第三章 銀行金融システム
(2)転がる雪だるま
さらに、
銀行決算書を解析しましょう。
「現金同等物」
コマーシャルペーパー/公社債投信/現先勘定など、コール市場と並び、金融機関特有。
メガバンク決算書でも「売現先勘定」の金額が多い。意味は、債券(有価証券)を担保に、他の金融機関からお金を借りること。
売現先勘定(負債)は、アメリカからの借入が、顕著。
日本証券業協会の統計 は、下記の通り。
なお、日本側にとっての資産(貸付)は、他の小国への貸付を含む場合も。負債(借入)ならば、大国アメリカしかあり得ません。
日本証券業協会の統計 に、色々あります。Excelデータを、スマホ閲覧できますので、ご覧ください。
↓また勘定科目一覧表 の、債券貸借取引も。「外国人」から、お金を借りてます。債権貸付側が、貸し手。
「借用金」は、①有価証券を担保に、アメリカの金融機関等からの借入金。また、②国債発行で、政策金融公庫等からの借入金。コロナ貸付等。
銀行の中には、日々絶え間なく、お金が流れています。
お金は、概ね、三種類。
①現金 ②現金同等物(短期) ③金融商品(長期)。
日本から見ると、お金の川の「源泉」が、アメリカ国家。つまり米軍。上流が、アメリカの金融機関等。
中流が、日本のメガバンクや証券会社等。下流が、地方銀行。末端が、信金等。
日本の多くの銀行が、営利目的で、多くの貸出金を、貸出している事です。
だから、お金が足りず、アメリカから次々、借りてくる事になります。
例えば、地方銀行が、1000万円を預かると、標準で、700万円の貸出金を、企業等に貸出す。
預金の7割も貸出すと、銀行手元の「自由に動かせるお金」は、300万円しかありません。
預金者が、1000万円の全額、払戻請求したら、最悪。銀行は、足りなくなった700万円を工面する為、他の金融機関等から借ります。
日々、お金が足りず、金融機関同士で、貸借を繰返します。アメリカの金融機関等からも。取引で、アメリカ国内の投資金も、流入します。
そのお金が、日本経済を巡り、翌年には、誰かの銀行預金が、増えています。
複数の理由がありますが、結果論。メガバンクから、地方銀行まで、全ての銀行預金が、年々増え続けるので。
そして、預金者が1100万円の払戻しに来ると、銀行の手持ちは、330万円。足りない770万円を、他の金融機関等から借ります。
日本国内の、全部の銀行が、毎日、毎年、この動きを繰返します。
当然、お金が足りません。アメリカから借りる金額も、毎日、毎年、増えます。
端的に言うと、以上です。貸出金の割合の多いのが、破綻の原因の一つ。
2. 膨張する金額👾
お金の足りなくなる原因は、他にも、色々あります。
まず、①預金利息と、貸出金利息。銀行業務そのもの。
預金を預かり、預金利息を支払う。それを工面する為に、貸出金を貸出し、貸出金利息を得る。
銀行口座からの、現金払戻しは、分かりやすい。また、口座間の移動でも、そう。振込みや、口座振替も、銀行内では、お金が動きます。
最多が、②現金同等物(短期)。前記の、コール市場や、現先取引等。
銀行金融システム自体が、バグともいえます。必ずお金が足りなくなり、アメリカが工面し、戦争になります。
他にもあります。
悪化の原因は、国債発行。
日本国債は、日本国内の、企業・個人が、約9割を所有しています。が、お金の出処は、結局、アメリカ軍。
日本円の発行さえも同じ。通貨発行権で、自給自足してるなんて、錯覚です。
銀行券の発行
日本銀行法では、日本銀行は、銀行券を発行すると定めています。銀行券は、独立行政法人国立印刷局によって製造され、日本銀行が製造費用を支払って引き取ります。そして、日本銀行の取引先金融機関が日本銀行に保有している当座預金を引き出し、銀行券を受け取ることによって、世の中に送り出されます。この時点で、銀行券が発行されたことになります。(以下略)
しかも、そのお金が、各銀行間を行き来し、日本経済を巡ると、上記の、銀行金融システムの通り。
例だと、1000万円が、1100万円へ。お金が足りなくなり、アメリカから引出す金額が、増えます。
これまで見たように、銀行金融システムのバグが、複数あります。
②利息とキャピタルゲインで拡大。③国債発行と日本円発行も、自給自足ではない。アメリカから随時、お金を引出す。
その金額が、1.24億円(=現在価値2.48兆円)でした。今ほどの、お金持ちは、誰も居なかったのです。
次の記事で、日本の銀行の歴史と、各データを、見てみましょう。
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