このドラマを見た人はチャン・ヒョクの笑い方が気になるはずだ。最初は何、この笑い方と思っても見ていくうちにクセになるからだ。

 髪型も片方に寄せた、ちょっと漫画みたいなスタイルが面白い。

 代々続く伝統のある家柄に生まれ、チャンイン化学のCEOとしてバリバリ仕事をこなしているイ・ゴン(チャン・ヒョク)は早く結婚して後継を設けると言うプレッシャーに悩まされている。恋人のバレリーナ、カン・セラ(ワン・ジウォン)は今は結婚よりもバレリーナとして一流になるという夢を追っている。

 ゴンがマカオでセラと落ち合いプロポーズをするつもりだったが彼女はオーディションが入り、ニューヨークへ行ってしまった。

 一方キム・ミヨン(チャン・ナラ)は法律事務所で働いているが、雑用を頼まれても断れないお人好し。会社のイベントでマカオ旅行のペアチケットが当たり、彼のいないミヨンは憧れていたミン弁護士から一緒に行こうと言われ有頂天。

 ゴンに恨みを持つパク社長とミヨンの義兄チェはペットボトルに薬を入れ、ゴンに飲ませようとするが誤ってミヨンが飲んでしまい、酩酊状態で部屋に行った。しかし部屋番号を間違えてゴンの部屋に入り、ベッドに潜り込んでしまう。ゴンも酔っ払った状態でミヨンをセラと思い、ミヨンはゴンをミン弁護士と勘違い。ここで一夜の過ちが起こってしまった。朝、目が覚めてから大騒ぎになった二人だが、運悪くベッドインしている二人をパク社長とミヨンの義兄チェに撮られてしまう。だがミヨンとゴンはそれぞれ、この事はなかった事にしようと言って別れた。

 しかし韓国に帰国後ミヨンは生理の遅れから不安になる。結局母に妊娠がバレて子供の父親もイ・ゴンだとわかる。

 話し合いをするために行ったレストランでミヨンの母にこっぴどく怒られるゴン。

しかしゴンの祖母ワン会長はゴンに子供ができた事を喜び、ミヨンとゴンを結婚させようとする。ミヨンとゴンは周囲の説得もあり、結婚することに。ミヨンはゴンの家に行き、表向きは一緒に暮らすことになった。しかしゴンはセラを愛していると言い放ち、ミヨンに子供が生まれたら離婚すると言う誓約書にサインさせた。

 異母兄妹のヨン(チェ・ウシク)と彼の母親はこれは偽装結婚だと怪しんでいた。

 ゴンの家の近くにカフェをオープンさせるダニエル(チェ・ジニョク)は準備の真っ最中。ひょんなことからダニエルを神父だと勘違いしているミヨンと再会したダニエルは彼女を家まで送るが、帰ってきたゴンと鉢合わせする。ミヨンは」ダニエルを神父だと紹介。ゴンに「他の男といるのはダメだ」と言われたミヨンは一体自分の立場は何なのか悩む。ミヨンはゴンといるのが辛くなり家出してしまうがどこにも行けずダニエルのカフェに行くが、彼は神父ではない事、子供の頃別れた妹を探していることなどを知った。

 ミヨンはダニエルに説得され、ゴンの家に戻る。ゴンは待っていてくれた。

 セラの帰国を知らなかったゴンはセラの突然の訪問に驚くが、今までの経緯を話した。だがセラはショックで泣いてしまい、走り去った。

 ゴンは一緒に暮らすうちにミヨンを愛し始めている事に気付き、彼女だけを愛していこうと決心する。ミヨンもゴンに惹かれ、お互いの気持ちを知る事になった。

 二人は生まれる子供のためにベビー用品を買いそろえたり、検診に一緒に行ったり幸せな日々を過ごしていた。しかし株主総会が行われた最中、ゴンが倒れたと言う連絡を受けセラは病院に向かう。ゴンの病気はハンチントン病と言う遺伝性の病気で症状の一つに記憶喪失が挙げられ、若くして死亡するケースがあり、ゴンの父や祖父も若くして亡くなっているのだ。

 倒れた当日会う約束をしていたミヨンは何も知らずゴンを待っていた。

 目を覚ましたゴンはセラの事は覚えていたが、ミヨンと出会ってからの記憶が全くなく、ミヨンとダニエルが病院に来ても病気のため覚えていなかった。

 ゴンは記憶が戻ったが病気の事を考えると別れた方がミヨンのためだと思い、彼女に別れを告げる。失意のミヨンは交通事故に遭い、子供を流産。ダニエルが絵を描くことの好きなミヨンにフランス留学を勧め、彼女はフランスに旅立つ。

 3年後、フランスから個展のため一時帰国したミヨンはエリー・キムと名乗っていた。それを知ったゴンはミヨンの個展会場へ行く。展示している絵の中から二人の子供に思える絵があり、ゴンは偽名を使ってその絵を手に入れる。メールでのやり取りを通してミヨンがダニエルからプロポーズされるかもと言う相談をしてきた。動揺するゴンは買った絵を返すと言う名目で会う約束をする。だがダニエルがミヨンにプロポーズする所を見てしまい落ち込むゴン。しかしミヨンはプロポーズを断る。

 そんな時チャンイン化学とコラボする企画があり、ミヨンは受ける事にして絵を描く参考にと植物園を訪れるとゴンと鉢合わせした。雨がひどくなりソウルへ帰ることができず二人は一晩一緒に過ごす事になり、倒れたミヨンを一晩看病したゴン。

 だが仕事が終わるとミヨンはパリに帰る決心をする。

 ゴンはまた発病し、ミヨンの上司だったホン弁護士に遺言状をの作成を頼み、密かに本音を語ったビデオも作り、セラにも別れを告げた。

 ホン弁護士から「ゴンの家に行って来い」と言われたミヨン。ゴンの部屋でメッセージビデオを見たミヨンはゴンの本音を知り、ゴンが会見を開くと言う会場に行き、ゴンの気持ちを知ったミヨンはゴンに駆け寄り、全てを受け入れるために彼にキスをした。そしてダニエルが探していた妹はセラだった。

 チャン・ナラが演じるミヨンはお人好しで優しく韓国女性にしては小さな声で話し、激昂して「ヤー!」と言うこともなく穏やかで、韓ドラにしては珍しいキャラだなあと思った。

 イ・ゴンの不器用すぎる愛し方や、ぎこちない態度が男っぽいんだけど可愛い。

「VOICE112」では短気でワイルドな男っぽい感じ、このドラマでは喜怒哀楽がはっきりしていて愛嬌もある。本当のチャン・ヒョクはどんな人なんだろう。気になる。