中学生活の終わり。
思春期真っ盛り。
私は、何もかもが本当に嫌で
とくに父のことは大嫌いで
友達も信用出来なくて
息苦しかった。
ただ淡々と過ぎるくせに、傷だらけになる毎日が嫌で嫌で。
そんな中、突然、知り合うのです。
綺麗な茶色の瞳をした男の子。
王子様との出会いを夢見るようなロマンチックな少女ではなかったけれど。
今思えば、王子様。
彼は、私の全てを受け入れてくれて
信じてくれて、助けてくれて。
沢山の言葉と、気持ちをくれた。
父に手を挙げられて
死にたい…。あたしには何の価値があるの?
そう泣きじゃくってみたり
友達との関係に嫌気がさして
もうどこにも出掛けたくない…皆嫌い。
と心を閉ざしてみたり
私、やっぱり楽器吹きたいんだけど…
と打ち明けてみたり
死ぬなんて勿体無い。
こんなにエネルギーがあるのに。
自分を信じてみたら、いいんじゃない?
俺は、寛子は出来ると思う。
そして私は人生をリセット。
高校を中退して、やり直し。
あったかくて、心が落ち着く“居場所”だった。
なくてはならない。
私にとって、掛け替えのない人。
描く未来に、まず、居る人。
父よりも、母よりも。
何よりも。
穏やかな関係の終わりなんて想像したこともなくて。
徐々に色付いていく世界は、もっともっと鮮やかに煌めくだろうと、疑うことなんてなかった。
だから、突然、明け方に彼のお母様から電話が来て、私は状況が受け入れられなくて、理解が出来なくて、動けなくなる。
練習したいから、行けない…。遠いし…。
は?おまえ、何言ってるの?!
彼の友人が電話でそう言ってた気がする。
それからどんどん世界に色が無くなる。
足が動かない。
手も動かない。
ご飯なんて食べたくない。
眠くもない。
頭の中で“声”がこだまする。
ねぇ、あたしも、連れて行って。
どうして
あたしも、 死にたい………
そう思った時、
やっと、事実を受け入れて
やっと泣けた。
原因は交通事故で、植物状態後の死去でした。
病院にも
お葬式にも
お墓参りにも行かずに半年以上。
季節はもう冬。
そうして
私の“恋人”というよりも“大切な人”との時間が終わったのです。
それからの人生は、勿論、辛いこともあったけれど、ご存知のように、キラキラと輝く日々。
約1年も心をシャットダウンした私には、もう過去に浸って泣く時間は無いし…
と、心に決めて大学に入ったけれど、
そんな誓いを忘れるくらい、忙しかった。
練習しないと追い付けない。
間に合わない。
今思えば、それって充実していた証拠。
命日のお墓参りには毎年行きたい。
そう思っていたけれど、本番と重なって行けなかった年があって。
そうしたら、彼のご両親が言ってくれる。
『それで、いいのよ。それが、いいの。』
なんで急にこんなことを書いたかと言うと
今日は彼のBirthdayだから。
今日は日曜日なのに、夜しかお仕事が入らなくて。
ゆっくりのんびり本でも読みたいなぁ。
お墓参りにも行こうかなぁ。
と、思っていたんです。
それが、先日の水曜日。
『山川さん、日曜日あいてる?お昼にミニコンサート、出来る?』
急な電話でお仕事決定。
情報を頂いた後に、彼の住んでいた街だとわかって。
この偶然が必然に思えて。
ついつい、書いてしまいました。
私の大切な記憶の一部。
悲しい思い出じゃなくて
幸せな記憶。
生きる武器の一部分。
あの時間に感謝して。
お誕生日おめでとう。
私と出逢って、時を過ごしてくれて ありがとう。
いえいいえい。
先日買ったばかりのドレス。
春先に…と思っていたのに我慢できなくて着てしまいました(笑)
どんどん冬に向かっている今日この頃。
皆様、どうぞ風邪にお気をつけくださいませっ

