こんにちは星

 

 

「できる!」を増やす療育専門家おおはしひろみです流れ星

 

 

今日は「がんばるとは何か」について。日常的に「頑張って!ダッシュ」と励ましたり、鼓舞したりよくあると思います。私も自分自身に「がんばれ〜!」と唱え、もう一踏ん張りなんてこともしばしばです。ただ私自身は誰かにこの言葉を使う時かなり慎重になります。1つ目は特に思春期や大人に対してですが、「頑張って!」も、こちらは全く悪意はなく励ましのつもりで使っても、もうすでに十分頑張っている人には酷な、逆に傷ついてしまう言葉になるかもしれないからです。そして2つ目は、私が関わる発達障害などをお持ちのお子さんの中にはがんばるって何をどうするのかが分からない場合も少なくないからです。

 

 

私が関わるお子さんの中には抽象的なことを言われても分からなかったり、こちらの意図が伝わらなかったりする事が多くあります。その1つが「がんばる」。何をどうすれば良いのか分からない。学校の先生に「授業中もう少し頑張らないといけないよ」と言われても??「もっと発言しなさい」ということなのか、「授業態度が悪かったのか」・・・そのお子さんには分からなかったり、中学生のお子さんだとテストの点数があまり良くなかったりすると、「次のテストがんばる!!」と言ってはくれるのですが、実際にじゃあ何を頑張るのかを聞くと答えが出てこなかったり、「いい点数を取る!」とざっくりした答えだったりアセアセやる気は感じますし、きっと本人は頑張ってくれるかもしれません。でも具体的に何をどうすれば良いのかが分からないと、本人はそんなつもりがなくても、口だけになってしまったり、同じ間違えや過ちを繰り返してしまううことにもなりかねません。だから私はいつも「頑張るってなんだろう?」と聞いて、本人の思う「がんばる」を聞き、何をどう頑張るかを確認したり、話し合ったりします。

 

普段の会話では「がんばってるね!」と言うことが多い私ですが、お子さんには「なわとびの前とびが5回引っかからずに出来たね!頑張ってるね!」とさらに具体的に何をどう頑張ったのか伝えるようにしています。そうすることで、何をどうすると「がんばった」になるのかがわかりやすいですし、次はじゃあどう頑張ろうか自分で考え目標を定めてくれたりもします。皆さんも日常の中で少しだけ意識してもらえると嬉しいですニコニコスター