大学病院に転院してから産後までの血液検査の結果の一部をまとめました。

 

基本的には2週間に1度通院して血液検査をしてました。

ヘパリンを始めたばかりのとき、薬の増減があったときは検査の間隔が短くなっています。

血液検査の項目数は大体30~41項目くらいでした。

 

素人の私には「Dダイマーが上がると血液状態が悪いようだ」しかわかりませんが

主治医の先生がよく注目していた他の項目もピックアップしてみました。

 

検査項目の簡単な解説

・Dダイマー : 血栓ができて、溶けたときの副産物のひとつ

        Dダイマーが高いということは、血管内で血栓ができて溶けたということ

・TAT : トロンビンとアンチトロンビン(AT-Ⅲ)が1:1で結合したもの

・PTフラグメントF+2 : プロトロンビンからトロンビンが生成される段階で生じる蛋白のこと

・APTT秒 : 血液にを異物による凝固を反映した検査(固まりやすさがわかる)

・INR : 血液が凝固するまでにどれくらいの時間がかかったかの国際標準比

・フィブリノーゲン : 血液凝固反応の最終段階、トロンビンの作用によりフィブリンに変化する

 

トロンビン自体を測るのは困難なため、トロンビンの前駆体のプロトロンビンのPTフラグメントF+2と、トロンビンがアンチトロンビンと結合したTATを測って凝固亢進の程度を判断するらしいです。

 

妊娠中(出産まで)

 

 

産後

 

私の場合、産前はヘパリンを打ってもDダイマーは下がりませんでした。

 

転院したばかりのときと、Dダイマーが急に上がった26w6dには

下肢や心臓に血栓がないかエコーで検査もしました。

 

入院中の血液検査はいつも早朝6~7時頃(外来診療が始まる前)に採血し、

夕方血液内科の担当医が病室に検査結果をもってきて説明してくれました。

 

産後0w6dの採血は、退院前の最終チェックで、問題なければ翌日退院予定でした。

採血後二度寝してたら、急に「意識はありますか??大丈夫ですか??」と声をかけられ、

目を開けたら病棟の看護師さん2人と見知らぬ先生がいて、

自分には心拍・血圧・酸素を測る機械をつけられてました。

 

何事かわからず「眠いだけです~」と返事したところ、

見知らぬ先生は何科かわからないけど当直の方で、朝の検査でDダイマーが

とんでもなく高かったけど、産科の当直の先生達はお産で手が離せず、

代わりに様子を見に来てくださったらしいです。

 

体調に変わったところがないか、下肢にむくみはないか一通り確認したのち、

「機械で体の状態は常にモニターしてるから安心してください。

何か異変があったらすぐコールしてくださいね」とナースコールのスイッチを渡されました。

 

Dダイマーがものすごく高いと言われても、自覚症状は全くありませんでした。

同室だった赤ちゃんは、色んな機械つけてるし、今日は検査でバタバタするだろうから

預かりますねと看護師さんが連れてってくれました。

 

産科と血液内科の担当医が出勤してから帝王切開した下腹部、下肢、心臓のエコーで

念入りに確認しましたが血栓等はなく、原因はわからないとのことでした。

ヘパリン0.2mlではパワー不足ということで0.4mlに増量されました。

 

血液内科の先生から、「帝王切開後そんなに上がらなかったから安心してたのに

今朝出勤してめちゃくちゃビックリしました。

Dダイマーは、血管に詰まらないくらい小さな血栓ができて溶けてを繰り返しても上がるから

現状大きな血栓もないし、そんなに心配することはないと思います。

でもヘパリン打ってなかったら危なかった。

ヘパリンを増やしたので徐々に下がっていくと思います。

Dダイマーが10を切るまでは怖くて退院されられないので

退院は10を切るまで延期です」と説明されました。

 

「産後1週間後にDダイマー上がるの珍しいんですか?」と聞いてみたとろ

「私の経験した中では初めてです。帝王切開でDダイマーが上がるときは、

翌日くらいに上がる人が多いです」とのことでした。

 

ヘパリン0.4mlの注射を続けると少しずつDダイマーが下がってきて

結局退院できたのは産後12日目でした。
 

退院するとヘパリンは0.2mlになり、最終的に自己注射の日々が終わったのは

産後8週目に入ってからでした。

 

