応援してくれてるみんなへ | METAL SAFARI Hiro blog ●INDEPENDENT MUSIC WORKS●

応援してくれてるみんなへ

俺達を応援してくれていたみんなには色々と不安にさせたり、心配かけてごめんな。



この半年間、2ndアルバムのレコーディングってことで表立った活動もなく、サイトの更新なんか1月からされずに、ここまで月日を重ねて来てしまってたからね。どうなってるのか不安や心配を与えていたよね。本当に謝るわ。






INABLOとか毎日チェックしてくれてた人もいるの勿論知ってるよ俺達は。起きてる事を伝えられない、どうしようもできない理由があったんだよね。常に葛藤してたよ。苦悩してた。



でもやっと、真実を語る時が来たから。ゆっくり、腰据えて読んでほしい。俺も溜め込んでたもの、ゴソっとやっと降ろせて次に向かえるよ。これを語らずして、次には進めない。




ブログを始めるきっかけ、意図なんかも最後まで読んでくれると伝わると思う。本当にあったこと書くよ。長いけど、どうか最後まで読んでほしいよ。なんせ半年分のブログ。そんだけ書かないといけないことがある。



レコーディングの活動は勿論だけど、それ以外にも、大事な活動を沢山してたんだけど、そういった活動の一つ一つを通して、日々発見すること、メンバーの結束、物事の視点、世の中の動き、世の中の価値観、自分の価値観、METAL SAFARIの価値観、そういった話にも今回の話は飛躍してくるんだけど、ひっくるめて、俺はそこから学んで、糧にして、魂で決断して来て、今日、こうして声を上げてみんなに語ろうとしてる自分がちょっぴり不思議でもあって、何かに突き動かされて今書いてる。




去年の俺達の活動を知ってる人なら、分かってくれてると思うけど、打って変わって今年はずっと大人しく家にこもって作業してるから、そういう意味では正反対、とても静かな活動を送ってた。1月や2月はね、今思うとおかしな話だけど、変に焦ったりしてたのよ。『早くリリースしなきゃ』とか、『早くライブやらなきゃ』とかさ。まぁそんなすぐに事が進むわけでもないから、ちょっとした葛藤しながらも日々淡々とレコーディング作業を進めてた。



今振り返るとここまで客観的に自分のこと見つめられる時間って無かったからね。バンドのこと、自分のこと、世の中のことをね。この4年間必死に目の前のこと、駆け抜けてきたって感じで、音楽活動らしい音楽活動一色だったからさ。この半年の静かな日々がそれ自体貴重な時間だったよ。



そう、そんな日々の中で衝撃的なことが次から次へと起こってたわけなんだけど。その件に早速進もう。




俺達、去年の暮れから、ヨーロッパのあるレーベルから誘われてたのよ。リリースしないかって打診受けた。2ndアルバムは勿論、3年前にリリースした1stアルバム含めてのワールド契約の話だったんだ。全ての発端がこの件から。





具体的にしていくために、物凄く慎重に、協議してきたんだ。相手はプロ中のプロだったからね。最初は、どうして俺達に声がかかったのか疑ってたくらいだったんだけどさ。まぁ生意気にもレーベル募集なんて告知出してたしねマイスペで。それ以前にもこういう話はヨーロッパ、国内外ちらほら合ったんだけど、今回は初めて具体的かつ、未来に希望を持てるような話で、メンバーみんな興奮してたもんだよ。




やり取りは当然英語だったわけだけど、言葉の壁に最初はちょっと上手くディスカッションしていけるか、不安なとこはあったんだけど、日本語でも英語でも伝えてたいことは結局一緒だなっと思ってさ。そういうわけで何とかなった。ただやりにくかったのは相手の腹の内が見えないことくらいかな。メールだしさ何とでも書けるし。




でもね、レーベルと話しを進めれば進めるほど、俺は情熱を感じたし、これはひょっとすると、物凄いことになるんじゃないかって、メンバーとも逐一コミュニケーションとってさ、熱っぽくしゃべってたのを思い出すよ。そう、メンバーみなレーベルと一緒に仕事して、世界を視野にリリースすることに、希望を持ったんだ。だから更にレコーディングにも気合いが入ったもんだった。



今回2ndアルバムをリリースするにあたって、俺が一番気にしてたのは、それをどうやってリリースするか、みんなに届けるかのこの一点だった。俺達はインディペンデントなバンドで、レーベルに頼らずここまで自分たちで運営してやってきてるのは知ってるよね?たまにMETAL SAFARIはメジャーから出してるんでしょ?とか、そんな話を聞いたのは一度や二度ではなくて、まぁ形は何でも良いんだけどさ。そう、俺達は本当に幸運なことに、周りの信頼できる友人や、仲間に協力してもらって、力を借りれて、人をつないでもらったりしてきて、きっと情熱や信頼ってものでつながってる関係で、俺達の音楽を、作品を、伝えたいって気持ちを、最初から自分ら主体で全国に回してきたんだ。そうやってみんなの協力があって、行ったことも無い土地にも行くことができたし、気がつけば海を越えることもできた。いくつかの国のファン達とも実際会うことができて、奇跡か夢なんじゃないかと思えるような時間を過ごすことができたわけだけど。





