一般質問 地域の名産品の活用について | 新宿区議 鈴木ひろみオフィシャルブログ Powered by Ameba

一般質問 地域の名産品の活用について

平成27年 第4回定例会 11月27日

一般質問「地域の名産品の活用」要旨

◎質問の背景

 内藤とうがらしは、2012年度の農林水産省知的財産戦略・ブランド化総合事業のうち、食文化活動・創出事業(地域段階)に採択され、農林水産業者、販売業者、飲食業者、宿泊業者等の連携のもと、地域団体商標、意匠等、知的財産権の取得を目指して地域の伝統料理の見直し等を行い、その知的財産権の取得に必要な周知性を得るための取り組みが進められてきた。2013年には江戸東京野菜にも認定され、新宿の新たな名物として内藤とうがらしのブランド化は着実に進んできていると言える。

 現在では、早稲田みょうが、鳴子瓜などにおいても、地域活性の一環として多くの商店街や地域の皆さんが名産品の復活に向け取り組みを行っている。

オリンピック・パラリンピックに向け、本区でも観光案内所の設置の準備を進めている中、新宿のまちの最大の魅力である「まちが持つ多様性」という観点から、地域名産品や染色などの伝統工芸の紹介をするなど、歴史や文化をしっかりと来街者に発信をすることも重要であると考える。

 また、教育の観点から、地域の名産品を子どもたち自身が栽培を行い、それを口にすることは、食育の観点からも重要な意義がある。内藤とうがらしの場合、そのからさが原因で難しい部分もあるが、みょうがやカボチャなどは、実食も可能であると考える。

 

 

質問要旨

ひろみ:今後、国や東京都において行われる支援事業を活用できるよう、区としても情報提供を行い、第二、第三の地域名産品の普及にむけた地域の取り組みを積極的に支援していただきたいと思います。御所見を伺います。

②新宿の歴史や文化を観光案内所で伝え、地域名産品や地場産業を新宿の観光資源と位置づけ、紹介していただきたいと考えますがいかがでしょうか。

③観光案内所の機能と運営についてあわせて御教示ください。

 

地域文化部長:➀内藤とうがらしの復活は、区民の方々が地域への興味や関心を高め、行動する中から生まれてきた活動によるものであり、新宿の魅力をさらに高めていくものであると認識しています。御指摘の知的財産戦略・ブランド化総合事業等の国や東京都の支援事業があれば積極的に仲立ちするなど、引き続き地域の他の名産品に関する活動においても支援を行い、新宿の新たな魅力の創出に取り組んでまいります。

②新宿の豊かな歴史や資源を多くの方々に知っていただくために、来年度秋以降開設予定の観光案内所でも、新宿観光振興協会と連携し、歴史、文化、地場産業や各地域の多彩な魅力を発信していく予定です。そのため、協会では、伝統芸能、染色、茶道、和食など、区内にある和を紹介するため、今年度、英語併記のパンフレットの作成等にも取り組んでいるところです。

③新宿観光振興協会が官民連携による運営を行います。多言語対応、インターネット検索のためのスペースを確保、元旦や特別な日を除き毎日開所をいたします。区内各地の旬の観光情報をパンフレット配布や対面式の窓口等できめ細やかに提供し、利用者の満足度を高め、新宿を何度でも訪れ楽しんでいただけるまちにしてまいります。

 

質問要旨

ひろみ:➀新宿区にゆかりのある江戸伝統野菜を取り上げた学習に関する各学校の取り組み状況についてご教示ください。また、学校給食の機会などを捉え、江戸伝統野菜を紹介していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

教育委員会事務局次長:現在小学校では14校、中学校では2校で、総合的な学習の時間などを活用し、江戸伝統野菜の由来や栽培方法を調べ、学校菜園で栽培するなどをしております。また、地域イベントでの発表や、教育委員会が作成している学校食育計画実践事例集に収録し、区民へ周知しています。学校給食で江戸東京野菜を紹介できるように、学校栄養職員や食育担当職員を対象とした講演会を昨年度開催しました。今後も名産品を通じた地域理解の促進に関する活動を進めて参ります。

 

 

◎ひろみ総評

地域の方から、地域の名産品をもっと広めていきたいといった自発的な御要望をいただく機会も多く、今後も応援を続けていただきたい。子どもたちが地域の名産品や食にかかわる歴史などを理解することで、地域理解や地域への誇りや親しみを持てるような活動を求める。