ユッケを出した焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の

集団食中毒事件を受け、厚生労働省が策定した生食用牛肉の

新基準が1日から施行されたようです。

専用の加工設備の設置や、肉表面の加熱殺菌などを義務付ける

厳しい内容で、焼き肉業界からは「ユッケはもう出せない」との声が

上がっているとの事です。

「専用設備を作ったり、手間がかかりすぎる。そこまでしてユッケを

メニューに入れるかどうか…」、新基準施行を控えた9月30日に

東京都庁で開かれた「認定生食用食肉取扱者」の講習会に参加した

焼き肉店経営者は困惑ぎみだったそうです。

新基準では、枝肉を切り分けて密封した後、湯せんなどで表面から

深さ1センチ以上の部分を60度で2分以上加熱殺菌。

対象はユッケと牛刺し、牛タタキ、タルタルステーキで、

違反すると営業停止のほか、悪質な場合は2年以下の懲役

もしくは200万円以下の罰金が科されるそうです。

大手焼き肉チェーンは販売再開には消極的だで、

「牛角」では「現段階でメニューに加える動きはない」。

「安楽亭」も「客から要望はあるが、今のところ再開の

予定はない」。

これに対し、苦肉の策で新商品を編み出した店も。

「叙々苑」は8月から、ブロック肉の表面を軽く焼き、

薄くスライスしてユッケダレをつける新商品をメニューに加えたそうです。

レアステーキは食中毒の報告がないとして、新基準の対象外で

あることに目をつけたという事です。

評判は上々というが、本物のユッケの提供は新基準の詳細を

確認してから検討するとの事です。

焼き肉店から、本当にユッケがなくなりそうですね。