産後は赤ちゃんお腹の外だし、飲み薬も使えるらしいんですが

飲み薬は飲み始めてから安定した効果が得られる量を見極めるために

何度か通院して血液検査する必要があるそうで

新生児つれて大学病院の長い長い待ち時間(血液検査の採血待ち30~45分、

血液検査の結果待ち1時間、診察待ち30分、お会計待ち20分)を何度もは大変だし

「長くても8週で止められるはずだから、このままヘパリンでいきましょう」と

先生に説明されて、泣く泣く自己注射継続になりました。

 

出産の前後12時間を除いて続いたヘパリン注射期間は、産前・産後合わせて約9か月でした。

大学病院に転院したあと、出産の前後12時間を除いて産後8週まで1日2回のヘパリン自己注射を続け、なんとか母子ともに無事出産を終えました。

 

生まれた子は元気にすくすく育ち、1歳の誕生日を迎えました。

妊娠中も出産も産後も大変でしたが、元気に遊びまわっている子を見ていると

頑張ってよかったと心から思います。

 

産後数ヶ月経って妊娠の影響がなくなった頃に詳しい血液検査をしたところ

抗リン脂質抗体症候群(以下抗リン)だったそうです。

 

妊娠前に不育症の検査をしたときは抗リンひっかからなかったのに?と思って質問したら

「妊娠がきっかけで発症して抗体が上がって、今下がってきてるのではないかと思う。

だから妊娠前の検査では引っかからなかったのではないか。

抗リン脂質抗体は免疫だから、赤ちゃんがお腹の中にいることで反応したのかもしれない。

女性ホルモンの影響で免疫が反応することはわりとある。」らしいです。

 

ちなみに抗リンを調べる検査(ループスac)はdRVVT法(希釈ラッセル蛇毒時間法)とAPPT法(リン脂質中和法)と2種類あって、不育症の検査で受けたときはdRVVT法のみでした。

産後5ヶ月目・10ヶ月目の血液内科での検査ではdRVVT法とAPPT法と両方やって

dRVVT法は基準値以下、APPT法がすこしだけ基準値を超えました。

でも5ヶ月目より10ヶ月目の方が低く、10ヶ月目に至ってはギリギリ陽性って感じでした。

このまま下がり続ければ近くAPPT法のSCT比も基準以下になるだろうと言われました。

 

抗リンだと臍帯や胎盤に血栓ができて赤ちゃんの発育に影響があると聞きますが

私の場合は妊娠中ずっと血液検査の結果が悪かったにもかかわらず

産科で一度も胎児の発育不全を指摘されたことはなく、いつも順調と言われてきました。

本当に順調なのか、気を使われて順調と言ってくれているだけなのかがわからず

産後に新生児スクリーニングとNICU等の診察が一通り終わって異常なしとわかるまで心配でした。

 

抗リンで血液状態が悪かったのに胎盤に血栓はできなかったんでしょうか?と聞いたら

「自分が診ているかぎり抗リンの妊婦さんの血栓は、胎盤に血栓ができる人は他(脚とか)にできない、他に血栓ができる人は胎盤にできないという傾向がある。

なぜかはわからない。」そうです。

私は他に血栓ができる人だったので、胎盤にはできてなかったんじゃないかなと。

この病気はわからないことが多く、あくまで主治医の個人的な見解です。

 

今後通院は必要ないけど、次妊娠がわかったときには産科より先に血液内科に来るように、

また、ピルは絶対飲まないように!と言われました。

どうしてもピルが必要な場合でも、飲む前に必ず血液内科で相談してからだそうです。

 

耳硬化症も自己免疫異常らしいし、抗リンも自己免疫異常なので、

自己免疫が過剰になりやすい体質なんでしょうか。。

 

同じような体質の人が他にいるのかわかりませんが、

もしいたら、私は妊娠中最大ヘパリン0.4ml(1万単位)を1日2回注射してもDダイマーが下がらず

出産は超緊急帝王切開で出血も多くて産後ヘモグロビンが出産直前の12→6まで下がり

Dダイマー27まで爆上がりしたけど、後遺症はなにもなく元気に生きてるし

子は1歳まで突発性発疹以外なんの病気もアレルギーもなく、

発達も今のところ順調そのものだよ!とお伝えしたいです。

 

妊娠中調べても似た症状の人がなかなかいなくて、

お腹の赤ちゃんは本当に大丈夫なのか不安でいっぱいだったので、

無事出産した記録としてこれから少しずつ妊娠中の血液検査の結果推移と

出産・産後について覚えてる範囲でまとめてみます。 

 

