを捕えることになった。

 ピョ班長は本当の目的を探るようジンテに言ったが、チャルリョンは単独行動をしようとしてジンテを悩ませた。仲良くなろうと一緒に酒を飲もうとしたが、北と南の違いについて言い争いとなってしまい、前途多難だった。

 ジンテはチャルリョンの足首にGPS装置をつけて南の刑事は皆つけていると嘘を言ったが、チャルリョンはGPSなのでは?と疑っていた。

  捜査は進まず、ジンテはチャルリョンを見張る目的もあって自宅に宿泊させることになったが、ジンテの妻はいい顔をせず、義妹のミニョンはチャルリョンのカッコ良さに一目惚れする始末。娘のヨナはチャルリョンを怖い顔のおじさんと呼んだ。

 ギソンの元部下パク・ミョンホを追って免税店に入ったジンテとチャルリョンは乱闘になる。チャルリョンが八面六臂の大活躍でチンピラたちを倒し、ジンテはそれを見てチャルリョンの凄さに驚いた。とにかくヒョンビンが一人で襲って来る男たちを倒す、倒す、倒す。アクションの美しさに惚れた。

 パク・ミョンホはこのまま残りたいとギソンの部下に訴えるが、殺されてしまう。チャルリョンが来た時は既にパク・ミョンホは死亡。撃った男を捕まえようとしたが、逃げられてしまった。

 ギソンはチャン・ソンテと言う男に銅板を売りつけようとするが値切られて交渉はなかなか進まない。表面はパク・ミョンホが持っていたため、銅板は裏面しかなかった。警察がパク・ミョンホの遺留品として表面の銅板を押収している。

 そこへ交渉現場を突き止めたチャルリョンは屋上からロープを垂らし、窓を突き破り部屋に侵入した。銃撃戦になったが、ギソンは手榴弾を爆発させて車で逃げた。

 ジンテはチャルリョンを乗せ、ギソンを追跡。激しいカーチェイスの末、ギソンが乗っていたBMWはぶつかって横転。中から血だらけのギソンが這い出て来た。

 「撃てよ」とチャルリョンを煽るギソン。「お前は国家を利用して復讐したいだけだろう」ギソンが偽札工場で撃って死なせた女性はチャルリョンの妻だった。しかも妻は妊娠していたのだ。

 その時ジンテがチャルリョンに「死なせるな。生きて捕まえなければ」と言いチャルリョンがひるんだ隙にギソンは橋の上から海に飛び込んでしまった。チャルリョンは後を追って海へ飛び込もうとするが、ジンテは必死に止める。「そんなことをしても天国の奥さんは喜ばない。生きるんだ。ギソンは俺が探すから」

 チャルリョンはホテルに行き、上官にギソンが海に飛び込み、行方不明になったことを報告。

 家に向かっていたジンテは車の中で娘ヨナからの電話を受けたが、泣き声になった娘に訳を聞こうとすると電話の向こうからギソンの声が。ギソンは生きていて、ジンテの妻と娘を拉致していた。仁川港にある発電所に2時間後に来いと言われたジンテはチャルリョンに電話して助けを求めた。既に銅板はチャルリョンの手元にある。彼は上官に南の刑事の家族がギソンに拉致されたことを告げると上官は「放っておけ」と言ったが、彼は銅板を持って仁川港に行った。先に行っていたジンテは妻と娘を殺さないで自分を殺すように言ったが、ギソンは何も答えない。

 そこへチャルリョンが銅板の裏だけを置いて人質を解放したら表面を出すと言った。ギソンはジンテの家族を解放したためジンテと家族は車に乗って家に帰ろうとしたが、途中ジンテが言いにくそうに妻にチャルリョンが心配だと言った。妻は「さっさと戻りなさい」と言って娘と一緒に車を降りた。

 ジンテは車で引き返すとナイフでチャルリョンを殺そうとしているギソンを見てチャルリョンに銃を渡し、彼を救った。

 その後ピョ班長から指令を受けたジンテ。今度は北に行くように言われ、迎えたのはチャルリョン。また二人は共に事件を解決することになった。

 ヒョンビンがカッコいいのは勿論だが、アクション、カーチェイス、ちょっと笑えるシーンなどが散りばめられていて面白かった。こう言う捻りのないストレートな映画はいいな。