35年の時を経て、とうとうやってきました、ブレードランナーの続編、「ブレードランナー2049」。

忙しいなか無理くり時間を作って、近所のシネコンで観てきました。

見る前は、見たいような見たくないような…。

結論を申し上げますと、色々と物議はあるようですが、自分としては「アリ」、というか個人的殿堂入りです間違いなく。

ただし、全肯定というわけではなく…。


ネタバレしないよう気をつけて書きます。


テーマは前作と同じく「レプリカントとは?人間とは?私は何のために存在する?」ってところでしょうか。


まず主人公のライアン・ゴズリング。

冷徹でイケメンで凄腕なのに、微妙に弱さがチラ見なところがイイ感じ。

アクションもなかなかです。


あの若くてギラギラしていたハリソンフォード。

いい具合に萎れていて、イイ味出していました。

あまりのオッサン具合に、ヒヤヒヤしたシーンもありました。


レプリカント作ってる会社の社長もイイ感じ。

前作の社長を上回るにはどんな感じがイイだろうかと皆が苦労した結果、なんともヤバい社長が出来上がった、そんな感じです(抽象的でスンマセン)。


個人的に「お!?」と思ったのは、元(現?)プロレスラーの俳優バウティスタ。

最初は気がつかなくて、色々調べていたら「なんと!」という感じ。

プロレスファンに怒られますね、スンマセン。

過去に見た主人公の映画「ライジング・サン~裏切りの代償~」という映画では、プロレスでの華々しさとは真逆の落ちぶれた役どころ。

しかし醸し出す雰囲気と鍛え抜かれた肉体故に、違和感ありまくり。

無理せず無敵の男キャラやった方がイイんじゃね?とか思っていました。

ところが今作では、落ちぶれ感バッチリ(誉めてます)。

憂いと信念を併せ持ち、ストーリーにピッタリハマる、なかなかのキャラになっていました。

僕が思っていた方向性のキャラで行こうとしていたら、ここまでにはなっていなかったのではないか…。

バウティスタカッコいいぜ!


女性陣もなかなかイイ感じ。

前作よりもバラエティーに富み、印象に残るキャラばかり。

冷徹でめっちゃ強くてデキる社長秘書や、健気なバーチャル恋人、役人気質満々の上司に、籠の中の鳥状態の天才記憶デザイナー。

この世界にいたら、ぜったいバーチャル恋人に入れ込むんじゃねぇかなって思っちゃったのは妻には内緒です…ハハハ。


映像も音楽もとにかく美しい。

前作ではアジアの雑多な感じでしたが、今作はヨーロッパ的、それも東の方でしょうか。

見せ方も、前作と違って尺がゆったり。

そのおかげで美しさをじっくり堪能できました。

あまりにゆったり過ぎて、妻が横でコックリコックリやらかしていました…ハハハ。


ラストは、恥ずかしながらウルッときてしまいました。

主人公に自分を重ねて、「まさかオレも…。」なんて…。


色々書いてしまうとネタバレになりかねないので、この辺で。


気になった方は是非ともご鑑賞を…、と諸手をあげて言いたいところですが、気になる大きな点がございます。


「過去の作品に触れておらず、あるいは理解していない人は、果たしてキッチリ楽しめるのか?」


他の作品についても言える事ですが、過去の作品頼みのところがあるんじゃね?それってどうなの?って事です。

決して続編やリブートを否定してるわけじゃないんです。

むしろ大好物。

「ブレデターズ」でのチャンバラシーンなんかもう、「ビリーのかたき!」とか叫んでしまいそうになり………。

すいません、横道にそれました。

過去の作品を知らない人を置いてきぼりに、確実な収入につなげようとした結果、まだ見ぬ新しい要素の展開を阻害してるのではないか、映画ファンを減らすような事になってはいまいか。

そんなふうに思うんです。


まぁ、そんな偉そうな事をいいつつも、あと何回かは劇場で見たいなと思うほど、自分にとってはグッときた作品。

前作を知らない方には、できれば予習をしてほしいなと思います。

しなくても良い作品だとは思いますが、何せ前作を見すぎてて、「見てない人がどう感じるか?」という視点に立ちきれません、ホントに。

できれば見てほしいなぁ。

これ、本音です。

是非!


ともかく、歴史的名作の続編製作にあたって色々な障壁や苦労があったでしょうが、見事にやってのけた、製作に関わった全ての方々に感謝感激雨あられです!

ホント、マジスゲェっす!


よーし、今度はアイマックスでガッツリ堪能するぞ!