暗い話題が続いたので
気分転換に・・・
ある日町に出かけたときのこと
町を歩く1人の青年が気になった。
多分高校生くらいだろう。
その少年は髪の毛が顔全体に下から斜め上にかかっている。
顔の半分が髪の毛で見えない。
しかもその髪の毛は崩れないよう
セットしてある。
多分ジェルかスプレーで固めてあるのだ。
(こんなかんじです。)
よく見ると、1人ではなかった。
けっこう何人も見かけた。
ちょっと不思議な雰囲気をかもし出している。
陽気ではなく、陰気な影・・・
最近のファッションなのだろうと思っていた。
高校教師の義理の弟に
最近のファッションなのかどうかを確かめたてみる。
すると義弟は「ああ、エモー(イギリスの発音だとイモー)のことね。」
「エモー?」と私
「エモーショナルemotionalを短くしてエモー。
その名のとおり、感情的な人たちのこと。
陰気でリストカットとか、自殺願望とか、そっち系」
「それってゴスじゃなかったっけ?」と私。
「似てるけど、ちょっと違う。よくわからないけどね・・・」と義弟
「へえ~」と私
もともと音楽のロックの系統エモコアからでてきたこのスタイルは
最近の複雑な若者の心を捉え
ファッション化したらしい。(私の調べでは・・・)
また町に出かけた時、エモー青年を発見した。
エモー青年が彼女を連れていた。
彼女も女性版エモーだった。
やっぱり髪が顔にかかっている。
せっかくの金髪を真っ黒に染めていた。
義弟の話だと彼らの難しい家庭環境が背景あることが多いとか。
きっと色々悩んでいるのだろうけど、
1人よりも2人のほうがちょっと救われるかもしれない。
世の中に負けるなよエモーカップル
帰りのバスに乗るとき、さっきカップルだった
青年エモーがいることに気がついた。
さっきは、髪がかかっていて顔がよく見えなかったが、
近くで見るときれいな、タレントのような顔をしている。
こんなに男前なら、もっと顔見せればいいのに・・・
もったいない・・・
そう思いながらバスに乗ろうとしたとき、
この青年エモーが私のベビーカーをバスに乗せるのを
おもむろに手伝ってくれた。
やるではないか!エモー青年!!
「ありがとうございます」と私が言うと
笑った~
笑うともっと男前!
息子も「サンキュー」といって手を振ると
笑顔で答え、手を振りかえした。
バスから降りる
このエモー青年の後姿を見ながら
本気でこの青年の幸せを願う
おばちゃんな私でした。