今日の朝ごみを出しに行ったら、ひっくり返って動けないでいるセミを見つけた。
足をばたばたさせて、元に戻ろうと一生懸命もがいている。
ヒョイ! って元に戻してあげた。
ゆっくりゆっくり~~~歩き始めた。
足を怪我しているのだろうか? 妙な歩き方をしている。
亀でも追い越されそうなくらい超スローだ。
「飛ぼう」と羽を動かしても、飛べないでまたひっくり返ってしまう
また元に戻す。
またひっくり返る・・・
それでも一生懸命前に進もうと努力している
「まるで私みたい・・・」
そのセミを見ていて思った。
実は今朝、子供とちょっといろいろあって酷く落ち込んでいたのだ
私なりに努力していたつもりだった。
でもどこかで無理をしていたのだろう。
こどものちょっとした言葉と態度が許せなくて、つい酷いことを言ってしまった。
それを聞いた長女が
「その言葉はあんまりだ。子供を信じて守ってやるのが親じゃないの!」って
怒られてしまった。
ぐうの音も出ないと言うのはこうゆうことを言うのだろう。
返す言葉もなくて、ただ涙が流れてしまった
その後だ。セミを見つけたのは・・・
「飛べないで、足を怪我して、それでも前に進もうとしている。
何度ひっくり返ってもまた元に戻り、また歩き始める」
何だかとても大切なものを教えられた気がした。
人生なんてそんなものかもしれないね。
傷ついても、悲しんでもそれでもあきらめないでいたら必ず前に進める。
そして助けてくれる人が現れる。
いいことも悪いこともあるのが人生。
いいことだけの人生なんて味気ない。
悪いことがあるからいいことが光ってくる。
またやり直せばいいじゃないか。
考えてみたら大したことない。
とても大切なことに気付かせてくれたセミに感謝したい。
まあセミは当たり前のことをしていただけで、まさか感謝されるなんて思ってもいないだろうね。
そうか、当たり前のことを当たり前にすればいいんだ。
無理をすることはない。自分が出来ることを当たり前にやる。
疲れたら休めばいいし、やりたくない時は無理しないのも時には必要
その後セミを小さな木のところに移してあげた。
いつまで生きられるか解らないけど、元気でいてね。
ありがとう。セミさん。
もうすぐ子供が帰ってくる時間。
お昼でも作ってやりましょう