スタージュ騒動

全くスポーツをしなくなってしまった長女なので、このブログに出番がないのですが・・・

最近の長女のゴタゴタを記録しておこう。

(フランスで子育てされている方にしか興味のない内容かもですが)

今日から1泊2日でサケシッターをしてるので、2匹の画像を添えて。

長女(14歳)、Collège 3ème(中学4年目の最終学年、日本でいう中3)

フランスの中学ではこの最終学年で1週間ほどスタージュ(職業体験、研修、インターシップ)をしないといけない。

今調べたところによると2005年から始まった義務プログラムだそうで。

自分が興味ある分野、見てみたい企業に自分で履歴書(モチベーションレター)を持ち込み、受け入れをお願いしないといけない。

そんな話は夏前から聞いていたけど、実際の要項が学校から来ず。

夏休みを使ってじっくり探させればいいのに・・・

考えておかなければいけないけど、詳細が学校から発表されないから実際には動けずだった夏。

(隣の中学は夏前に要項が配られていたのでみんな夏休み中にスタージュ先を探して決めていたらしい・・・)

スタージュ時期が被ってたら企業側だってそんなに人数受け入れられないから申し込んだ者勝ちだと思うんだが・・・

既にモヤる。

夏の間どこにスタージュをお願いするか悩んでいた長女。

9月の半ばになりようやく学校からスタージュ要項が配られた。

スタージュの日程は11月末だとか。

あげく、10月半ばには受け入れ先からサインを貰った書類を学校に提出しろだとか。

ちょっと色々急すぎないか？？

モヤる。

とりあえず、行動開始！

中学生のスタージュ、親のコネを使うかどうかは賛否両論なようですが・・・

ご近所さんが働く薬局、

マリオンちゃんが働くクリニックのマタニティー部門等、

親コネクションで切り札を何枚か用意した

が、長女は自分で決めて、自分でモチベーションレターを書き(ネットで調べて)、

モチがお世話になっている獣医さんのキャビネに行った。

(我が家から徒歩10分弱なので通うにも最適！)

書類一式をキャビネの受付の人に渡し、

「では、受け入れるかどうか、電話するわ」と言われたらしい。

で、待つ事・・・・

2週間！！！！

おい、ちょっと待たせすぎやん。

なに、これ、連絡しないパターンかい。

第二候補に動かなきゃじゃないか？です。

長女は呑気なもので？「電話くれるって言うから待つ」と言うてましたが、

いやいやいや！

とりあえず、「どんな状況でしょうか？」と聞きに行けと長女を行かせた。

ちなみにこのキャビネ、

1つのキャビネに獣医さんが3,4人いるんですよ。(日によって獣医さんが違う)

でもって、獣医さんによって受付(secrétaire)も違うんですよね。

で、受付同士でうまくコミュニケーション取れてんだかも謎な感じ。

長女曰く、最初に行った時と同じ受付さんだったらしいんですが・・・

「えっと、名前は？」「もう書類受け取ってるんでしたっけ？」「もう一度電話番号教えて。」と。

まーじーでーーー。2週間待ってた意味って？

「すぐに確認して、電話でお知らせするわ」

と、なりました。

なんだかな〜。不信感だらけ

そしたら、その日に電話が入り、

「あー、その日程だと受け入れられないわー・・・ごめんなさいねー。

ん？あれ？ちょっと待って・・・日程って・・・？

あ、間違えたわ、大丈夫かも・・・ちょっとわからないから、また改めて連絡します！」

と・・・

なんだかな〜。不信感だらけ

そして、待つ事数日・・・

(ねーねー、即確認して即連絡できないもんー？)

「日程問題なかったので、お受けします！」

との連絡をいただいた。

とりあえずスタージュ先が決まりホッとする長女。

それが月曜日。

が、その電話で、

「モチベーションレター、書類一式紛失したんで、再度提出してください」とさ。

なんだかな〜。不信感だらけ

翌日、朝一で私が持って行ったわよ。

でも、受付が違う人でその人はいまいち理解してなかったけど・・・

なんだかな〜。不信感だらけ

次のステップはスタージュ先がサインした書類を中学校に提出しないといけない。

10/17(月)までに。

その用紙をいつ引き取りに行けるのかも不明。

で昨日、「もう日がないし、いつもらえますか？って確認しにいきなよ」と長女を再プッシュ。

まーね、まだ中学生だし、こういう事っていままで経験してないからわからないわけですよ。

長女としては「書類できたら連絡するって言われているんだから連絡を待てばいい」って単純に思っちゃうんだよね。

でもね、ここはフランスなんだよ！！！！

そんな馬鹿正直にのほほんとは暮らしていけないんだよ！！！！

私にせっつかれ、キャビネに行った長女。

が、なぜかキャビネは閉まっていた。

(開いている日、時間のはずなのに・・・・)

ちなみに木曜は定休日。

もちろん土日も定休日。

中学に書類を提出するのは月曜日・・・

切羽詰まる。

キャビネに電話をした長女。

幸い繋がり「いつ書類をいただけますか？」と。

そしたら、まさかの・・・

「あ、ごめんなさいね〜。やっぱり日程的にスタージュを受けるのが難しくって。

ダメになりました〜」

と・・・

ぽかーん

やってくれたな・・・

中学への書類提出期限5日前にして、1からスタージュ先を探さないといけない長女。

私と夫は獣医のキャビネの対応にカッチーンなわけだけど。

(書類無くすとか、全然連絡しないとか、あげくにドタキャンかよ！)

長女は号泣

こんなん運なわけで。

企業側は学生の中身を選んで採用してるわけじゃないし、

日程とか人数とかそう言う事で決めてるんだろうし。

イラっとするけど、悲しむ必要はない！んだけど。

でも、こういう色々が初体験な長女にとっては、

自分は受け入れてもらえなかった、

自分がダメだった、みたく捉えちゃうんだろね。

ま、これも1つの経験。

言われるがままに待っててもダメ。

むやみに人を信用しちゃダメ！

ここはフランスなんだよ！！！！(←2度目)

(と、慰める日本人母)

(この慰めは正解なのか？？)

ははーん、こうやって逞しいフランス人女性が育っていくんですね〜

泣いている暇はない！スタージュ先を探さないとな長女。

でも、もう時間もないし・・・

「どの切り札を使いますか」ですわよ。

結果、次女自転車クラブの会長さんが働く研究所にお願いすることに。

快く「おっけ〜」と受け入れていただく事が決まりました。

獣医に1ヶ月使って最終的には断られたわけですが、

夫がクラブの会長さんに連絡して数分で方が付きました。

今度、菓子折り持ってこー・・・

波乱万丈、長女のスタージュ物語。

本編は11月末、乞うご期待！

(いや、あのまま獣医のキャビネに決まってたら波乱万丈かもだけど、

信用できるスタージュ先に決まって、波瀾万丈は無いなー！)

とにもかくにも、フランスの適当っぷり、フランスのコネ社会っぷりを垣間見た今回の騒動。

モチ「ふん。だからあの獣医のキャビネは好かんって前から言うてますやーん！」

最初通ってた獣医のキャビネには嫌がらずに通っていたモチですが、

今回のこの近所のキャビネに変えてから、建物に入るのを嫌がるようになったモチ。

ちょうどリアルタイムにモチの薬の件でも受付の人によって言ってる事が違ってモヤっていた私。

このままこのキャビネに通うのも癪だし、前のキャビネに戻ろうかね・・・