今私と子が元気に生きてるのは、血液内科と産科の主治医を始め治療に関わってくれた全ての医療関係者の皆さんのお陰です。

心から感謝しています。

長くなりますが、ピルで深部静脈血栓症になった方で

妊娠した方・妊娠希望の方にぜひ知っていただきたいと思って書きます。

 

私は以前、ヤーズフレックスという超低用量ピルを飲んで深部静脈血栓症になりました。

ヤーズフレックスを飲み始めて3~4日経った頃、

左足のふくらはぎが痛くなり、内科クリニックに相談に行ったところ

深部静脈血栓症の疑いがあると総合病院へ紹介状を書いてくれました。

 

総合病院での血液検査の結果、血栓があると高くなるDダイマーの値が高く

静脈の造影CTと脚のエコーを受けました。

左脚ふくらはぎに血栓が見つかり、その後3ヶ月イグザレルトという薬を内服して

半年くらい通院して治しました。

 

超低用量ピルで血栓ができたということは、妊娠でも血栓ができやすい?と不安になり

妊娠前に不育症を扱っているクリニックにて自費で血液検査を受けましたが

そのクリニックで扱っている先天性アンチトロンビン欠乏症、プロテインC欠乏症、

プロテインS欠乏症、抗リン脂質抗体症候群に関しては問題ありませんでした。

 

安心しつつ、でも妊娠が分かった時は念のためMFICUとNICUのある

総合周産期母子医療センターの指定を受けた病院にかかることにしました。

初診のとき問診票にピルで深部静脈血栓症の既往歴があることを書き

口頭でも先生に血栓既往歴があること、どのように治療したかを説明しました。

不育症クリニックでの血液検査の結果も持参して提出しましたが、

先生に「流産してないのになんでこんな検査受けたの?」と不思議そうに言われ

「ピルで血栓ができたので心配になって自費で受けました」と答えました。

 

私が心配過剰なのかなーと先生との温度差を感じつつ、

でも血栓は自分と赤ちゃんの命にかかわることなので、

つわりで食事がとれないときも水分だけは必死で1日2ℓ以上とって、

吐いた後はミネラルを補うためにOS-1飲んで

こまめに足を動かして血栓予防に努めました。

 

つわりは辛いけど経過はいたって順調で、15週にいつも通り妊婦健診にいったところ、

突然「申し訳ありませんが、すぐに○○大学病院に転院してください」と言われました。

本来そこの病院では、深部静脈血栓症の既往歴がある妊婦が受診した場合

即○○大学病院に紹介状を書いて転院してもらう予定だったと。

「もっと早く対応すべきでした、大変申し訳ありません」と謝られました。

 

あまりに突然のことで状況がうまく飲みこめないまま

翌々日に大学病院の産婦人科の初診を受け、同病院の血液内科の初診も受けて採血をし

「1週間後に血液検査の結果を見てから対応を検討しましょうね~」と言われ帰宅しました。

 

が、その日の夜8時過ぎに血液内科の先生から緊急連絡先に書いたスマホに電話があり、

「来週まで待つのは心配な状況なので、なるべく早く来てください」と言われました。

 

ビックリして急遽会社を休み来院してみたら、Dダイマーが3.84(μg/mL)でした。

Dダイマーの基準の上限値は1.0なので、上限値のほぼ4倍です。

「なにか血栓の症状ないですか」と確認されましたが、

脚が痛くなかったので、ありませんと答えました。

 

「後期の妊婦さんはDダイマーが高くなる傾向にあるけど、

16週で3.84はあまりに高すぎる、すぐ値を下げた方がいい」と言われ、

ヘパリンカルシウム0.2mlを12時間に1回自己注射することになりました。

 

自己注射!!自分で自分に注射するんですか!とめっちゃ怯えましたが

他に選択肢はないそうです。

看護師さんに丁寧に教えてもらってその日から自己注射スタート。

 

自己注射、ほんとすごく怖かったですが、頑張って打ってみたら

翌朝から重く怠かった全身が軽くなり、10分歩くとひどく息切れしていたのが改善しました。

怠いのも息切れも妊娠のせいだと思ってたけど、血液が原因だったんだな~と納得。

 

注射を始めて3日後、血液の状態を確認するために病院へ。

血液検査の結果Dダイマーは4.40で、下がるどころか上がってました。

あれー?と不思議に思って、体が軽くなったこと、息切れが改善したことを伝えると

先生は「う~~~~ん、息切れあったの?」と考え込んでいました。

 

