韓国新世代の気鋭の評論家が、李氏朝鮮末期の歴史を公平な視点から検証し、抑圧的な旧体制の清算と朝鮮の近代化は日本の支援なくしてありえなかったとして日本統治を高く評価。韓国政府がおこなってきた反日教育をささえる歴史認識は誤っていると厳しく批判し、韓国で事実上の発禁処分となった革命的ともいうべき評論集である。(「BOOK」データベースより)
発刊は2002年ですから、もう約20年近く前の本になるんですね。この手の本の中では草分け的な存在で、読まなきゃと思いつつも伸び伸びになってました。
多少日本をよいしょしすぎの感はあります。当時の日本人は朝鮮の人に対し強い差別感情をもっていて、そのために朝鮮の人たちが大変苦労をしたであろうことは容易に想像がつくことで、このことを抜きにして日本のしたことを考えることはできません。でも、完全に洗脳されちゃってる人たちへのショック療法としてはこれくらい書いた方が良いのかな。
明治から大正にかけての日本の対外政策はとにかく自衛、朝鮮半島は日本防衛の要衝、朝鮮ができれば日本よりの、少なくとも中立的な独立国であることが日本の安全保障のために必要でした。そのために、日本は朝鮮を属国としようとする清、ロシアと日清、日露戦争を戦い、朝鮮を近代国家とすべく彼の地の開明派を支援し、時にはクーデターにも加担しましたが、日本に対抗する外国勢力を引きこんでの守旧派の抵抗は根強く、ついには伊藤博文がテロリストに暗殺されてしまった。そして日本は祖国防衛の確実な実行のため韓国併合に踏み切ることになる。
両国合意の上の併合、後の満州国と違って国際社会からの非難も一切なかった。とは言え、一般の朝鮮の人たちから見れば、亡国は民族としてのプライドをも亡きものにする、感情的に許されざる所業だったでしょう。しかしながら、実際になってみると思ったよりかは悪くない。朝鮮は近代国家の一員となり、長期的な経済成長も享受した。数十年の年月は人々の心も溶かし、日本語教育や創氏改名などで、朝鮮はかなり親和して日本の一部となっていたと思います。
しかし、大東亜戦争の敗戦により、台湾と朝鮮は日本の国力を削ぐ目的で、戦勝国に分断されてしまった。
実際に戦争をした中国はともかく、台湾や他の東南アジアの国々と比べて、なんで韓国だけがここまで反日になってしまったのかと思っていたのですが、なるほど、米国の占領政策か。日本にはWar Guilt Information、韓国には反日教育、日本人の戦争嫌い、軍隊嫌いの自虐史観をさらに過激にしたものが韓国の日本嫌い、二度と米国にたてつかないように国民を洗脳する徹底的な武装解除、米国恐るべしです。日本人の洗脳はようやく解けかけてきましたが、韓国はもう永久に解けないでしょう。
日本の何が悪かったって、戦争に負けたこと。勝てない戦争をしてしまったこと。日本がリットン調査団の勧告を受け入れ、国際連盟に従って中国の利権を放棄していれば、あの戦争は回避できた。そうすれば米国、EUに並ぶ経済圏が東アジアに誕生し、世の中はおそらく今よりもかなりよくなっていたはず。
でも、実際の世の中は、この本の出版時と比べても、日韓関係はさらに悪化し、アジアにおける日本の経済力も相対的にかなり低下、ますます難しい情勢になってしまいました。もはや韓国は日本のみならず米国とも距離を取り始め、金兄妹に手玉に取られてあっち側に行ってしまいそうです。
日本ももうこれ以上理不尽な要求を呑むことないでしょうから、、、両国の未来を考えると暗澹たる気持ちになってしまいます。