もうないかと思っていたら、またバラエティ番組でジュヒョクが登場。ただしメインの参加ではないので10話のうち、6話ラスト近くに少し、9話ではメインキャストたちが絶賛する働きぶりで結構な時間登場していた。最終10話でも少し出ている。

 「コーヒーフレンズ」は売り上げの全てを寄付する目的で、ユ・ヨンソクと親友のソン・ホジュンが最初車で移動して飲み物を提供し、お客さんたちから寄付を募っていた活動で、それが済州島のみかん畑の中にブランチカフェを作ることに発展していったのだ。

 みかん倉庫が改造されておしゃれなカフェに生まれ変わり、店名はそのまま「コーヒーフレンズ」とした。その名前の通りユ・ヨンソクとソン・ホジュンの他に彼らの友達を呼び、手伝ってもらうことにした。芸能人なので、スケジュールの関係もあって断られ続け、やっとチェ・ジウとヤン・セジョンが手伝ってくれることになった。

 ユ・ヨンソクがシェフとなってフレンチトーストなど軽食を担当し、ソン・ホジュンはこのためにバリスタの資格を取り、主にドリンクを担当する。

 ハンドドリップのコーヒーを提供するため。豆は注文を受けてから挽く。

オープン前に二人は有名な料理研究家でタレントでもあるペク・ジョンウォンからアドバイスを受け、シチューとフレンチトーストはヨンソクが作ることになった。またソン・ホジュンはパンの作り方を習い、店で提供するパンは全て彼の焼いたパンを使った。のちに彼はみんなから製パン王ソン・タックと呼ばれた。懐かしい。確か10年以上前に製パン王キム・タックというドラマがあったはず。

 ペク・ジョンウォンからアドバイスを受けたため、提供する料理はどれも評判が良く、ドリンクもコーヒーはもちろん、みかん畑で採れるみかんを絞った100%ジュースも美味しいと評価が高かった。来店したお客さんたちはメニュー表には金額が載ってないので、それぞれチャリティーとして箱にお金を入れる。

 それでもヨンソクは味が気になり、食べているお客さんに塩辛くないかなど感想を聞いていた。チェ・ジウはホールマネジャーとして素晴らしい気の使い方をし、ホジュンが忙しい時は豆を挽いたりジュースを作ったりしていた。ヤン・セジョンも皿洗いから始まって後半はユシェフの片腕となり大活躍。

 アルバイトの面々も、1日限りとは言え(中には1時間のみ)東方神起のユンホや、EXOセフン、チャ•ソヌ、カン・ダニエル、俳優のチョ・ジュエン、ナム・ジュヒョクたちが携帯で呼ばれて参加。

 ペク・ジョンウォンが手伝いに来ることになり、夜間も営業した日にパンを出しすぎて在庫がなくなるというハプニングがあった。ホジュンは冷静に「買い出しは頼んだから」と言い、なんと!ジュヒョクが袋を2つ持って来店。流石「三食ごはん」の縁は続いている。ジュヒョクは仕事で済州島に来ていたのだ。

 しかしパンを届けて帰ろうとしたジュヒョクにホジュンは当然のようにエプロンを渡し「手伝って」と有無を言わさず、ジュヒョクの黒革のライダースジャケットを脱がせた。ジュヒョクは「ちょっと顔を出すつもりで・・」と言っていたが、ピンクのゴム手袋をもらって観念したらしく案内されて洗い場に行った。山盛りの汚れた食器を前に〝ワンコキャラ〟全開で素直に食器を洗い始めた。彼の良いところは状況に素直に応じて真剣に取り組む事だ。30分ほど仕事をしたところでホジュンがジュヒョクに声をかける。「もう終わって良いよ」「まだあるからやります」とジュヒョクは言ったが次々と先輩たちが洗い場に来て、帰って良いと言うのでジュヒョクはライダースジャケットを着せてもらい、その日は帰った。

 

 そして最終日。チョ・ジュエンがアルバイトとして店に到着。

その後にジュヒョクが来た。最終日は昼も夜も営業することになったので、メンバーたちは気合を入れてから店をオープン。毎日のように満員となるコーヒーフレンズ。

 ジュヒョクは他の人たちがやっている事を見て、すぐに覚えて素早い対応をする事が出来たので皆から驚かれ感謝された。

 夜の部はビールも出す。彼は事前にグラスを冷やしてビールサーバーからビール注ぎ、グラスを傾けてちょうどいい泡とビールの比率を作り出していた。それと言うのもアルバイトを色々やっていたから、今自分が何をしたら良いのかよくわかっていたのだ。

 みかんの店頭販売もやっている。すでに5000ウォンでパックされたものもあるが、コーヒーフレンズのロゴが入った袋を1万ウォンで買うと、みかん畑でみかんが取り放題となる。

 ジュヒョクはそこで食事を終えて出て来たお客さんに説明すると皆が例外なく袋を買い、みかん畑に行った。毎日誰かが店頭販売をやっていたが、集計するとジュヒョクの売り上げが一番だった。面白かったのが、お客さんたちは常に説明しているジュヒョクの顔を見ているのに彼はお客さんと目を合わせることもなく俯き加減で説明していた事だ。そんなにシャイなのか・・。子供には積極的でドアを開けてやり、子供が着ていたジャンパーのファスナーを上げてやったりしていた。

 コーヒーフレンズは出てくる料理も美味しそうだし、スタッフの優しい気持ちが滲み出た店だ。それにしても皆研究熱心で集中力も凄くて、全く違う分野なのにプロフェッショナルって何をやっても素晴らしい。