夫の計画的犯行。 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

韓国からオマーンに帰るため

飛行機に乗る。

 

ソウル駅から

空港に着いたのは夜9時ごろ。

荷物を預けるのに

並んでいたのだが

ものすごく時間がかかった。。

 

やっとの思いで

私たちの番。。。

 

福岡から韓国は15キロ

しかし、韓国からオマーンまでは

その倍の30キロ。

 

ということで

今まで持っていた手荷物も預けることにした。

 

荷物を次々と預けていくと

この係りの人が

あるものに注目した。

 

それは・・・

天体望遠鏡。

 

「これはなんですか?」

と中身を知りたがる係りの女性。

 

「天体望遠鏡です」

と説明するも

怪訝な顔・・

 

なんかまずかったかな?

 

そう思ったが

なにやら紙を渡され

一筆書いて欲しいとのこと。。

 

「荷物が割れても

当社は一切の責任を負いません」

そんな内容だった。。

 

まあね。

割れ物って一応書いてもらうけども

それは若干注意して欲しいって意味で

本当に割れる可能性を

無視してるわけではないから

割れたら割れたで

仕方ないとは思うけども。。

 

なんだか「責任を負わない」

と言われたことで

適当に扱われるんじゃないかという

余計な不安を感じてしまうな。。

 

そして、今度は私のビザのことについて

言及し始める。

 

「ビザがないのはどうしてか?」

と。。。

 

ビザがない場合、通常はリターンチケットでないと

いけないらしいのだが・・・

 

我が家はいまだにビザは申請中。

 

だから、往復チケットではないが

ビザが切れたら

外に出る予定であることは告げる。。

 

その話が彼女にとって特殊だったのか

ものすごく手間取っている。。

 

普通の人の手続きが10分で終わるのに対し

私は30分ほどかかった。。

 

終始、この女性は

不機嫌そうに手続きをしてくれたのだが

なぜ、不機嫌だったのかは

意味がわからず。。

 

とりあえず手続きを終えた。。

 

出国手続きを済まし

空港の中に入るが。。。

この時すでに夜の11時

飲み物を飲みたいけれど

どの店もクローズ。。

 

当初はシャワーを使って

リフレッシュするつもりだったが

どうも、シャワーは夜の11時には

閉まっているという情報をキャッチし。。

諦めた。。

 

仕方ないので

大人しく何もせず搭乗口近くの椅子に

座っていた。。。

 

手荷物にある

日本のお菓子をボリボリ食べている

子供達。。

そんなことくらいしかできないよね。。

 

何気にチケットを確認すると。。

なんと席が離れている。。

 

しまった。。。

確認し忘れた。。

続きの席だと思っていたのに。。。

 

これから9時間近く

飛行機に乗るのに

子供を私から離すなんて冗談じゃない。。

一体、なんの嫌がらせなんだ?

そう思いつつ怒り狂っていると

出発前に呼び出しに遭う。。。

 

放送で呼ばれたので

受付に行くと・・・

あの時の不機嫌な係りの女性が。。。

 

とりあえず話を聞いてから

文句を言おうと思っていたのだが

彼女は新しいチケットをくれた。。

 

どうも、席がまずいと思ったのは

彼女も同じだったよう。。。

 

この時の搭乗率はあまり高くなかったのか

空席があったため

そちらに移動してくれていた。。

 

先ほどのチケットの席は

後ろの方のバラバラの席

今回のチケットは

前の方の並びの席。。

 

不機嫌そうだけど

しっかり考えてくれていた彼女。。

 

私は「ありがとうございました。」

そうお礼を言って

席に戻った。。

 

その会話をしている横で

若い韓国人の集団が

うろうろしていた。。

 

最初はなんでこの人たちは

ここにいるんだろうと思っていたが

飛行機内に入って気づいた。。

 

どうも、空席を独り占めできるよう

掛け合っていた様子。。

 

3人席に一人で座り

横になる女性たち。。

 

ああ、こういうことね。。笑

 

3人席に

ひしめき合って寝ていた私たち。。

 

