アメーバニュースの”テレビがつまらなくなった理由って? (お茶の間編) ”に鋭い指摘がありました。それはテレビ批評家・コラムニストの今井舞という人が「テレビ、なんでつまらなくなっちゃったんでしょうか?」という質問に対する答えです。こう答えています。
――テレビ、なんでつまらなくなっちゃったんでしょうか?
「一言でいえば、テレビの制作者がバカに見せるために番組を作っているからでしょう。だからCM前後に同じ映像を流したり、無意味でだめ押しのようなテロップを入れたりする羽目になるわけです」(今井舞さん)
そういえば、『進め!電波少年』でお馴染みになったテレビプロデューサーの土屋敏男さんは、ほぼ日刊イトイ新聞の糸井重里さんとの対談で、『テレビの制作者が視聴者を信じていない、バカにどう見せるか、とどこかで思っているフシがある』という意味のことを言っていた。
――番組制作サイドの人の話では、予算の問題なども言われているみたいですが?
「不景気のせいにする向きもありますが、昔は深夜番組もお金がないけど実験的な要素を盛り込んでいて、面白かったです。フジテレビの深夜番組とか。今はもう、頭の悪い人しかテレビを見ないんじゃないですかね。きっと制作者や局の人も『心からこの番組は面白い』と胸を張って言える人は居ないんじゃないでしょうか」(同)
これは私が今のテレビを見ていて思っていることと一致しています。 今井舞さんが挙げていることの他には、やたらとスタッフの笑いが挿入されることが挙げられますし、連続テレビ小説「瞳」で(初期に)前日のおさらい場面が流れたのも視聴者を馬鹿だと思っているからでしょう。前日の内容くらい、覚えている人は多いでしょう。私はこのおさらいシーンが大嫌いです。制作者が「前の内容なんて覚えていないだろう」と視聴者を見下している姿勢が見え見えでした。その割には物語の中身はスカスカで、おさらいなど不要ではないかと思ったものです。不評だったのか後半はおさらい場面が激減しましたが、無くして当然でしょう。
まあテロップ挿入もうまく使えば笑いを増幅させるとは思います。たとえば「探偵! ナイトスクープ」では字幕が挿入されますが、その多くは出演者に対するツッコミで、昨今のバラエティーで見られるセリフの繰り返しではありません。
またもうすぐ終わってしまう「コサキンDEワァオ!」でもスタッフの声が入りますが、これは視聴者が寄せた葉書を読んでの素直な反応です。昔の公開バラエティー番組で挿入される観客の笑い声を同じようなものです。今のバラエティーみたいに、「ここは笑いどころだよ」と強制するためのものではないのです。この点でも、今の制作者は視聴者をなめているとしか思えません。
本当に今のテレビの制作者は視聴者を馬鹿にしていると思います。つまらない内輪受けの内容が増え、自己満足に浸っているような感じさえします。でも視聴者は馬鹿ではありません。そんな番組はじきに飽きられてしまうでしょう。制作者はもう少し謙虚になって、視聴者が面白いと思うのは何かを考えた方が良いのではないでしょうか。