ヘイゾウ2号
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汚れた手


汚れた手で彼に触れても


彼は汚れない


彼は染まらない


彼は揺れない



彼は私の兆し


私はたまらなく体が熱くなる


淫らな醜い私の手



彼が私の手に手錠をかけてくれたら



……。


あぁ。

見えないもの

遠くにいた人が近くにきて

でも離れてて


近づきたくても全てを知るのが怖くて





愛してる の言葉が聞きたくて


愛してる を聞くと

少し安堵して

不安になって


生涯一緒になったとしたら

もっと不安になるだろう

おばあちゃんになった私を 愛してる ではなく

ただの空気みたいな存在になる


それは 愛 と言えるのかな


永遠不変の 愛 は


あるの?



その前に私に愛は存在するの?


知らない 知りたくない

相手に求めるだけの私はなんて卑怯者

忘れたくない

海が消えた


干からびた鯨

魚達


砂の海の真ん中にぽつんと残された私


声は空気にのまれ

足の裏は貝殻の残骸で血まみれ


空は恐ろしく私を孤独にさせる


誰も私に気づかない

誰もいない

鳥たちもいない


そのうち私には親や友人や恋人がいたことを忘れてしまうだろう


虚無にのまれて



消えるだろう
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