キューバについて

キューバを訪れたのは2017年9月。私はスペイン語には不自由しなかったにもかかわらず他の国に比べて難易度が高いと感じたので、これからキューバに行く人の参考までに、
このとき自分なりに理解したキューバの事情を書き留めておこうと思う。
 

キューバに行くには

飛行機手配

キューバには、アメリカ以外の国を経由してしか行けないと思っていたが、これは間違いである(2017年9月現在)。私は、たまたま知り合いがアメリカ発の飛行機でキューバ入りしているのをFacebookで知り、問い合わせた結果初めて知った。キューバに渡航するには12個の理由から一つを選ばなければいけないが、「キューバ国民を支援するため(Support for Cuban people)」を選べばまったく問題ないという。疑心暗鬼ではあったが、それでチケットを取ってしまった(チケット購入時に渡航理由の選択が必要)。私はJFK発のJetblueを利用した。

当日は、3時間前に空港に来るようにというので、気合を入れて、何か問題が起こっても対応できるように、出発4時間前に着くようにした。さすがに4時間前だったので、手続きは何も問題なくあっという間に終わってしまった。費用は、ビザ50米ドルである。

JetblueでJFKから乗る場合、ターミナル5の到着ロビーの奥の方に、キューバ渡航専用のチェックインカウンターがある。おそらく、他のキューバ行きの便がある空港はみな同様であろう。

ちなみに、不安だったので、日本でツーリストカードを取っていけるならその方がいい、と在東京キューバ大使館にも行ってみた。だが、アメリカからキューバに行く場合はツーリストカードは不要だが、ではどうすればいいかについては不明、とそっけなかった。

もうひとつ、キューバに入国するために揃えないといけないものがある。それは、保険に加入していることを英語で証明する書類である。Jetblueを利用する場合は航空会社が保険に入っている、という案内が来て、電話して確認しても間違いないという。これも疑心暗鬼だったので私のカードの自動付帯保険の英訳を持って行ってはみたものの、キューバ入管のさいに航空会社を聞かれ、Jetblueならよい、とスルーできてしまった。

 

旅行・生活情報

金銭感覚

金銭感覚は、キューバ人庶民と旅行者の間ではかけ離れている。キューバ人の平均月給が25米ドルに過ぎないことに注意。私が泊まった家の息子が歯医者をしていたが、歯医者ですら50米ドルとのこと。宿泊代が一泊20米ドルだったので、この家の生計は旅行客を相手にした稼ぎで成り立っているといっても過言ではない。これは、他の家庭でも同様であろう。

なお、参考までにキューバでは医療と教育は無料なので、この平均月収であっても医者と教育には困らない。

 

言語

スペイン語。

英語が通じる人はほとんどいない、と思った方がいい。

 

治安

ハバナですら、どの時刻ですら、どの通りですら、安全。これは本当に驚き。政府や警察に賄賂が通じず、結果薬物の蔓延がなく、結果薬物を原因とする犯罪や犯罪組織がないのが理由だ、とあるキューバ人。また、あるキューバ人は、キューバ人は教育をきちんと受けているのが犯罪がない理由ではないか、と言っていた。

 

両替

外国人用のCUCと現地人用のCUP(=MN)という二つの通貨がある。基本的に誰でも両方使え、MNとCUCの交換レートも固定(1CUC=25MN)なので、何のために二つの通貨があるのか、いまいち不明。単純に外国人に対して1ドル=1CUCという計算のしやすさを追求したにすぎないのではないか、とすら思わせる。

空港の両替と、Obispo通りとCompostela通りとの角にある両替所(CADECA、地図)を利用。CADECAは夜8時まで開いている。昼間は行列ができているので、夜7時以降に行くのがおすすめ。

(Obispo通りの両替所)

なお、米ドルから両替すると10%の税金を取られるので、大損する。米ドルしか持っていないようなら、CADECAでクレジットカードのキャッシングもできるのでその方が得。コミッションは3.25%。キャッシングの場合は閉店間際に依頼し断られたので、時間に注意。

また、米ドルしか持っていない場合は、ATMからのキャッシングも試してみる価値あり(私は試していない)。銀行のATMはある程度たくさんある。

 

宿

キューバでは、Casa Particularといって、民家への下宿が一般的。キューバ国内のサイトもあるが、レビュー数が少ないので、レビュー数が圧倒的に多いAirbnbを利用した。まさかキューバにAirbnbがあると思わなかったが、非常に助かった。

インターネット

インターネットは、Hotel SevillaHotel IberostarHotel TelegrafoHotel Ingraterraなどのホテルに行ってインターネットカード(ハバナでは2CUC、Varaderoでは1.5CUC)を購入。なお、夕方になるとホテルによってはカードが売り切れることがあるので注意。

