冬は根菜が美味しい季節!特にみずみずしく美味しく使いやすいのは大根!
そして素晴らしいことに冬の大根は寒さに凍らないよう糖分を増やし、甘味が増し栄養分も多くなっています。
そんな大根を保存の為乾燥させたのが切り干し大根。市販品も良いですがたまには天気の良い日にのんびりとからっ風にあてて、天日に当てて手作りも楽しく、美味しく栄養価も効能もアップさせる事ができます。
通常 青首大根を千切りにして天日干しが「千切り大根」と言われ、大根を太く縦に割いて干した割り干し大根、輪切りにして紐に通して干す丸切り大根、いちょう切りにして干す花切り大根、一度茹でてから干す茹で干し大根等、全国その風土に合った切り干し大根が色々あるのもうれしいです。
太陽に当たりビタミンDが増えたり、干すことで水分が減り熟成された“陽”の効果が増える。切り干しは干すことで量(かさ)が10分の1になり、太陽をあてることで、殆どの栄養素が10倍以上になる!100g食べれば生の大根を1キロ食べた以上の効果。先人の知恵は素晴らしいです。
骨や歯を丈夫にするカルシウムは15倍、合わせてマグネシウム17倍カリウム13倍、悪性貧血を予防する作用がある鉄分は32倍、代謝を促進するビタミンB1とB2は10倍、動脈硬化を予防し便秘を改善し美肌に効果的な水溶性食物繊維6倍、不溶性食物繊維は20倍等々…ただ、ビタミンCは3分の1に減ります。
ヒロコは10数年前より毎日のお味噌汁に一つまみ乾燥のまま入れております。甘くてコクも出て美味で元気も出ます。毎日、少しずつでも食べ続けると効果も結果も出てきます。皆さまも是非お時間のある時手作り切り干し大根に挑戦してお得な日々を得て下さい。カビ易いので保存は冷凍、水戻しは少ない目の水で、できれば戻し汁も共に使っていただくと甘味旨み栄養も無駄なく最高。お気張り下さい。



◎切り干し大根南蛮サラダ 
切り干し大根20g… 所々切る
人参… 50g 
玉葱や紫玉葱… 100~150g 
ピーマンやパプリカ… 2~3個


(A)

戻し汁とだし… 100cc

酢… 100cc

淡口、みりん各大さじ3

砂糖大さじ2

塩小さじ1/6


(B)

生姜細切り…10g

輪切り唐芥子や青葱輪切り… 各少々

ゴマ油大さじ… 1/2 


(1) 切り干し大根は少ない目の水に10分ほど浸け固めに戻し 野菜もそれぞれ
細く切り 大きい目のボウルに入れておく。
(2) (A)を鍋に合わせひと煮立ちさせ(1)にかける。5分も置けば量が減り、浸るようになれば(B)も加える。
 

一口メモ
冷蔵庫で1週間は保存できるでしょう。今回は豆腐に粉をつけて焼いて盛合せています。このサラダを保存し、魚や肉、豆腐を焼いたり揚げたりして利用すると更に美味で重宝です。


◎切り干し大根の散らし寿司 6~8人分
米… 2合 (内もち米大さじ1) 
切り干し大根… 40g
干し椎茸… 3~4枚
人参… 50g
有ればごぼうも… 50g程
薄焼き卵… 3~5個分
絹さやや木の芽 甘酢生姜など
サラダ油… 大さじ1強


(A)

切り干しと椎茸の戻し汁… 300cc程

砂糖…大さじ1/2

濃口しょうゆ… 大さじ2

みりん… 大さじ1


(B)

酢… 大さじ3

砂糖… 大さじ2

塩… 小さじ1

あら摺り白ごま… 大さじ2

(1)米は合わせて洗って30分以上置きいつも通りに炊く。炊き上がり(B)を混ぜる
(2)切り干し大根は10分以上ヒタヒタの水に浸けてもどしざく切りにする。
干し椎茸 人参は2cm程の細切り、ごぼうは笹がきにしてさっと茹でフライパンに
油を入れて炒め(A)を入れて煮詰める。
(3)炊き上がったご飯が熱々の内に(B)を混ぜ 少し温かい位に(2)を加えさっくり混ぜて人数分の皿に広げて盛り付ける。
(4)薄焼き卵は3cm幅に切りそろえ重ねて細く切りたっぷり(3)に散らし 絹さや等を飾る

一口メモ
切り干し大根がかさ高く少ないご飯でヘルシー感が有ります。しっかり噛みしめて食べると旨みも増します。贅沢なお正月後の一品にお勧めです。