直木賞フリークで、受賞作はもちろん、候補作も極力読むようにしています。いや、むしろ発表前に候補作を全部読んで、選考委員と一緒に審査している気分を味わいたい、そんな野望を持っています。
で、159回直木賞の候補作が決まりました。
湊かなえ氏の『未来』(3度目のノミネート)、島本理生氏の『ファーストラヴ』(2度目)、窪美澄氏の『じっと手を見る』、本城雅人氏の『傍流の記者』(初)、木下昌輝氏の『宇喜多の楽土』(3度目)、上田早夕里氏(53)の『破滅の王』(初)の6作品。「あれ、この人まだ取ってなかったんだ」と思うような人気作家さんもいらっしゃいますね。
残念ながら既読は『宇喜多の楽土』のみ。デビュー作の『宇喜多の捨て嫁』は宇喜多直家だったけど、これはその嫡男、宇喜多秀家を主人公にした小説。歴史的には父よりはるかに高名な秀家を書いた分、普通の作品になっちゃったかなという印象。木下さんは好きな作家なだけに取ってほしいのだけど、直木賞候補作にもなった『宇喜多の捨て嫁』以上の作品ではないかな。
さて、7月18日の発表までに何作読めるかな。