いらっしゃいませ。

 ようこそ、博薫堂へ。


 暑いですが、どうかここにいる間は涼んでいって

くださいな。


 今回は重たいタイトルですが、誰しもが感じた

ことのある感情だと思います。


『復讐心』お読みください。



  ◇    ◇


 僕はどんなにか君のことを傷付けたのか

しれない。


 君が僕に仕返しをして気が済むのなら、

どうぞしてくれ。


 それで君の心が楽になるなら。


 それで君の人生が楽しくなるなら。


 怒りをぶつけることで君の心のストレスが

軽くなるなら、僕はそれを甘んじて受けよう。




 君は生まれながらにして、神聖な存在だ。


 だからこそ、神は君に試練を与えた。


 君ならばそれを乗り越えることが出来るから。


 どうかその生まれ持った力を行使することを

選択してほしい。


 僕を含めて君への冷たい言動は


 無理解から生じたことがほとんどではないか?


 周りから自分の状況を理解してもらえず、

苦しかったね。辛かったね。


 ごめんなさい。


 僕から言えるのは、その一言だけ。


 許してくれとか、そんなことは言えた義理でも

ないしね。


 でもね。


 仕返し、復讐からは何も生まれないんだよ。


 生まれるとしたら、更なる拒絶感、断絶した

感覚だけだろう。 


 それどころか君がそうする度に、自分自身の

心を傷付けていることになるんだ。



 そして、君が悲劇のヒーロー・ヒロインという役割

を背負い続ける以上、このやり場のない気持ちは

消えるどころか増幅するだけだ。



 もう一度言うよ。


「君は生まれながらにしての神聖な存在。

不足感ではなく、今君にあるその心を前に

向けてください」



 そして、


「私はとても素晴らしい力を天から授かりました。

でも、それを受け取ることを拒み続けてきました。

今、私は拒絶から自分を解放し、天から授かった

この何物にも代えられぬ恵みと力を受け取ること

を選びます」




 そう。


 君がこの世界で生まれてきた意味は、この宣誓

によって始まるんだよ。



 君が誰かに仕返しだと言って、ぶつけてきた言葉

でその人も傷付けられた。


 でも、それを彼・彼女が言い返さなかったのは、

君へ浴びせた冷たい言動への報いだと感じている

から、言われ続けたのだと思う。



 人は誰しも完璧な存在であると同時に一生、

完璧な存在にはなれない。



 矛盾しているようだけど、完璧じゃないから、

助け合って、支え合って生きているんじゃないか。




 私が正しくて、あなたは間違っている。



 私が間違えていて、あなたが正しい。




 残念だけど、みんな正しくもあり、みんな間違え

いる。



 要するにこの世の中は○か×か、正義か悪か

などという二元論で考えるから、意見のすれ違い

が起こるのだ。


 だから、



「みんなが正しくもあり、間違ってもいる」



 考え方の土台が異なっているのに同じ土俵で

相撲を取ろうとするから、おかしくなる。



 相撲を取る時は相撲のルールが正になるし、

プロレスのリングに上がれば、そこには相撲

ではなく、プロレスのルールがあり、それが正

となるのだ。


 

 人は傷付けたり、傷付けられたりする。


 悪気がなかったとしても、である。



 しかし、傷付けられたからと言って傷付け

返して何の得になるのか?



 それよりも



「その言い方はあんまりだよ。でも、僕は仕返し

なんかしない。そんなことする力があったら、

もっと自分が楽しくなることに注力させてもらう」


って、傷付けられてもそれすらも自らの糧に

してしまう方が気分はずっと楽になる。



 それに目が「うしろ」ではなく、「まえ」を向く

ことに気付いてほしい。


 どうしても仕返しを、復讐の罵りをしたとしても、

必ず相手に逃げ道を用意してあげないと相手は

君に心を開かなくなる。


 なぜなら、心を閉ざすことによってしか、自分の

安全が保てないからだ。


 いずれにしても、罵って一時的にはスカッとした

としても、襲ってくるのは罪悪感しかないのでは

ないか。


 だから、「まえ」を向くのだ。



 それでも、君は自分のこの世に与えられた

素晴らしき神聖なる力を放棄し、悲劇のヒーロー・

ヒロインを演じ続けますか?


 それが良いなら、一生僕を私を呪い、罵り

続けるがいい。


 それで気が済むのなら。


 それで君の心が休まるのなら。


 中島みゆきの歌ではないが、


僕は私は悪になり、正義である君に対峙

しよう。



  ◇    ◇



 賛否両論あってもいい。


 でも、僕は君に与えられたその神聖なる力で

羽ばたいてほしい。


 そのためには、まず君が、その力を信じ、行使

する道を選択するしかないのです。




 博薫堂

 by Hiroyuki “Scott” Matsumoto


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