ブラタモリを片手に、金沢の街を散歩。 | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

一泊二日で金沢に行ってきました。

金沢は、はるか昔に能登に行ったときに立ち寄ったくらいで、ほぼ初めて、加賀百万石の城下町ということくらいしか知らなかったので、しっかり予習を。

 

ブラタモリ

金沢城の魅力は石垣。

織田信長に愛され、五大老として家康にも屈しなかった前田利家時代の石垣は実用本位の質実剛健な自然石の野面積み。

関ヶ原以降は完全に家康に屈し、武から美へ政策を転換、その影響は石垣にも表れ、高い技術力を有しながら、見た目も意識したものに。

コーナーは巨大な切り石を算木に積んで、それ以外のところも割石を横の段も意識しながら積んでいる。

金沢城

さらに時代が下がり、綱紀の時代になると、石垣はもはやアートに昇華していく。

金沢城

お城だけではない、町のいたるところに惣構(そうがまえ、城下町を囲んだ堀や土塁などの防御施設)の石垣、掘割の跡が、ぐるりと街を取り囲んでいる。

枯木橋

今は内堀も惣構の堀も埋め狭められ、惣構の石垣もその一部が残るのみですが、昔はさぞかし壮大なお城であり、城下町だったのだなと。

昔の姿を想像しながらの街歩き、この手のマニアックなお話がブラタモリには満載。