インターネットがつながるところ(ホテルならどこでもよい)に行ってWifiに接続し、番号とパスワードを入れるとつながる。カードひとつで一時間つなげることができる。Wifiの通じないところに行ったりWifiを切ったりすると時間カウントが止まるので、こまめに接続を切るのが秘訣。

なお、空港では、セキュリティ通過後しかインターネットが通じていないので、要注意。

 

交通

ハバナは思ったより大きい。それにもかかわらず、移動手段はタクシーとバスしかない。

タクシーは、黄色のタクシーが最も高い。空港からは黄色のタクシーしかない。旧市街まで30CUC。市内では、クラシックカーのタクシーや、ロシア製のボロ車のタクシーなど、いろいろなタクシーがある。キューバ人からの説明では、ボロ車になればなるほど安い。タクシーメーターはないので、乗る前に行き先を伝えて交渉することが必要。私は、10CUCと言われてその場を立ち去ったら、後から別のタクシー運転手が追いかけてきてもっと安くしてくれたので、交渉の余地は大いにあり。ただし、5CUCや10CUCはキューバ人庶民の感覚からすると劇高。キューバ人に聞いたところ乗り合いタクシーにのればどこに行くにも1CUC程度だとのことであったが、乗り場が結局わからず試すことができなかった。

バスは非常に難易度が高いが、非常に安い。0.4MN(約1.6円)で済む。キューバ人にとってもタダ同然。乗る際には、CUPを持って乗らないといけない。1CUPを出してもおつりはもらえない。(5CUPを出している人が4CUPのおつりをもらっているのは見た。)なお、治安のいいハバナであっても、バスに乗ったらスリに注意。

バスに乗るには、まずバス停がどこにあるのかを理解するのが難儀。つぎに、どのバスがお目当ての場所に行くのかを特定するのがさらに難儀。バス停(Parada de omnibus)の位置はそのへんのキューバ人に聞く。どのバスがお目当ての場所に行くのかは、バスを待っているキューバ人に聞く。そして、乗る前にバスの運転手に再度確認する。

革命広場にはP12という番号のバスが行っている。私はPartagasの葉巻工場の近くからバスで革命広場に行き、革命広場からバスで旧市街近くのParque de la Fraternidadまで帰ってきた。

ちなみに、私は使わなかったが、Havana Bus Tourというのがあり、一日に一定額を払えば乗り降り自由なバスがある。これの使い勝手は、不明。

さらに、ハバナ湾の対岸に行くにはフェリーもある。こちらも使う機会がなかったが、使えばよかったと思う。

 

食事

キューバの食事事情は、正直私にとってはつらかった。とにかく野菜に乏しい(なお。玉ねぎは豊富にありそう)。そして簡単に空腹を満たすファストフードのようなものが見あたらない。

普通のレストランに入って普通に注文をすれば、10~20CUCくらいで食事ができるので、我々の感覚からすると、安い方である。キューバの料理が食べたいということで、宿のおかみさんに聞いて、Capitolioの前のD' Liriosという高級なレストランにやってきた。そして、おかみさんから食べるように言われたcerdos、tostones de platanos fritos、yuca con mojoを何のことかわからず頼んでみた。出てきたのは、豚のステーキ、バナナの炒め物、そしてキャッサバの芋であった。豚はパサパサしているし、キャッサバもバナナも大味で、野菜が無性にほしくなる状況であった。

だが、やはり郷に入っては郷に従いたいもの。10~20CUCというのは現地の感覚からすると非常に高い。さらに、キューバ人がさくっと食べるような総菜のようなものも食べてみたい。そこで、安いキューバ人用の食べ物を探してみた。やっとみつけたのが、Parque Central前にあるファストフード屋。ここでは、なんとハムを挟んだパンが2MN(8円)、ハンバーガーが8MN(32円)。美味しいとは言えなかったが、これがキューバ人的にリーゾナブルな金銭感覚なんだろう。

ちなみに、日本食が食べたい人は、「日本食堂」というお店がある。日本からキューバに来た方がやっているお店だ。ラーメンなどメニューは豊富。食材は輸入しているとのこと。私はオーナーの方とお話がしたくて行ってみたが、オーナーが店にいるのは11時から16時までの間だけだとのこと。会えずに残念だった。

 

お土産

キューバからのお土産を探そうと思ったが、なかなかいいのがみつからない。Obispo通りを歩いても、店はいくつもあるものの、どこも同じようなお土産ばかり。ここ(下の写真)の民芸品市場が一番よかったかも。ただし、18時に閉まるので注意が必要。

