薄情 | Hiromiのブログ〜毎日、ご機嫌♬〜

出勤時間の道端で

まだ回収されていないゴミが道を塞ぐ勢いで

散乱している



酷いなぁと思いながら通り過ぎると

こちらでも散乱している


マンションが連なる地帯で

それを隣のマンションの管理人が

箒を持って睨んでいる


散乱するのはいつも同じ場所なんだよねと

同情するがそこは隣のマンションの

管轄だから手出しはしない決意な

見てとれる


私の前を歩く春休み中の小学生が

わぁ!と大袈裟な声をあげて飛び退いた


カラスの仕業だねと思わず声を掛ける


カラスが道いっぱいに

こんなに散らかすだろうかと考える


カラスなの?と小学生が答えた


ネット被せてあるのに

頭のいい奴だねと言うと


そうなんだよ、カラスって頭いいんだよと

乗ってきた


こんなに散らかす迷惑者は

人間界では賢い部類じゃないだろうけどと

管理人をチラリと見ると

何故か睨まれている


あのね、カラスってね

忘れないのと小学生が続けたがったが


こちらは春休みでもなく

管理人にも大人としての分別を

求められているようなので


あっ、遅刻しちゃう、またねと

急いでその場から離れた


またねってどこの子かも知らないのに

薄情なと笑う