重なる | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、渋々自分を納得させた感のある義父。
私が義父なら行かない。
自分の親が体長悪くて
自分を必要としているのと
息子の嫁が豪遊するために
子供の面倒見る必要があるのじゃあ
どう考えても
自分の親だ。

そして・・・・
案の定義父は途中で行くのをキャンセルしたよう。
だから義母一人で義弟のいるノルウェーに行く。
義母は孫と死にそうな姑じゃあ・・・
そりゃ孫でしょ。
義母なら間違いなくそう選ぶだろうとは思っていた。

さて、義父は行かないと決め
そのままマージーの家にいったよう。
そして、病院に連れて行ったよう・・・
すると・・・即入院。

あまり良くない状態だったのだとか・・・。

急に入院が決まったマージーの用意に
追われる義父。
義父がノルウェーに行かなくて
本当に良かった・・・。

その連絡を受けた私達。
まだ検査の結果が分からないので何とも言えないが
覚悟が必要だと念を押される。
つまり、今年が最後になるだろうから帰ってこいと・・・
そう言いたかったよう。

この時の私は
そうするつもりだった。

が・・・


事態は急変する。
今度は私の方の家族から電話が・・・・
しかも両親ではなくて
妹・・・。
私と年があまり変わらない妹が
命に関わる病に・・・。

ここまではマージー大丈夫だろうか・・・
と心配していたが
これ以降、そんな事は考えられなかった。

自分の妹の事で頭が一杯。
妹には息子と同じ年の男の子がいる。
妹は子供を残して死ねないと
毎日毎日泣き暮らしていた。
ずっとずっと抱え込んでいて
今まで言えなかったよう。

詳しい検査の結果次第で
手術でどうにかなるのかどうかが
決まるのだとか・・・・。
手術をすれば
なんとかなると言われている妹。

しかし、その検査の結果が出るまでが・・・
かなり長く
地獄のような苦しみだったよう。
眠れないと
毎晩のように電話をしてきては
話しを聞き・・・
お互いに泣きながら話すという・・・。

私の可愛い妹が
こんなに苦しんでいるのを見ると・・
胸が張り裂けそうだった。

「何かあったらいつでも私は助けにいくから
何でも言ってね・・」という私に
「ご免ね・・・ありがとう。」と言う妹・・。
「遠慮なんかしないでいいのよ。
私は姉ちゃんなんだから
そのためにいるのよ。
だから何でも言って・・・」と言葉に詰まる私。
「ありがとう、姉ちゃん・・・」と力なく答える妹。
検査結果が出る数日間
2人で大泣きした私達。

大切な家族・・・

こんな時にいつも思う。
海外に暮らしていると
直に帰ってあげられない・・・。

そんな事を思っていると
夫が
「ヒロ、分かってると思うけど
いつでも帰っていいんだからね。
帰りたい時にいつでも帰りなさいね。」
そう優しく言って抱きしめてくれた。

有り難い・・・。
本当に私には勿体ない
できた良い夫・・・。

そして、私は深く考え
ある結論を出した。
検査の結果が悪ければ
子供達を連れて
日本に一時帰国しようと・・・。
数ヶ月、最後の時間を妹とともに過ごそうと
そう思った。
本当は今帰りたいけど
子供達が落ち着いて学び始めたこのチャンスを
今慌てて帰って、逃したくない。
夫も今は私が必要な時期(入試等で忙しい)
だから、もうちょっと待ってみよう・・・。

妹に事情を話し
一緒に結果を待つことにした・・・。
妹の苦しみは私の心の辛さの何百倍も辛かっただろうが
私も一時も妹の事を考えない日はなかった。

そして
この待っている間、
義父からまた念を押すような電話が・・・
「イギリスに来い」と言いたい内容だ。
しかし・・・妹の事が頭から離れず・・・
ある不安がよぎる。

もし、同時に事が起こってしまったら・・・
私はどうすればいいのだろうか・・・。

一瞬だけ考えたが
答えは決まっている。
私は私の家族を優先させる。
これは、以前の結婚の時に後悔したので
ここは曲げない。

以前・・・
私がまだ前夫と結婚していたある時
父が脳梗塞で倒れた・・・
そして医師からは
今晩が山だと言われた。
その日・・・
元夫の実家の(あった事もない)
90歳のお爺さんの葬式に
出れと言われ。。。
「嫁のつとめ」と称し
無理矢理参加させられた。
もちろん、元夫側の家族は皆知っている。
私の父が今危篤だと言う事を。
それでも、関係ない元夫の家族は
当然とばかりの態度だった。
悔しくて、泣きながら父を心配し
歯を食いしばって葬儀に望んだ。

あの日、死ぬほど後悔した。
嫁のつとめなど糞食らえだと
本当に思った。
あのまま父が死んでいたら・・・
きっと今でも私は自分を許せなかっただろう。
このことは私の人生の汚点だ。

しかも夫婦なんて離婚したら
赤の他人・・・。
相手の家族なんて
他人中の他人で真っ赤な他人・・・。
相手の家族の爺さんなんて
もう通行人くらいのレベル。
そんな人たちのために自分の親を犠牲にするなんて
馬鹿げている・・・
離婚して更にそう思った。
正直、私のあの時間を返して欲しい気分。

自分の家族は離婚しようが結婚しようが
喧嘩しようがどうしようが
一生家族。
その事に変わりはない。

だから・・・
きっと甘いと思われるかもしれないけど
こういう場合は
私は自分を今まで育ててくれた親や
今まで一緒に育ってきた妹達を
何よりも優先する。
(自分の子供と夫はもちろん最優先です!)

こんな時に義理立てはしない・・。
駄目嫁で上等。
自己中と言われても良い。

これが私の方針。
だから、義父のこのプレッシャーに
私はイラついていた。
本当の事を言えば(妹が重い病気)
もう言わなくなるのだろうが・・・
結果が出てない今は
言わない方が言いだろう・・・。

そう思ってイラつきながら
耐えた・・・。

そして・・・
先日
やっと結果が出た。
手術で何とかなるという結果・・・。
不幸中幸い・・・。

妹と何度も泣きながら
良かった良かった・・・
といい・・・
とてもほっとした・・・。

悪いことというのは
重なるもので・・・
一気にやってくる。
幸福は一気にはやってこないのに・・・
なんで不幸だけ
何故かいつも一緒にやって来るのか・・。
不思議だが
人生とはそんなものなのかもしれない。


最後にマージー・・・
病気の理由が判明・・
理由は・・・便秘なのだそうな・・・。
腸が詰まってしまい
うまく排泄できないよう。
それが溜まりに溜まって・・・
大変な事になっていたと言う検査結果・・・。
病院で他にも検査を続けているが
まあ、年が年なだけに
沢山見つかる事は予想される。

病院にいるので、全てが事足りているマージー。
完全看護で楽になった反面
問題もある。

ボケた隣のお婆さんが
マージーのベットを横取りしようとするらしく。。。
いつも喧嘩が絶えないのだとか。

マージー・・・
このぶんだと
まだ長生きする・・・
そんな気がしてならない今日この頃。

まあ、マージー今後も要注意かな・・・。

完?