サイトも最初は俺が通販担当で、CDみんなに一個一個梱包して郵送したり、結構郵便局通ってたから。2年くらいは通ったかな地元のね。汚い字で届いただろうね買ってくれた人達ごめん。俺が書いてました。こっちの住所だって、あれ私書箱だからね。幸運なことに返品は無かったようだけど。



今はアパレルやってる友人が助けてくれて、俺はその業務から解放されて、自分のやるべき仕事に集中できてるんだけどさ。それができるようになったのが1年くらい前なのかな?割と最近。あ、今お蔭様でオンラインショップの方は全部完売しちゃってるんだけど、買えなかった人達ごめんね。俺達も在庫切らしてる状態でさ。プレスも自分らでやってたから。だからまた1stアルバムをプレスしないといけないから、どうするかなって、ずっと悩んでたとこにそのレーベルの話がちょうど来てたからさ。




話反れたけど、今回みんなにどうやって届けようかなってところで心配してたんだけど、そしたら、そのレーベルは日本のマーケットに入ることを目標にしようって言ってくれたのよ。俺はついに来たって思ったのよそこで。国内でリリースできないと意味ないじゃないだってさ。そこなのよそこって。



そっから話を日々具体的にしていったんだ。あっちはプロの仕事人だから1stアルバムを早速営業かけまくってくれてね世界中のレーベルに。国内もね。何社かリリース興味持ってくれてるって話でさ。取引先だったんだろうね。彼らが日本でリリースするのに配給してるこの界隈では聞いたことあるようなレーベルの名前がちらほら。


あと、俺達が絶対押さえたかったのが、台湾、香港、中国、ポーランドだよ。俺達がツアーに行った大事なファンがいる場所。ここだけは今回のリリース絶対外せないからさ。レーベルにあらゆる人物、助けてくれそうなコネクション、洗いざらい提示して、俺も関係者にメールで助けてもらえるように前持って連絡取って呼びかけてさ、こうなってるって状況説明してね。どうかレーベルを助けてやってほしいって。全てをつないだのよ。その後間もなくいくつか流通が実現しそうだと連絡がきた。



最終的には、2ndのレコーディング終わるの待ちってことで、とにかく完成に向けて作業に集中してた。





そう、ここでまた大事な案件があってさ。





俺は何を思ったのかさ、今回のワールド契約の話を貰って、1stアルバムから世界リリースするってことで、先にヨーロッパリリースなんだって。これが俺達の世界に対して初めましてこんにちはになるアルバムになるわけでしょ?そしたら…って発想で、リミックスしようかなって。思いついたのよ。って言うかもう魂が先に決断してたんだろうね。


とは言ってもね、3年前の作品にメスを入れる。邪道っちゃ邪道だよね?だってあの作品はある意味ベストだったから。メンバーみな気に入ってるし、何よりみんなも最高だと思って気に入ってくれたから買ってくれたんだと思ってるし。あれはあれだからそのまま出せば良いんだけどさ、俺はあれをプロデュースした本人だから、俺にしか分からない、言葉が悪いけど、もっとやれた部分って言うのかな、未熟だったが故にやり切れてなかった部分、今3年経ったからこそ正直あるんだわ。かっこ悪い話だけどさ。完全無欠なものなんて作れないわけでさ。ベストなものは作れるけど。ミュージシャンは常にベストを尽くしていくしかないんだよね。じゃないと…音出せないじゃんいつまでたってもさ。一生懸命やって何とかここまでってレベルなのよ毎回さ。

3年後の自分が、未来からやってきて、プロデュースしてくれるなんて最高に頼もしいじゃないそれって?一番信頼できる奴じゃない?だから俺はやろうと思ったんだよ。それに、まだ世の中に存在してないレベルに等しいバンドだからねうちは。改めまして初めましてできるタイミングが来たんだとついに。タイミング、諸々の条件が揃ったと思ったし。そういう訳でメスを入れることにしたんだ。



レーベルに言ったよすぐ。改めてMETAL SAFARIの初めましてのアルバムになるから、諸々の理由でリミックスしたいって旨を。ヨーロッパでの先のリリースに向けてレーベルも動いてたから、じゃ、4月末までに終わらせてくれる??って。え!?って感じだったけど、まぁその時は3月の下旬だったかな。レーベルも6月にリリースできるように動いてたみたいでさ。契約する前なのに、何で期限あるんだろうとかちょっと疑問を持ちつつも作業することにしたんだ。とにかくやりたかったからさリミックス。やるっきゃないでしょってね。




