行けないのか?? | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、
カタール空港で
美味しいワインを飲み過ぎて
ほろ酔い気分で飛行機に乗り
朝目覚めたらタイについていたと言う
ものすごく理想的な着陸をした私に
待っていたのは
最悪の事態だった。

全く微笑まない
微笑みの国、タイの入国管理官
その彼女から意外な事を告げられる。

「チャンタブリに本気で行くの??」と・・・

その言葉に
ものすごく不安になった私。

すると、この入管の女性は
隣の管理官に話しかける。
タイ語は分からないので
あくまで予想だが
多分こんな事を言っていたと思われる。

女「この家族、チャンタブリに行くんだって」
男「噓だろ?何しにいくの?」
女「宝石買いに行くんだって。どうする?」
男「ちゃんと言った方がいいよ。危ないって」
女「やっぱり?」


とひとしきり会話をし
やっとこっちを向いた。
すると・・

「実はですね・・・
昨日台風が襲いまして・・・
その台風の打撃がすごくて
町が水没してるんです。
だから、行くなら
船がいるかもですね・・・」
と全く笑わずに言う管理官。

えええ??
水没ですか??
しかも
船??



開いた口が塞がらない私。

そう言われてみれば
タイはよく水没している映像が
日本のテレビで流れていたのを思い出す。

そうだ・・・今は雨期だ。
日本だって台風が来るシーズン。
ここに来ても全然おかしくない。
そんなこと・・・
中東にはないので
頭の中からすっかり
注意事項として外れた項目だった。

いわゆる中東ボケ・・・。
バタバタ出て来たので
天候まできちんと調べてなかった
私の落ち度・・・。

頭が一瞬真っ白になったが・・
ここは何とかしないといけない。

「どうするよ?」と私は夫に言うと
「どうもこうもないよ。
ホテル予約取ってるし、
1週間分お金払ったし。。。」
と二人でオロオロする。

すると
入管の女性が
「もしかしたら、水没のために通行止めが
解除になってる可能性があるから
タクシーのおじさん達に聞いてみてください。」
とアドバイスをくれ。。。
無事に入管突破。

タイに入国したのに
いつものように
「ついたど~~!!」などと言う
浮かれた気分はなく・・・
ただただ不安な私。

空港の外でタクシーを予約。
水没の話しを聞くものの
英語力に問題があり
全く通じず・・・
訳が分からないまま
予約だけ済ます。

少し、落ち着こう・・
夫の提案で
空港を離れる前に
レストランで昼食をとる事にした。

空港には
何故かラーメンと言う
日本の文字で書いてある
レストランがあり・・・
そこがどうしても気になったので
入店。。。

そこで
子供達は絶叫し始める。
メニューに
イクラとシャケのどんぶり発見!
子供達の大好物が
一緒のどんぶりに入っていると
大騒ぎしだしたのだ。

おちつけ~い!!

と言っても
全然落ち着けない。。。
まあ、久しぶりだしね。。
特にイクラは。。。

私と夫は豚骨ラーメンセット。
子供達はシャケの親子丼をオーダー。
ついでに久しぶりの
アサヒスーパードライのビールも
いただく事に・・・

朝から飲むのかよ・・・
と思いつつもいただくことに。。。

しかし、オーダーする時に
また気付く。
英語が。。。あまり通じない。

スリランカより
劣るとしたら
この英語力。
国全体の英語力が低い。

タイは日本並みに
英語が通じない国なんだと
何となく分かり始める。

これが後に
かなりネックになるのだが。。。

さて。。。

子供達は
イクラを一粒ずつ
箸で拾っては食べ
「おいしい~!」の連発。。

いいから黙って食べてよ!

と言うくらいうるさい。。。
まあ、こういうのに飢えてるので
仕方ないのよね・・・・

子供達は無事に
親子丼の具だけを完食。
どんぶりのコンセプトが
全く分かっていない子供達は
具の下にあったご飯を
残す・・・。

こら~!って言いたいけど
まあ、日本に帰ったら
特訓ね。。。
ということで
一応説明はしておいた私。
どんぶりはご飯も一緒に食べるのよ。
と。。。

まあ聞いちゃいなかったけれども。。。


さて、空港で思わぬ日本食にありつけた私達は
早速タクシーに乗り込もうとする。
そして・・・・
行き先を「チャンタブリ」と言うと
場内は騒然となった。

えええ??
やっぱり駄目なの??

とものすごく不安になるも
タイ語でしか話しをしない運転手のおじさん達が
何に驚いているのか分からず。。。
ゆっくり英語で言ってみても
相手も何を言ってるのか分からない。

埒が明かないと思ったのか
運転手のおじさんは
英語が通じるスタッフを連れて来た。

そしてこう告げた。
「このお金じゃあ
チャンタブリには行けない。」と・・・

えええ??2000バーツだと言われたから払ったのに
やっぱり水没してるから
船代がいるのかしら??

と真剣に思っていると・・・

「2000バーツでは手前の町にしか行けないから
もうちょっとお金を払ってくれ。」と言われ・・・
結局3000バーツほど取られた。(9000円)
まあ、金額は予想範囲内なので良かったが
何より、行けない理由が目的地と
金額が一致してないからと言う
かなり普通の内容に
ちょっと安心。

しかし、きちんと聞かないと!!
そう思って私は
「チャンタブリは水没してるんでしょ?
本当に行けるの??」と
言ってみた。

すると
「今朝、通行解除になったので
チャンタブリには行けるよ!」と
自信満々に言うドライバー。

これに
やっと安心し
空港から3時間ほどかかる
チャンタブリに
向かう私達なのでありました。