務川慧悟 ピアノ・リサイタル🎹
8月22日(木)は仕事帰りにサントリーホール で務川慧悟さんのソロリサイタルを聴いてきました。
[日時]8/22(木)19:00
[会場]サントリーホール
[出演]務川慧悟
[曲目]
♪J. S. バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825
♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 「テンペスト」Op. 31, No. 2
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♪ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調「幻想」Op. 61
♪フォーレ:ノクターン第8番 変ニ長調 Op. 84-8
♪フォーレ:ノクターン第13番 ロ短調 Op. 119
♪プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op. 14
[アンコール]
♪ラヴェル/務川慧悟編曲:『マ・メール・ロワ』より「妖精の園」
♪ショパン:英雄ポロネーズ
どの演奏家の方もそうかと思いますが、取り組む作曲家・曲についてとても研究熱心な勉強家でいらして、真摯に曲に向き合う姿が、務川さんの場合は特に優等生らしく、洗練された技巧に加え、理性的で知的な感情表現が心地よく、プログラムの意図も考えながら集中して聴きました。
今回、中心に据えた、ショパン晩年の傑作の一つである幻想ポロネーズは、第19回ショパン国際ピアノ・コンクールのファイナルの課題曲として追加されることにもなった、私の大好きな曲の一つですが、務川さんはこの曲への深い思いをこめ、丁寧に音を紡ぎ、そして華やかに昇華していきました。
曲順は前後しますが、前半のバッハのパルティータは端正でありながら、軽やかさもあって親しませてくれ、大好きなベートーヴェンのテンペストはとてもセンセーショナルで惹き込まれました。
後半のフォーレはさすがに勉強されていたフランスものでエスプリが効いていて美しく、最後のプロコフィエフはとてもドラマチックで煽られドキドキ感満載でした。
大曲ばかり演奏後でお疲れであったにも関わらず
アンコールは2曲。ラヴェルの務川編曲版がことのほか美しかったのと、弾きこなして自分のものになってる英雄ポロネーズの圧倒的な巧さには感動しました。
最後はサントリーホール の観客のスタンディングオベーションもすごく、務川さんのとても嬉しそうな表情を見てこちらも幸せでした。
今日の席は1-7-5で,少し左寄りでしたが、弾く手指はよく見えました。
今日の席は1-7-5で,少し左寄りでしたが、弾く手指はよく見えました。