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料理を仕事にしたいと思い始めた若かりし頃…〝医食同源”の言葉に出会いました。
医食同源とは、古く中国で薬食同源(やくしょくどうげん)と言われ[毎日の食事で口にするものこそが健康を保つための何よりの薬である]との意味。日々の食事管理が「五臓六腑」の管理、自分自身の健康の管理になっているとの事です。そして日本でいつしか言い換えられて、薬と食事は本質的な区別がなく体に良いものを食べて体調管理し元気に生きれるよう「医食同源」になっていったとか… すばらしい事、家族の健康、命、毎日は…日々の食事・食生活にかかっているんです。
生かすも殺すも匙加減…お医者さん以上の影響力です。
今は春、春は身体も陽気が多くなり、頭がボーッとしたり、めまい、ふらつき、目の充血、血圧の上昇などが起こりやすくなります。冬の間に動きの鈍った身体を刺激し、溜まった老廃物を体外に出す、代謝を高める性質の食品が必要になります。春の山菜には薬効効果があるとされ、よもぎは強壮、保温、腹痛に、ナズナは腹痛、下痢、止血に、うどは解熱、神経痛、リウマチに、のびるは強壮、虫刺され、打撲などに良いとききます。ふきのとう、ぜんまい、わらび、うどなどの抗酸化作用や、つくしの抗アレルギー・抗花粉症作用、菜の花は体内の老廃物を出し、むくみを取り血液循環を良くするとか、筍は体の熱を冷まし、タンや老廃物を出し便通もよくします。蕗はタンを取り、咳を鎮める力があり胃の働きを良くするそうです。山菜の効果は多く毎日の食事にと願います。ただ、食べる量を過ぎれば、薬は毒にもなります。
今回のコロナ禍で、おうちご飯の機会も増えました。手洗いや三密をさけて等気を付けないといけないことも多いですが、家族の事、体の事を考えて、季節に添って、身近な自然にあるものを優しく体に取り込む『地産地消』、極力添加物の多い出来合いの商品を避け、楽しく食事をとることが〝医食同源”!春の山菜をもっと取り入れ、毎日の食生活での体調管理、免疫力アップ等、健康で病気になりにくい体質作りと予防を家族を想う〝医食同源”で頑張っていただきたいと強く願っています。
◎肉そぼろの三色どんぶり
豚や鶏ミンチ150g
卵 3個
ホウレン草 1束
熱々ごはん 500∼600g
Ⓐ( 濃口大s2酒大s2みりん大s1砂糖大s1 だしの素小s1/2)おろし生姜
Ⓑ(砂糖大s1 みりん大s1 牛乳大s2 塩小s1/5 )
Ⓒ(白だし大s2 又は淡口とみりん各大s1/2)
Ⓓ紅生姜や木の芽
①豚ミンチを小鍋に入れⒶを加えてよく混ぜてほぐし さえ箸や割り箸を5~6本持ってほぐしながら煮立てて 煮汁を半分ほど煮詰め 仕上げに生姜を加える
②卵もボウルに割り 泡だて器で良くほぐしⒷと合わせてからフライパンに移しお箸5~6本で混 ぜながらやや柔らかい位の半熟の炒り卵にして冷ます(余熱で仕上がる位で)
③ホウレン草は少し柔らかめに茹でて水にとってから水気を絞り1㎝のあら刻みにしⒸで和える
④ご飯を4~5個のどんぶりに等分に盛り 器の周りを気を付けながらホウレン草を盛り次に 卵、最後にそぼろの順に見栄え良く彩りよく盛りⒹをかざる
一口メモ
豚は鶏や牛ミンチにしても美味、まとめて2~3倍で作って保存しても便利です。よく混ぜてから火を通し煮詰め過ぎないのがポイントです。春の栄養バランスの取れたこの3種を巻きずしに巻き上げても美味しく又違った1品になります。
◎よもぎ豆腐
よもぎ30~40g→柔らかいものを茹でる→粗きざみ
くず粉40g
Ⓐ豆乳400㏄ 塩小s1/3 淡口小s1/2 )
わさびや生姜 茹で海老など
旨だし( 水1カップ みりんと淡口各大s2 花かつお1パック )→1:1:6
①よもぎはミキサーに入れて 豆乳を一部入れて撹拌し くず粉も入れて更に粉砕、
残りⒶも総て入れてしっかりかける
②20㎝位の片手鍋に入れかき混ぜつつ火にかけ1/3がかたまりかけたら火を止めてよく混ぜ
滑らかにし もう一度火にかけてクツクツ言わせ 鍋底がプルンプルンしたら
流し缶に入れて平らにし冷やし固める(茶巾や小器もOK)
③ひと煮立ちさせて漉した旨だしとワサビ等と茹で海老を添える
一口メモ
よもぎには 食物繊維 クロロフィル 血液凝固作用のあるビタミンK、粘膜や皮膚の免疫機能を維持するカロテン、ストレス解消・防腐作用のシオネールやビタミン、ミネラル、フラボノイド等効能一杯。吸物の椀種にして、春の豪華吸物も良いですネ。
理を仕事にしたいと思い始めた若かりし頃…〝医食同源”の言葉に出会いました。
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