 

音楽

安価にキューバ音楽を楽しむことができたのが、Alicia Alonso劇場の地下にあるバー。日替わりでジャンルが変わるらしく、私が行った火曜日はSalsaの日。入場料5CUCで席の予約ができ、飲み物は4CUC。合計9CUC で90分間の演奏を楽しむことができた。演奏開始は夜10時。

(入口の看板)

(ショーの様子)

また、旧市街地から遠いので私は行かなかったが、Fabrica de Arte Cubanoというアートセンターもあるようだ。

 

買い物

スーパーを探すのが至難の業。ようやく旧市街地近くにLa Epocaというスーパーを見つけて行ってみた。行ってみて驚いたのが、まずモノがない。あったとしても同じ種類のものばかり。そして、商品は、例えば洗剤を見てみると、トルコやスペインのメーカーのものなどが棚に並んでいた。OMOという米ユニリーバ社製のものもあったが、ブラジルでは私的には最低級洗剤だったが、キューバでは高級のうちに類しているように見えた。

モノがなくても、レジの行列はなかなか大きい。9時半開店と同時にスーパーに入ったが、すぐに長い行列ができた。

靴などの衣料品は高い。キューバ人の平均月収よりも高い靴が平気で並んでいる。これを見ると、さすがにキューバ庶民の購買意欲は当面高くはなりえないので、外資企業もキューバには進出しにくいのだろうな、と考えさせられる。

 

市内めぐり

私は、ほとんどの国でFree Walking Tourを利用している。Free Walking Tourには行き当たりばったりで出会うことがほとんどである。今回は御多分に漏れず、Tourご一行に出くわした。しかし、二つもツアー団体があるとは思わなかった。一つが、私が参加したFree Walking Tour Havana。こちらは一日に二回あるのが便利。それにしても、集合場所が非常にわかりにくい。また、3時間あると書いてあったのに、結局ツアーは2時間しかなくがっかりした。もうひとつはたぶんこちらで、朝のみ。当時私が出くわしたときは10時開始のようだったが、このサイトには11時開始と書いてあるので、念のため主催者に確認してほしい。私が10時に出くわしてからスペイン語ツアーに10分くらい参加したが、こちらは中身が非常に濃かった。

日帰り旅行

日帰り旅行を申し込むのは、これもホテル。私はHotel Sevilla内にある代理店と、Hotel Telegrafo内にある旅行申し込みデスクのようなものを利用した。

(代理店全景)

私はVaraderoVinalesの日帰りツアーを申し込んだ。Varaderoは最小催行人数が設定されているので、こちらの人数が少ない場合には前日にならないと申し込めない。私は月曜日に行って明日来いと言われ、次の日の15時ごろに再度行って申し込みができた。Varaderoの日帰りツアーがが87CUC(朝・昼食、ホテル内でのフリードリンク含む)、Vinalesのが75CUC(昼食含む)。

支払いは、ホテルによってはクレジットカード支払いが可能。Hotel Telegrafoでは、クレジットカード使用手数料が1.03%だったので、現金がほしい我が身としては非常にお得だった。一方、Hotel Sevillaではクレジットカード利用不可。

さて、ここで一つ注意してほしいことがある。それは、集合時間と集合場所である。私は、下の写真の通りきちんと7時集合と書かれているので、6時45分に集合場所に行ってみた。すると、6時半ごろ出発してしまった、というではないか。大至急ホテルのフロントの人が代理店の人に電話をかけてくれ、代理店の人がバスを30キロ先のホテルに待機させ、そこまで20CUC、30分かけてタクシーで向かって合流した。ハラハラな経験であった。次の日のツアーでは、なんと別のアルゼンチン人一家が同じ目にあっていて、彼らはバスを高速途中の軽食屋に待機させ、50CUC払ってタクシーで追いついていた。聞くところによると、集合場所の記載が間違っていた、という。申し込み時に、代理店に念には念をいれて確認したほうがよい。参考までに、翌日に代理店に行って「ひどい目にあったよ、タクシー代を返してもらえる?」と言ったら、あっさり20CUCを返してくれた。慣れたものなのだろうか。

旅行スケジュール

2017年9月4日(月)

  • Jetblue (B6) 247便 9:27 JFK発 13:05 HAV着
  • インターネット接続を理解
  • ハバナ湾対岸観光(旧市街からタクシーで)

2017年9月5日(火)

2017年9月6日(水)

2017年9月7日(木)

2017年9月8日(金)

  • スーパーマーケット(9:30開店)
  • 革命博物館(10:00開館)
  • Delta (DL) 648便 Havana HAV 14:35発、Atlanta ATL 16:52着