囲まれて、脅されて、ブチ切れて・・・ 3 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

「囲まれて、脅されて、ブチ切れて・・・2」の続きです。

収拾がつかない状況に頭が真っ白な私。
どうしよう、どうしたらいい?
そんなことを一生懸命考えていた。
そして、とっさに思いついた私は、
財布の中身を見せて金が入ってないことを伝える。

金を持っていないことを知った野次馬たちの
やっと、半分の人が去っていく。
それでもまだ、20人程度の人が車の周りに残っている。
相変わらず男は「金を出せ」と夫を脅している。
有り金を全部渡す私達。その額200円程度
「全部でこれだけしかもっていない。
悪いけどこれ以上はやりたくてもないから。」と夫
「それじゃあ、ぜんぜん足らない。1万でいい。金を出せ。」という男
「そんな金はない。
これから銀行に行く途中だったんだ。
だから、金を今は持っていないんだ。」
そう何度も何度も説明している夫。
と、やっと係員登場。
今まで彼らはこのやり取りを群がる人々の外で見ていた彼ら係員。
夫が何とかしてくれと何度も大声を出して、やっと動いたそんな感じ。

やっとみんなを追い払った係員。
この男はこの200円を夫の手からむしりとり
その場を去った。
しぶとく残ったのは
先ほど私が怒鳴りつけた何もしていない体格のいい男。
この男をあっちにやるために、サウジのお金を見せる。
価値は20円しかない。従って換金できない。
そのことを説明したが、この強欲な男はそれでもほしいというので、金を渡す。
とにかくその男を車から離したかったので金を渡す私。
驚くことにこの男はこの船着場で働いている従業員。

みんなが車をやっと去ったのは立ち往生して30分後のこと。
夫も、私も冷や汗をびっしょりかいた。
変な汗。
しかし、問題はある。
車のエンジンはいまだかからない。
ボーっとしている夫に急いであのインド人男に連絡するように言う。
この状況を何とかする義務はアイツにある。
私は怒りで体が震えた。
こんなことになったのは全てアイツのせいだ。
会って全部言いたいことを言わないと気がすまない。
1度ならず2度までも・・・私たちをそして子供たちを
こんな危険な状況にしたあの男を黙って見逃せない。
やかましく言ってやる!
本気でこの男を憎いと思った。
絶対に許せない。

しかし、電話がつながらない。
本当に役立たずな男。
いつでも駆けつけるなどと言う、口先ばっかり。

するとどこからか男がやってきてジャンプリードを見せる。
「そして、金を払えば貸してやる」という。
私は丁重に断った。
いらないと・・・・。
しかし、また、この男勝手にバッテリーをつなぐ車のアレンジをしている。
さっきの人々もそうだが、
金をもらうチャンスがあったら、断っても絶対にやろうとする。
お金を取るためならあきらめない人々。
そして、外国人から少しでも何もせずに金を取ろうとする人々。
この時は心の底から、なんでこんなところまで来てしまったんだろうか・・・そう思った。

私はあることをふと思い出した。
この男に「金はないとさっき説明した。
しかし、ケニアシリング(ケニアの通貨の名称)は
持っていないが日本円ならもっている。」と私。
息子がコインが好きなので、
日本の500円玉をいつかあげようと、
いつも大切に財布の中に持っていたもの。
それを思い出した私。500円玉
するとそれでもいいから金をくれと言う。
換金できないのに・・・
そう思いながらその金を渡してバッテリーをつないでもらう。

エンジンはかかり、やっとの思いで船着場を脱出した私達
そしてタイミングよく(?)あの男から電話がかかってくる。
あのインド人男。
夫が話している横でワーワー言っていた私。
冗談じゃない。
こんな目に合わされた私たちが黙っているわけがない。
しかし、夫は私が怒り狂い、興奮している姿を見て、
何とか落ち着かせようと、一生懸命。

そしてインド人男と彼の店で落ち合うことになった。
夫は彼を待っている間に、私たちを韓国料理店に連れて行った。
そこは、レンタカーの店からすぐ近い。
興奮しすぎてお腹がすいていた私たちは、
そこで軽食をとることにした。
しかし、夫はこの男に会うために一人、車の前で待っている。
私たちが一緒にいて襲われたら、身動きが取れないからという理由であった。
私はこの男にクレームをとことんつける気でいた。
怒鳴りつけてやる。どんなに常識がないと思われても
私たちを度々危険な状況に追いやるこの車を貸した男を
ののしらずにはいられない!!!!
しかし、夫は私に子供たちを危険から守るために
このレストランにとどまってほしいという。
私は夫がこのインド人男にたらふく文句を言うという条件で
おとなしくレストランに残った。
この通りのほとんどの店にガードマンが立っている。
つまり、治安がよくないのだろう。
後で知ったことだが、車が盗まれないように夫が車の近くにいる必要があると
偉そうにこのインド人男がうちの夫に指示したらしい。
この時夫はそのことを私には言わなかった。
そんなこといったら、私がこのインド人男に噛み付きそうだと思ったらしい。
(さすがわが夫!するどい!絶対噛み付いた!)
それに、正直こんなオンボロ車盗まれてくれたほうがよかった・・・・
こんな車より、夫の命のほうが何億倍も大切だ。
危険だとわかっていてこんなことを私の夫にさせること自体
このインド人男が本当に人として信用ならないと言っているようなもの。

とにかく夫は私たちをレストランに残し、一人インド人男を待ち、
約束どおり、たらふく文句を言ってくれたそうだ。
全部私がとても怒っているという内容で・・・不調

そしてやっとこの時点で新しいバッテリーと交換した。
はっきり言って遅すぎる対応。
私だったら、もうこの車は要らないから返金しろと言っていたに違いない。
それほど、この男のやったことは重罪だ。

とにかく腹がたって仕方なかった私だが、
その韓国料理のレストランの食事が
思いのほか美味しかったため、
楽しく食事をし、
夫が帰ってきたころには、笑顔になっていた・・・
私の夫はよく、私の性格を把握していて、
レストランで私に美味しいものを食べさせたら
気分がよくなるのを承知で
この韓国料理店を選んだのだろう。(韓国料理が好物なので・・・)

何はともあれ、私は夫にうまいように扱われ、
このレストランを出るときは
いつもの私に戻っていた。

しかし、今でもこの体験の一部始終をはっきりと覚えている。
それくらい強烈なものだった。
インド人男の無責任さから起きた事とはいえ、ケニアの人々にこのような形で
囲まれたことはとてもショックだった。
ケニアにはいい人が多いと思っていただけに、
こんなに多くの人々に心無い行為をされたことに
怒りと悲しみを感じた。
観光地や都会に行けばいくほど、ケニアの人々の気質が変わっていく・・・
なんでここの人々は私が今まで会ってきたケニア人とこうも違うのか・・・・?
今考えても答えはわからない。
わかっているのは、
この日の出来事が本当に悲しく恐ろしいことだったということだけだ。


???あれ???


国際恋愛・結婚 ブログランキングへ

にほんブログ村

にほんブログ村<




FC2 Blog Ranking