展覧会の前半部分は、鈴木常司社長のコレクション

西洋と日本の近代絵画が軸になっています。

 

置いてあるものぜー---んぶ主役級!!

全部は無理なので自分が気になったものだけざっくり紹介します。

ベルト・モリゾ 『ベランダにて』1884年

 

ベルト・モリゾのお嬢さんジュリーちゃんの

光をまとって穏やかに伝わってくる可愛らしさ!

幼かった私にもこんなベランダで花と戯れる時間…なかったな😩

そもそもベランダじゃなくてうちには縁側しかなかった…

 

今回の展覧会は「並べてあるものを見比べると面白いよ」

と教えていただきました。

その中で面白かったのがこれ。

ローベル・ドローネー 『傘をさす女性、またはパリジェンヌ』1913年

 

『睡蓮』で有名な印象派の画家モネの

散歩』の隣にあります。

 

 

 

傘があるのは分かったんですが

正直会場ではどこが顔か、腕か、まっったく分かんなくて…

写真に収めてやっと認識できました。

たった40年の間に西洋のアート、ここまで劇的に変化するんかい!!という比較。

近代美術の変遷のスピード、早すぎます。

 

アンリ・マティス 『オリーブの木のある散歩道』1905年

 

沢山気になる作品あったけど、この作品と並びが気になりました。

楽しげなのに紫がかった空の不穏な色。

真ん中に居るのが1人なのか2人なのか

皆さんどっちだと思います?

私は2人派だけど、どっちが正解なんだろう。

 

数点挟んでまた現れる、1943年のマティスの

リュート』。

 

 

 

髪がランカ・リーの髪色…!!

いきなり変化しますが、大胆な作品を作るマティスも

悩みながら自分の作風を作っていったんだなと思うと元気がもらえます。

 

他にもレオナール・フジタのお部屋があったり、

岸田劉生

『麗子微笑』1920年   『麗子坐像』1919年

右から左に、成長前のほうが可愛くないか…?!

なんて発見があるご存知麗子さんが居たり。

 

じっくり見てると時間はあっという間に過ぎてお昼に。

早起きして朝ごはん逃した私たちはおなかもペコペコ。

ということで天気に恵まれて暑くも寒くもなく

爽やかな風が吹く中テラス席でランチ!!

 

今回の展覧会にも出てるリヒターをイメージした

期間限定コースをいただきます🤤

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ゲルハルト・リヒター 『抽象絵画(649-2)』1987

 

後半で出てくるリヒターの作品。

約30億で落札された作品が初公開されてるんです。

スズキのマリネとファンネルのサラダ リヒター絵画の印象で

 

正方形のプレートにソースでリヒターをイメージしています。

私ディル大好きで、口に運んだ瞬間気分はヨーロッパのテラスの優雅なひと時に。笑

スズキと爽やかなソースの相性もバッチリ。

食べたらなくなっちゃうのかもったいない…

オーストラリア産 牛ランプ肉のポワレ プロバンス風

 

プロバンスはフランスなんですけどね

なんて言いながらいただいたこちら。

お肉は私の陳腐な言葉で表すまでもなく、美味しい!!

このプレートでドイツを主張するのがマッシュポテト。

これまたなめらかで美味しいんですが、

たぶんお肉とマッシュポテトの間にはライン川が流れてます。笑

グリオットのアイアシュッケ 紅茶のアイス添え

 

グリオットはフランス語でさくらんぼ🍒

アイアシュッケとはリヒターの出身地ドレスデンのチーズケーキ。

中がカスタードでふわっふわ♬

チーズとさくらんぼとのハーモニーで甘酸っぱさが広がる、

東京でもあんまり見かけない美味し珍しなケーキでした!!

 

お腹も心も大満足、栄養補給して後半戦へ。

振り返るとこの小休止があったから、作品の大きなパワーを受け取れたと思います。

 

 

難波田龍起 『生命体の集合体』1970年

 

後半戦はこれからどんな作品を集めていくのかの指針にもなる

近代から現代の作品が中心です。

 

今回のタイトルにもなってる、目玉はこの壁面!!

ポーラ美術館の顔の1つである クロード・モネ 『睡蓮の池』1899 と
ゲルハルト・リヒターが並んでます!!

すごい、こんな並べ方できるところなかなかありません…

 

         
ヴィルヘルム・ハマスホイ 『陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地』1899
ゲルハルト・リヒター 『グレイ・ハウス』1966
 
この二つだけが飾られてる部屋があって、個人的には一番好きだった部屋。
薄暗い中に椅子が置いてあって、静かに作品と対面できます。
ハマスホイのライティングもまた素敵でした。
もう一度登場するリヒター、ただでさえブレを加えているのに
私がカメラの設定甘く、さらにボケてる…
白髪一雄  『泥錫』1987                          白髪一雄   『波濤』1987
 

最近ぐいぐい評価が上がっている白髪一雄。

これ足で描いてるんですよ👀

 

現代アートでは、アニッシュ・カプーア 『無題』 2013の前で喋ってたら

音が思わぬ反響して友達とキャッキャしたり。

三島喜美代

『Box Sunkist-17』2017

『Comic Book 03(Comic Book 03-1)』2003

『Comic Book 03(Comic Book 03-2)』2003

『Work 17-C』2017

 

「これ全部陶器なんだってさ、すごいねぇ!!」

って何度も話しかけてくれるおじちゃんが居て

その笑顔見てたらこっちも勝手に嬉しくなったり

 

 

4時間ほど滞在したのですが楽しいことだらけで、

ゆっくり見ようと思うとそれでも全然時間が足りませんでした。

 

6月下旬くらいに展示替えするかもというお話しだったので、

会期中にもう一度行けないか早くも画策中。

 

「特に美大の学生さんに来てほしいなぁ」とおっしゃっていました。

GWは雨の日も多いみたいだけど、雨に濡れた緑の香りもまた素敵ですよ♬

 

 

『ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に』
~2022年9月6日(火) 会期中無休

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285