『三毛猫ホームズの失楽園』 赤川次郎

 

 ホームズシリーズ第30弾。「アダムとイブ」の絵のコンクール、ということで、その最終選考が舞台となります。なんだかとっても興味深いモチーフ🖼 私も参加して絵を鑑賞したいと思いましたチュー とくに母と娘のイブの絵は気になります。もう頭の中で想像するしかありません。

 

 今回は「ホームズVS怪盗チェシャ猫」が大きなネタではありますが、相変わらずの登場人物の多さとそれに関わる事件の勃発ぶりに、ぼんやりしている暇がありません💦野上のような癖の強い人物のせいもあって、あちらこちらでドタバタです。

 

 画家や画商だけでなく、演奏家も出てきて芸術ムードが漂います。私の周りにはそのようが芸術家はいないので、ホームズシリーズで味わうしかありません🎻なんだかんだでホームズ含め、片山ファミリーは生活レベルが高そうです。

 

 殺人事件は起こりますが、そこ以外のストーリーもまた惹かれました。プロローグからしてなんだか意味深でしたが、後々につながりがわかってきて、事件の奥深さを感じます。

 

 ホームズと登場人物のちょっとしたやりとりも心に残りました。私の前にも現れて、意志の疎通ができればいいのになぁと、ホームズを待ちわびるばかりです三毛猫