

「プリン体」と呼ばれる炭素と窒素などの化合物が尿酸の原料となるのですが、プリン体は我々の体の中にもあり、色々な食品の中にも含まれます。体液の中で尿酸が7.0mg/dlを超えると溶けきれず、結晶となって関節などに沈着することとなります。
これを防ぐ方法と言えば、アルコール、特にプリン体の多いビールを控えましょう。水分は1日2ℓはとるように心がけましょう。お茶、紅茶、コーヒーなどを毎朝500ccのペットボトル4本に詰め、飲みきるように努力しましょう。そして、お野菜をたっぷり食べると尿酸の排出を促進してくれます。
また、プリン体の多い食品は控えましょう! でも、鶏卵、うずらの卵、牛乳にプリン体はゼロで、肉より多いのが魚類、特に多いのがアジやイワシの干物!レバー等の内臓に多くて、ヒレなどの赤身よりロース、バラ肉の方が少ないなんてご存知でしたか?思い違いをされている方が多いようです。インターネットで食品中プリン体含有量表などを検索して取り出し、じっくり食べる食品を選んでみるのも良いでしょう。また、プリン体は水溶性なので茹でる作業がかなり減らすことができます。
今回は比較的含有量の少ない豚肩ロースを圧力鍋でやわらかく茹で、豪華で食べごたえがあり、たっぷりの野菜が一緒に食べられるような2品を考えてみました。2品共おもてなしにも使っていただけます。
お試し下さい。
★★★ レシピ:自家製焼豚★★★
<材料> (4人分)
豚肩ロース・・・1kg
ネギ・・・10cm
生姜うす切り・・・2~3枚
ローリエ・・・・1枚
焼き肉のたれ・・・1cup弱
ゆで卵・・・3個
白ネギ・・・1本
※4cmぶつ切り
人参・・・・1/2本
※3mm厚さ輪切り
椎茸・・・1~6枚
パセリ・・・少々
<作り方>
(1)豚肉を2つに分け、圧力鍋にネギ、生姜、ローリエと水ヒタヒタを入れ、ふたをし沸騰後、弱火で7 分煮る
(2)(1)を圧力が落ちるまで、10分程置いてビニール袋に焼き肉のたれと1つのゆで豚を入れ空気を抜い て密封し30分以上置く
(3)(2)を汁ごと小さい目のフライパンにあけ、ゆで卵と共に中火で返しながらゆっくり煮詰める。
途中白ネギ、椎茸も加え、火が通り味がなじめば取り出しておく。
(4) やや冷めるまで待って(3)の豚肉を薄く切り、ゆで卵はくし型に切って茹でた人参と白ネギ、椎茸と 共に大皿盛りにする。
■■■ 一口メモ ■■■
1日に摂りたい野菜の最低量は300g。つけあわせにキャベツ、芋類なども茹でてプラスすると良いでしょう。また、焼酎を1とすれば含まれるプリン体の量はピールは150倍、日本酒は40倍、ワイン・ブランデーは13倍程になります。飲むお酒も選んで飲みましょう。
★★★ レシピ:変わり豚おでん★★★
<材料> (4人分)
大根・・・3cm厚さ×3枚
こんにゃく・・・1枚
※格子の切り込みを入れ茹でる
竹串・・・18本
チキンスープの素・・・1個
【A】にんにく、生姜すりおろし、白ネギみじん切り・・・適量
【B】白みそ・・・100g、コチュジャン・・・大S1/2、 酒・・・大s2
みりん・・・大s2、水・・・大s5、卵黄1個
【C】白みそ・・・100g、さとう・・・大s3~4、みりん・・・大s2、酒・・・大s2
白すりごま・・・1/4cup 柚子皮少々
<作り方>
(1)大根は上記の豚肉を茹でる際、共に入れて茹でる。
(ぶ厚くないとくずれるのでご注意下さい)
(2)冷めるまで待ち、大根は放射状の6等分に切り、こんにゃくも三角の18切れ位に、豚肉は36切れに切 り、竹串で豚、大根、豚、こんにゃくの順にさし、別鍋にチキンスープの素と水を煮立て、淡口、こ しょう適量で味をつけて温まるまで煮込む。
(3)小さいフライパンにゴマ油を少々入れ、(A)を炒め、(B)を合わせて加えて煮立て、火を止め卵黄を 加え中華風卵みそをつくる。
(4)(C)を小さい鍋に合わせてよく混ぜて火にかけ、煮立てば火を止め、すりごまと柚子皮をすりおろし て加え、柚子みそを作る。
(5)(2)に(3)、(4)をつけていただく。
■■■ 一口メモ ■■■
尿酸値など考える必要がなければ豚肉の茹で汁に薄味をつけて串に刺した材料を温まる程度に煮込みます。こんにゃく、大根は食物繊維たっぷりでネギ、にんにくが血液の流れを良くしてくれます。
中兵庫信用金庫 季刊誌“ふれあい” 第28号 掲載