27日。

 先日明らかになった、プロレスリング・ノアの永源遥

元相談役、仲田龍前ジェネラルマネージャー(GM)が2003年

から2010年8月頃まで、反社会的勢力、つまりは暴力団関係者

との交際があったことから、ノア内で対策講習が弁護士など

から実施された。


 プロレス界のみならず、ボクシングや演歌歌手のコンサート

など「興行」と名のつくものは、暴力団との関わりの歴史でも

ある。


 いわゆる「興行師」とか「プロモーター」と呼ばれる仕事、役割

暴力団が主に取り仕切ってきたことから、関わらざるを得な

かったという方が正しいのかもしれない。



 今回のノアの一件では、関与した永源氏と仲田氏を一般社員

に降格させ、引き続き対策講習を実施すること、コンプライアンス

策定・実施をすることを決めたようだが、これで良いのだろうか。


 というのは、これはノア内だけの話ではなく、プロレス界が

全体として取り組んでいくべき課題ではないのだろうかという

ことである。


 力道山時代から馬場、猪木へという流れの中で、あまりにも

数が増えすぎてしまったプロレス団体。

 様々な趣向の中で分かれていったのと、団体内でのしがらみ

などで分裂を繰り返してきたのが、良い意味でも悪い意味でも

プロレスの歴史でもある。


 そして、興行という世界の中で、暴力団関係者と付き合って

こざるを得なかったという側面もあるが、ある意味、なあなあの

構図が出来上がってしまい、自浄作用が働かなくなってしまった

ことは残念で仕方がない。


 というより、自浄作用などはなく、適度な距離でお付き合い

するという暗黙の了解のようなものが、旧態依然として、悪しき

慣習として続いてきた部分は否めない。


 それが直接、娯楽のひとつとして、楽しんでいるファンに悪い

影響が及ばないのであれば、あえて深く障らないことにしよう、

という意味である。


 しかしながら、全国で反社会的勢力排除の条例整備が整い、

様々な業界で暴力団対策が強化される中、このような形で、

問題が明るみになったことはむしろよかったのかもしれない。


 これからプロレス界として真っ先にやるべきこと。


1.早期コミッショナーの制定

2.反社会的勢力対策をノアに限らず、新日本や 

 全日本など 団体の枠を超えて実施すること

3.団体に所属しないフリーの選手も2.のプロセ

 スで実施される講習に参加すること



 あまりにも制約を設けすぎると分かりにくくなるため、3つに

ポイントを絞った。


 そして、NOAH内に関しては、現在、ヘビー(無差別)級シングル、

ヘビー(無差別)級タッグ、ジュニアヘビー級シングル、ジュニア

ヘビー級タッグの4つのGHCタイトルが存在するが、前タイトル

管理委員長ジョー樋口氏の死去後、管理委員であった永源氏

がタイトルマッチ宣言や調印書に立ち会いサインを入れている。

 しかし、今回の事態を受けて、永源氏は管理委員を退くべき

である。


(降格人事が実施された3/9以後、3/18に横浜で行なわれた

大会で認定宣言を行なっているが、これに関しては、田上明

社長判断で、先日、管理委員に就任した、故フリッツ・フォン・

エリック氏の息子である、ケビン・フォン・エリック委員に事情を

説明して、当日あった全3試合のタイトル認定宣言を打診すべき

事項であったと思う。)



 GHCは、先代社長でもある、三沢光晴氏が「世界の崇高なる

王者」に与えられる称号という意味を込めて、



Global



Honored



Crown



という頭文字をとって、名付けたものである。



 このような事態となった以上、永源氏に三沢さんが想いを

込めて誕生させたGHCの管理委員としての資格はない。


 今、ノアでは多くの選手が奮起して、リング上は活性化して

きているが、そんな中での今回の暴力団関係者との関係発覚

は社会的にもダメージの大きい話である。



「社員としては降格したけど、

認定宣言はします」



というのは全く道理に合わない話であり、ある意味、被害を

被った現場を盛り上げようとしている選手からすれば、心情的

にも面白くない話でもある。


 永源氏には潔く、タイトル管理委員の職を離れていただきたい。


 これはNOAHを旗揚げ時から、見てきている一ファンの戯言

かもしれないが、永源氏がタイトル管理委員を退かない限り、

NOAH観戦を凍結する。


 三沢さんの追悼興行を最後に、明らかな観客動員数の低下を

しているノア。

 もしかしたら、三沢光晴との別れをプロレスとの別れにして

しまったファンが多くいるのかもしれない。


 しかし、三沢さんはそんなことを望んでいるのだろうか?


 僕は絶対に違うと思った。


 だから、こうして今でも見続けている。


 だからこそ、三沢さんが馬場さんが大事にしてきたプロレス、

プロレス観を残すために、旗揚げしたプロレスリング・ノアを今後

も応援していく。


 永源氏がノアにどれだけの貢献をしてきたかも知っているが、

それとこれは別問題。


 今後のノアのためにも、ここは潔く退いてください。


 一プロレスファン、一ノアファンとしての戯言

 松本 博之


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