ケニアの洗礼 2 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

「ケニアの洗礼」の続きです。

モンバサ到着の翌朝、息子の泣き声で目が覚める。
慌てて起きる。
「どうしたの?」と聞くと
足を指差した。足の親指の先のほうを蚊に刺されていた・・・
一番痛くてかゆいところ・・・
「あ~可愛そうに」と夫は息子を抱きしめる。
マラリアの薬を飲んでいて本当によかった・・・
マラリアの薬は100%効き目があるわけではないようだ。
しかし、アフリカの蚊もまた100%マラリアの病原体を持っているわけでもない。
かといって、安心というわけではない。

マラリアの薬の副作用のおかげで、疑い深く、不安な私は、
息子たちが心配で仕方なかった。
さっそく、薬局に行ってかゆみ止めの薬と、
DEETが入った虫除けクリームの購入しに行く準備にはいる。

出発前に買うべきだと思うだろうが、
アフリカの蚊は非常にタフ・・・
普通の国で売られている虫除けスプレーやクリームは効き目が弱すぎて
こちらでは効きめが少ない。
しかし、ケニアで売られているものはDEETの濃度が高く、予防に最適。
だから、もともと、ケニアについたらすぐに買う予定ではあった。
かゆみ止めも同じように思い、購入をしていなかった。
まさか、着いて早々、蚊に攻撃されるなどとは思ってもいなかった・・・

しかし、今考えれば理由は明確。
アフリカの蚊は夕方から夜にかけて行動を起こす。
だから、夜中に部屋に着いた私たちは、部屋のドアを開けたときに大量の蚊を
誘い込んだ。長旅で汗のにおいがし、部屋には蚊の好きな電気もついていた・・・
疲れていた私たちは汗を流す暇もなくベットに入った。
刺されて当然である。

すぐに全員シャワーを浴びる。水不足なのか、水がチョロチョロしかでない。
シャワーに時間がかかった。
急いで朝食を済まし、薬局へ向かう。


(食堂)

夫の同僚がこのホテルを進めたのには2つ理由があった。
ひとつは安いこと。1泊当時のレートで3500円くらい。もちろん朝食付き家族全員で。
もうひとつは、イロイロなものが近くにあること。
薬局や地図を売っているところや、銀行、携帯電話の会社など
全て歩いていける距離。
さすが地元の人、全て把握していた。
私たちが小さい子供がいることを考えてのこと。有難い!

(ロータスホテル)

ホテルから徒歩5分のところに薬局があった。
薬局で、虫除けクリームとその他必要な薬をそろえる。
薬局を出て、せっかくなので、モンバサの町を散策することにした。

モンバサの町並み


昨夜の生ごみの臭いは、ごみ処理場からではないことに気づく。
町全体がそんな臭い・・・
道の脇にはごみが溜まり、異臭を放っていた。

(横道に入るとこんな感じ)
「しょうがない。ここはケニアだ・・・」
そう思いながら町を歩いていると、多くの人がこちらを見る。
観光客のような格好をしないようにしていたが、
見るからに観光客のような顔をしていたに違いない。
地元のケニア人は私たちを付回し、あれこれ勧める。
丁重に断りながら、前に進むと、今度は物乞いの人々。
彼らは道の脇に座っていて、私たちを見つけてはよって来て、金をくれと言う。
その中には子供たちもいて、
アイスクリームを食べながら、お腹がすいているので
金をくれと手を出して付きまとう。
お金を渡したら最後、次から次へと人が群がるので、お金は渡せない。
それに私には自分の子供を守る義務がある。
下手なことはできない。緊張する・・・
なるべく、彼らと目を合わせないよう前へ進む。

昼を過ぎたころ、お腹がすいてきた。
町の中をうろついた理由は食べるところを探していたのだが、見つからない。
あるには、あるのだが、入るのに勇気がいる、地元のお店・・・。
臭いも強烈な町の中で食事ができる環境ではなかった。
しかし、昨日からまともな食事をしていない私たちはとてもお腹がすいていた。
夫が「初日だから、美味しいレストランにいこう!」と言い出した。
「まさか、あのレストランに行く気?」と私
実は夫はこのモンバサで行ってみたいレストランを事前にチェックしていた。
私はそのレストランが高いので却下していたが・・・
お腹がすいていて、何でもいいからまともな食事をしたかった私。
結局そのレストラン以外は思いつかないので、
タクシーに乗ってレストランへ向かうのである。

つづく

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