金属の素地にガラスの釉薬を焼きつけて装飾したものを七宝と呼びます。素地の表面に帯状の金属線を糊付けして図案を区切り焼付け、その枠の中に釉薬を施し、さらに焼きつけます。日本で最も古い七宝は、古墳から出土した飾り金具に施されていました。


京七宝は、安土桃山時代に華やかな琳派の影響を強く受けた京都の金属工芸の職人が,神社仏閣および御殿の装飾品に七宝を施し栄えた伝統工芸です。


明治時代には名職人並河靖之等により、京七宝はパリ万博にも出展されて、世界的に知られるようになりました。