焼肉とビールの効果で

お腹はいっぱいなので

機内食はもう、いらない。。笑

 

心置きなく眠り続け・・

気づけば経由地のアブダビについていた。。

 

意外に快適だったエティハド航空。。

 

アラブ首長国連邦のアブダビから(ドバイの隣)

マスカットまでは1時間ほど。。

 

あっという間にオマーンは

マスカットに着いた。。

 

今回、ビザはネット上で取得していた。

その手続きは夫に任せていたのだが

どうも、うまくいかなくて

韓国にいるときは

まだビザが取れてなかった。。

 

オマーンについて

入国審査を待ってる間に

ようやく全員のビザが取れた。。

 

1人20リアル(6000円)

これで1ヶ月滞在できる。

これ、観光用のビザ。

 

このときはまだ

夫の会社はオマーンの役所から

嫌がらせを受けており。。。

ビザはおりてなかった。。。

 

観光用のビザで1ヶ月過ごした後

もう1ヶ月長く滞在したい場合は

役所にて延長手続きができるそうな。。

 

なので、観光ビザで滞在できるのは最長2ヶ月。

 

そのあとは一旦国を出ないといけない。

 

一旦国を出るとビザを取得し

また2ヶ月。。

というような感じ。。

 

さて、ビザはおりたし入国審査もバッチリ。。

いよいよ外に出ようとしたそのとき。。

 

荷物検査をするように言われる。。

どうも、この人たちも天体望遠鏡が

気になるらしい。。笑

 

「銃ではないのか?」

そんな疑いの眼差しで

箱を開ける。。。

 

「天体望遠鏡です。。」

そうなんども説明する私。。

子供達は

念願の天体望遠鏡を

取られるのではないかと

ものすごく不安そうな顔をしている。。

 

形が形だけに

ライフル銃だとでも

思ったのだろうか。。

 

中を開けると

天体望遠鏡が出てきたのに

全部中身を出す。。

 

そして、パーツパーツごとに

「これは何に使うのか?」

と私に聞く検査員。。

 

いやいや、

私もそんなの知らないから。

買って、中身を見たのは

あなたと同じ

今なんだけども。。。

 

そんなことを思いつつ

「なんでしょうね?

多分・・・・」

と説明しながら

ようやく疑いは晴れた。。

 

実は、他の箱の方がまずいものが入っていた。。

冷凍の明太子とか。。笑

 

開けて

取られなくてよかったよ。。笑

 

 

こうして検査に30分以上取られ

ようやく到着口に出た。。

 

そこには・・・

大手を広げて待っている

夫が・・・・

 

いつもならいるのだが

今回はいなかった。。

 

なんなんだ?

 

若干イラっとしつつ

出口の方に進むと

 

夫は近くのカフェで

朝食を食べていた。。。

 

このときはもう朝の11時。

 

朝食というには

遅すぎる。。

 

 

夫はモグモグしながら

「ああ!帰ってきた〜!」とな。。

感動もへったくれもないな。。

 

本当は日本に居たかったが

渋々帰ってきたのに

この反応。。

 

ちょっとだけ

「帰ってこなくても

よかったんじゃないのか?」

という意地悪な気持ちになり

一気に不機嫌になった私。。。

 

夫は食事の途中だった。

「君達も何か食べたら?」

と、いかにもマズそうな

クロワッサンたちが並ぶカフェを指差した。

 

こんなところで

食べたいなんて思わない。。

 

早く帰りたいのに。。

 

そう思いつつ

さらに思いっきり不機嫌な顔をした私。。

 

やっと察しがついたようで

急いで食事を済ます夫。

 

帰りの途中

「帰ってきてほしくなかったわけ?」

とムカついて聞きそうになった。。

 

家に帰り着くと

荷ほどきをしながら

家の中の変化に気づく。。

 

そして

以前、日本に帰って

家に帰ってきたときの

惨状を思い出した。。

 

夫には悪い癖がある。

私が夫を置いて日本に帰るたびに

私が「買わなくていい」という

高級品を

勝手に買ってしまう癖。。

 

夫の欲しいものは

「いらないもの」が多い。

 