それともう一つにね、レーベルの人、世界的にも名前が通ってる腕利きのエンジニアでもありプロデューサーでもあり、ある海外のバンドのミュージシャンの人でもあるから、俺はそういう人が現れたって存在そのものも発想にもなったわけなのよ。俺は彼の作品をベースのJUNから結構前に借りて聴いててかなり衝撃受けて気に入ってたし、俺にはないセンスを持ってる人だったし、日本国内にも根強いファンベースを持ってる人だし、俺は彼の作品を凄くリスペクトしてた。物凄く才能がある人。新しい風をMETAL SAFARIに入れてくれるんじゃないかってこの人は。マスタリングも本人がやってくれるって言うし。完成形はある程度保証されてたよねその時点で。そりゃだったらリミックスするしかないでしょって。



Disarmonia Mundiってイタリアのバンドだよ。知らない人いたらカッコいいから聴いてみてよ。物凄いセンスと才能がある人だっていうのは一聴して分かると思う。以前までは、スウェーデンのSOILWORKのボーカルのビョーンが全面参加してたことでも知られてる。

http://www.myspace.com/disarmoniamundi






その彼の提案もあって、本当にリミックスしたものが3年前に出した作品を超えるものになるか、まず1曲試そうよって。



願ったり叶ったりでさ。1曲?じゃ俺達のタイトルトラックから、Return to my bloodに決まりでしょって。で始めたんだ。



でも、実際の作業はね・・・・・過酷だった。



あ、誤解のないように言っておくけど、録り直しとか、そういったことは一切してないからさ。あくまで当時の演奏で、トラックのリミックスね。



信じてた、やれるって。必ずもっと良いミックスしてやれるって。イメージと確信があったから着手したわけなんだけどさ。


実際着手してみて、確かに自分の思い通りの作業ができたと思ってたんだけど、ところがどっこい、本当にそれが正しかったかなんて、判断の基準を何処に持ってくるかってところで難航してしまったんだよね。


そもそも、良い音って何って話しでしょ?良い音楽って何??って話じゃない。



良いとか悪いとかって何??って、そういう現実に直面して回答を出さないといけなくなったんだよね。これは正直意外な難題にぶち当たったと思った。悩みに悩んだ。俺しかできないことだしこの作業は。決断の連続。


そんな時ね、その彼のアドバイスもあり、助けてもらえたんだ。バージョン0から7まで、計8バージョン作った。たった1曲のミックスにね。結局、何回も何回も修正が入ったってことなんだけどさ。半月かかったの覚えてる。完成したのが4月15日くらいだったもん覚えてる。たった1曲のミックス作業で半月だよ?俺才能無いって思ったよね…。毎日、彼とデータとメールのやり取り。彼も根気強くよくやってくれたと思う。0.5db単位で大胆に修正入ってくるし。マジ半端ないよ。ドラムセット各トラック、バスとスネアとシンバルとタムをそれぞれ1db上げてもらって、更にバスだけ1.5dbあげてみたいにさ。


まぁ、そんなこんなで8バージョン目にしてパーフェクトのお声を頂いたわけよ。



結局今回のリミックス作業中に難航したものってね、俺が欲しかったものが得られたと同時に失ったものがあったんだよ。そこにつまづいたわけ。それは3年前に叩き出せてたはずのあのインパクトだったんだ。これは失ってはいけないでしょって・・・・。綺麗にまとまってて聴き易くてね最初は。3年前のあの時のミックスはさ、もうとにかく勢い、音圧、全てをぶっ壊す程の強烈な音像っていうのがコンセプトにミックスしたから、正直CDの規格外の音量ぶち込んでやったからさ。もうね、割れても良いと思ってたんだよね本当に。こじんまりまとめるくらいなら割れてるくらいでいいってさ。割れてるっても、一般的なオーディオシステムじゃ分からないレベルだけどね。音をなみなみと注いで溢れちゃってるようなサウンドだよ。思い切りの良さって伝わるもんがあったと思うんだ。



まぁ割れてるのはさすがにもう無いなと思って今回は。割れるとか割れないじゃなくて、音量、音圧とかでもなく、インパクトはつけられないかなって。腕の見せ所でしょ?


やってやりましたよ。気付いてね途中で。彼の助けもありで、吹っ切れたそんなミックスが生まれて、そして完成したついにバージョン8個目で。



間もなくね、彼がしてくれたマスタリングが到着してさ。今でも覚えてるわ。ドキドキしながら聴いたんだけど。




ヤラれたね。マスタリングって凄いね。舐めてたよ。





1秒で分かった。強力になったって。勿論、リミックスしてる時点で十分強力になってたわけだけど、最終形を目の当たりにして、今回の目的である、3年前よりそれが実際に素晴らしいものなのか、比べる余地がないくらいそれが素晴らしくなきゃいけないわけだけど、じゃないとリミックス、リマスターする意味がないでしょ?何よりもみんなが、買ってくれたみんなも納得するくらいのもんじゃないとさ、ダメなわけじゃない。そこんとこどうなのよって話だったんだけど。まぁ検討の余地がないくらいそれが素晴らしいものだったから全員一致で決まって、即残り全曲リミックス作業に俺は移行したのよ。





つづく