妊娠すると疲れやすいって聞くから、こんなものかと思ってたけど

注射を始めたら急に無くなりましたと伝えると、先生は産婦人科に電話して

16週の妊婦に造影剤を使用した肺のCTは可能か確認したり、

血管外科と循環器内科に他科診療依頼したり、とても慌ただしくなりました。

 

どうやら私はすでに肺塞栓だった疑いがあるそうで

造影剤を使った肺のCTを撮ればすぐ診断できるらしいんですが、

まず胎児に影響のない検査をして、どうしても必要であれば造影CTを撮るとのこと。

 

その日の内に

 血管外科で脚のエコー → 下肢に血栓なし

 循環器内科で心電図と心エコー → 異常なし

 

検査結果が揃ってから血液内科の先生と循環器内科の先生が相談し、

状況からみて軽度の肺塞栓だったことが予想されるが、

ヘパリンを始めたことによって息切れの自覚症状が劇的に改善していること、

下肢に新しい血栓がなく、新たな肺塞栓が起こる可能性が低いことをふまえ、

自己注射のヘパリンの量を一時的に0.3mlに増やすことになりました。

もし呼吸困難を感じたら夜中でもすぐ病院に来るように言われましたが

幸いそういうことはありませんでした。

 

それから4日後、再度血液の状態を確認するために来院すると

Dダイマーの値は3.07に下がってました。

「まだ高いけど、少しでも下がってくれてよかった。

2.0を下回るまで薬の量は増やしたまま継続して

しっかり下がってから減らしていきましょう」となりました。

 

血液内科の先生に妊娠16週でこうなる人ってどれくらいいるんですか?と聞いたら

「血栓リスクがあって私が診てる妊婦さんは年間13~15人程度、

その中には定期的に血液検査をして血液の状態が基準内か確認するだけで

最後まで治療が必要ない人もいる。

今回はギリギリ間に合ったようだけど、対応が遅れたら危なかった。

今私が診ている妊婦さんの中では上から2番目に気を引き締めて

取り組まないといけないと感じている。」と言われました。

 

息切れは妊娠初期からあったし、血液の状態がいつから悪かったのか

自分ではまったくわかりません。

初めての妊娠だったから、息切れは次々起こるつわりの1つとしか考えてませんでした。

大事な妊娠初期のとき、赤ちゃん大丈夫だったのかな?

胎盤や臍帯に血栓はできてなかったんだろうか?

今のところ週数相当で順調と言われていますが、

赤ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

ちなみに私の治療開始前の息切れは、

・平坦な道をゆっくり10分歩くと、5分以上ゼーゼー肩で息をする

・駅の階段は、途中で休憩しつつゆっくり上っても息が上がって苦しい

・シャワー浴びるだけで5分以上ゼーゼー肩で息をする

こんな感じでした。

 

妊娠前は走ったりして息切れしても5~10回深呼吸すれば改善したけど、

何回息を吸っても全然楽にならず、呼吸が楽になるのにかなり時間がかかりました。

また、その頃は歩くのが異様にゆっくりで、

話す声が普段より小さかったと後から家族に言われました。

多分無意識のうちに肺に負担をかけないようにしてたんだと思われます。

 

今振り返れば確かに異常なくらい息切れしてたなと思いますが、

その時は吐きつわり、食べつわり、よだれつわり、匂いつわり、悪寒、ほてり、

胃痛、頭痛、さらにプラス妊娠してから急にひどい蓄膿症にもなってて、

妊娠初期は薬が飲めないから、全てにひたすら耐えて耐えて耐えていたため

ちょっと動くとすごい息切れするなーっていうことが

こんなに重大なことだったとは思いもよりませんでした。

 

あと、血栓ができたらまず脚が痛くなるという思い込みがあったため、

脚の痛みがないまま肺に血栓が飛ぶとは思ってませんでした。

 

現在20週を過ぎ、赤ちゃんの大きさは週数相当で

胎動も毎日元気いっぱい順調そうですが

ヘパリンを0.3mlに増やしてるのにDダイマーがまた3.7以上に上がり

ヘパリンの量が0.4mlになりました。

なぜこうなるか原因はわからず、そういう体質としか言えないそうです。

 

ピルで深部静脈血栓症になった人がみんな

私みたいになるわけではありませんが

そういう可能性があるということはぜひ知ってほしいなぁと思います。