セルフリストアリングコートとスクラッチシールド塗装があります。
口コミサイト上でも傷が消える!いや期待したほどでもない!
と賛否両論が掲載されるほど関心度が高い自動車塗装です。
そこで、この特殊塗装を塗膜構成という断面から比べてみることで
もう一度これらの塗装のメリットとデメリットはなにか、またコーティング商品との相性や必要性有無などを取り上げていきます。
セルフリストアリングコートとは?
レクサスが採用する塗装技術です。
自己修復性耐摺り傷クリアをクリア層に塗布(ソリッドはカラーベース上)したもの。
押されて圧迫されてひっかかれたキズの修復効果があります。
断面図でUの様な場合は効果がありますが、Vの様な場合は効果が薄いですね。
ある程度柔軟性のある素材で塗装をすることで、万が一傷が入っても熱を加えるなどして元に戻しやすい、というのは、やはり柔軟性=復元力のある塗料を用いなければ成りません。
「セルフリストアリングコート」のキモは「柔軟性」と「復元力」といっていいでしょう。
スクラッチシールド塗装とは?
スクラッチシールドとは日産自動車の軟質樹脂を配合したクリヤー塗装である。
軟質樹脂クリア(すり傷に復元性を持たせた塗料)をカラーベースに塗布したもの。
軽度のすりキズに対して復元。どうやら、消すことのできる傷には限界があるようです。
クラッチシールドは、日常での使用で生じる細かい擦りキズによる塗装表面の劣化を防ぎ、新車時の塗装品質を長期間維持出来る全く新しい塗装です。
通常のクリヤーコートに特殊高弾性樹脂を配合し柔軟性を向上させ、樹脂の結合密度を高くすることで強靱性を高めているため、日常での使用で生じる細かい擦りキズによる塗装表面の劣化を防ぎ、新車時の塗装品質を長期間維持することができる。
また、塗装面を温めることにより復元を早めることができる。
ただし、クリヤー塗装がはがれるような深い傷は復元することができない。
難しい!!
ということでもっと完結にご説明します。
要するに、浅~い傷なら元に戻しちゃうよ!ってな具合の塗装が
「セルフリストアリングコート」と「スクラッチシールド塗装」です。
セルフリストアリングとスクラッチシールドの欠点!
スクラッチシールドは、高価です。また、この性能は3年もって5年と言われて居ます。
その後は、硬くくすんでしまいます。
スクラッチシールド塗装は磨けます。
ですがこの磨き方がとても難しい!
スクラッチシールドは熱でプニプニになって、細かいキズが戻ります。
普通に磨くと熱が出ます。
だから、一時的にキレイになるんです。
セルフリストアリングコートの寿命は、新車から5〜8年と言われています。
しかしこれはあくまでも目安で状況により変わる為、実際は3〜5年だと思って良いでしょう。
寿命が来たからと言ってすぐに効果が切れる訳ではなく、一般的な塗装に比べるとキレイな状態を維持しやすいです。
一般的な塗装と同様に鉄粉も水あかも付きます。厄介なのが、外気温やスタイルカラーによっては水あかや水シミを巻き込んで取るのに苦労することです。
リセールバリュー(再販価値)を考えれば、白や黒を購入される方が多いと思いますが、美しい光沢や艶も水シミや水あかがこびりついてしまっては台無しですね。
その欠点を補うのにコーティングが最適です。