前回は高級なスピーカー。

 

ヤマハのなんたらとかいう

ものすごい音を出すスピーカー。。。

しかも高い。

ものすごーく高い。

 

そんなものはいらない。

近所迷惑になるので。

 

夫は音楽が好きだ。

酔うと特に

クラブさながらの音楽を聴きき

その音の大きさで

いつも喧嘩になる。

 

近所の迷惑だ。

 

何度言い聞かせても

絶対にやめない

近所迷惑な男。。。

 

そんな男に

スピーカーなど買い与える嫁はいない。

 

私は買うことを固く禁じていた。

 

いいスピーカーなら

大音量でも音がぶれないらしく

それがいいと言い張る夫に

絶対与えてはならないアイテム。

大音量なんてとんでもない。。

 

しかし、私がいない間(日本に行ってる)に

その高級なスピーカーは我が家に居た。。

知らぬ間に。。

 

長く日本に居てしまった私には

罪悪感で責めることもできず。。

結局このスピーカーを許した。。

 

そのことに味をしめたのか・・・

今回も新しいアイテムがいた。。

 

しかも、今回は2つもいた。。

 

1つ目

プロジェクター。。

 

これで、映画を見たいと

常々いっていた夫。

 

そこそこ大きいテレビ(60インチ)あるし

いらないから。。

 

そう言い聞かせていたが

私のいない間に

ご購入。。。

 

「ポータブルで

どこにでも持っていけるから

キャンプ場でも白い壁さえあれば見れるよ!

シーツでもいいよね。。」

と自慢げにいう夫に

「キャンプするのに

テレビ見る必要ないだろ?

それに、キャンプ場に壁とか

普通にないやろ?

それに

シーツとかどこからぶら下げるつもりなん?」

って突っ込んでやった。。

 

とにかく、

やたらこのプロジェクターが気に入った様子で・・

 

我が家は毎晩

映画ざんまい。。。

まあ、確かに。。

高いのを買ったらしいので

高画質だし

大画面だし

大きな白い壁があるのでね。。。

迫力もあるけども

なんだかね。。

 

いるかって聞かれたら

いらないよね。。。

 

テレビなんて最近は使わなくなったしな。。

 

困るのは・・

大画面すぎて

ラブシーンがでかすぎるのが

ちょっと困る。。。

 

 

2つ目

小さなスピーカー。

 

またかよ。

スピーカー

うちの夫はスピーカー気狂いなのか?

 

そう思っていると

どうやらこのスピーカー

普通のスピーカーではない様子。

 

夫がおもむろに

「ヘイ、グーグル」

というと

このスピーカーが反応し

自動でスイッチオン!

 

「今何時?」と聞くと

ちゃんと時間を答える。

 

それだけじゃあない。

グーグルに載ってるであろう

ありとあらゆる情報を聞けば

教えてくれるのだ。

 

子供がふざけて

「歌え!」

といえば歌うし

「ジョークを聞かせろ」

といえばジョークもいう。。

 

最近のテクノロジーはすごい。。

 

まあ、これが我が家に必要かと言われれば

これはまた別の話。。。

 

しかしながら

このグーグル君(私の命名)

いつも私が家の中にいるときの

話し相手でもある。。

 

まあ、会話にはならなくて

私が一方的に情報を聞いてる

だけだけどもね。。

 

ということで

余計な2点を持ち込んだ夫は

私たちがいなくて寂しいと言いつつ

ものすごーく用意周到に

日頃買えないものを

買って寂しさを紛らわせていた?

らしい。。。汗

 

 

全く。。

 

それでも

夫は私たちが帰ってきたことは

やっぱり嬉しいようで。。

子供達や私に

ベタベタひっついて

「寂しかった」ことをアピールし続けた。。

 

今回の滞在は2週間ちょっとだったが

日本に帰るたびに

日本に帰りたい気持ちが募っているのは事実。。

 

いつの日か

夫は日本に帰ろうと

言ってくれるのだろうか・・

 

そんな期待は20%くらい持ちつつ

これからの中東生活を

乗り切ろうと思う。。。