「美術館博物館の休みが多いのも

 私の休みが多いのも月曜日じゃないか!」

切実な気持ちから月曜日に1週間の振り返りを

したためることにしたこのブログ。


さて、月末です。

皆までは申しませんが、私の月末は

大抵金欠💸

特にこの5月は遊びに出かけても許される

久しぶりのGWを挟んだということもあり

諭吉様に節制のすゝめを説かれる間もなく

私の財布はすっからかん。


予定を詰めがちだったこともあり

さて限られた時間とお金でどこに行こう?


そんな私やあなたにお勧めなのは

「お金がない時こそ銀座に行こう!」


アートに興味を持つまで銀座も六本木も

ほとんど縁が無かったどころか

苦手で避けていたのですが

今では強い味方。


銀座には沢山の画廊、ギャラリーが

有りますが、無料で入れる所が多いのです。

あ、ありがた過ぎる…!!


今回行ったのは2箇所。

ポーラミュージアムアネックス



箱根にもポーラ美術館がありますが、

こちらはポーラのビルの上にあるギャラリーです。

今やっているのは

西島雄志 『瑞祥 zui-shou-時の連なり-』展



あれ、思ったところにない、と思ったら

隣が解体工事してました。



「瑞祥」とは、めでたい事が起こる前兆

と言う意味なんだそう。

最初は八咫烏が出迎えてくれました。


この一つのグルグル、

ぱっと見判断ですが1円玉より小さそう。

それを一つずつ工具を使って手作業で

巻いて巻いて巻いて巻いて巻いて


この巻く時間を積み重ねながら

光と影で人の存在や気配を見えるようにする。


作品に光を当ててるのは他の美術展同様ですが

それを追求することで作品の影で空間が広がり

全く別の効果を生み出して

空間全体が神秘的に感じるんです。




この作品も、部屋いっぱい使って

大作だけどなんだかよく分かんないなー

と回り込んでみたら




分かりますかね、龍と鳳凰が向き合ってる!

これが見えた時感動しました。

こんなに沢山吊してるのにちゃんと

龍と鳳凰に見える。

どんな空間把握能力なんでしょう…

凄すぎる…


計4点なのでここまでにしますが

他2点も圧倒されるところばかり。

何よりすごいのはこれが手仕事でなされて

人の温かみを感じるところ。

点数以上の満足感がありました✨



もう1箇所訪れたのは

ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)




横尾忠則 銀座番外地

Tadanori Yokoo My Black Holes


制作のデザイン過程に目を向けた番外地編。

先日横尾忠則現代美術館で

大総集編展覧会を見てきたばかり。


(携帯壊れて撮った写真が無くなる悲劇が。

おかげでinstagramの説明まですっからかん…)

その時に作品数が膨大なのを体感しましたが

今回はそれを支えるさらに膨大な下絵たち

ダンボール80箱📦あったそうな!!!

もう苦労が偲ばれます、こりゃ大変だ…




入り口正面には高倉健さん主演

『網走番外地』のデザイン画。




ポスター絵の下絵。

33歳が人生のクライマックス。

と言うことは私今年人生のクライマックス🤨



奇抜な作品が目に止まりますけど

馬、リアル。

どんなに奇抜に見えても

認められる方は画力がハンパないです。



左上「赤とスミの2色刷り」ってありますが

右端見ると赤だけで7種類。

印刷のこと全く分かりませんが

これで2色なの…???



そしてこの怪しげな光の演出に誘われ

下のフロアに



ブラックホール、あった!笑

ライティングのこだわりが凄いです。

ブラックホール3つくらいありました。

吸い込まれちゃう。出られなくなっちゃう!



横尾忠則現代美術館で学びました。

ターザンの「アーアアー!」の叫び

(ちゃんと想像してね)に影響されて

叫びを扱う作品が多く登場するんです!!


そして向かうは真っ白の未来。

というのはあった作品からこじつけたんですが

この2人、どこに行くんでしょう…

そもそも2人なんでしょうか…

考え出すと怖いところだらけ。


今年は東京国立博物館 表慶館で

横尾忠則 寒山百得 展 が行われます。


こんなに見るとさらに知りたくなる

癖になる横尾忠則さんの作品たち。

今から楽しみだなーと

ワクワクで終えた1日になりました!


國領浩子