お遍路さんって知っていますか?


四国八十八箇所を巡礼することを四国遍路と言い、その巡礼者を"お遍路さん"と呼んでいます。

四国八十八箇所は、四国にある空海ゆかりの88か所の寺院の総称で、ここ徳島には
第1番 霊山寺 から
第23番 薬王寺 までがあります。


 お遍路さんは「同行二人」と言われ、弘法大師(空海)と一緒に巡礼しているとされています。

そして四国では、地元の人がお遍路さんをもてなす「お接待」の文化があります。休憩所や宿、飲み物や食べ物などをもてなすのです。

過酷な巡礼の道を応援する気持ちや
お大師様でもあるお遍路さんにお接待することで功徳を積みご利益を得ようとしたり
自分の分までよろしくお参りください、との思いを込めたり。



話は変わって
つい先日


心配事を抱えて帰宅。
人生で初めて抱く種類の不安。
そんな不安な気持ちと大丈夫!と信じる気持ちとが入り混じっていた時。


玄関から父の声が
"フランス人のお遍路さんが来とるぞー
ちょっと来て"


(今まで外国の方はよく目にしたし、英語での案内もしたことはあったけれど、フランス人なんて珍しい!
けど久々のフランス語、覚えてるかな)

と思いながら外に出てみると3人のフランス人男性が。


簡単な挨拶を交わしてから、次のお寺までの道のりを聞かれ、なんとかフランス語で案内をすると
フランス語の話題になり、色々質問され、学校やフランスなどで学んだこと、今は勉強してないけれど、またフランスに行きたいので勉強もしたい、など時折英語を交えての会話をしました。


そのお遍路さんたち。父とも英語だったし、お遍路中にフランス語を話す日本人との出会いが嬉しかったのかなあ(私も外国で日本語話す現地の人に出会えたら嬉しいもんなあ)。

つたないフランス語を褒めてくれ、たくさん質問を投げかけ、私も久々にフランス語を使う機会に恵まれ、楽しい時間を過ごしていました。


そしてなんとその間、さっきまでの不安がどこかに行っていた!!


帰り際、父が急いで取ってきてくれた飲み物を皆さまにお接待し、笑顔で見送りました。



家に入ると、父と母が私に

「これはやっぱりお大師様が"大丈夫!"と言ってくれてるんよ!
こんなタイミングよく、しかも今まで出会わなかったフランス人の人たちに会うなんて!!
大丈夫やわ!!!」

と言ってくれました。



そしてその翌日
心配してた事に希望の光が見えて


やはりお遍路さんはお大師さまと一緒なんだ!
本当に有り難い!!

しみじみそう感じ



これからもお接待させていただこう!!


そう決めたのでした。



2019年の初日の出
とても神々しく、体中清まる感覚でした