★3月30日(日本時間31日)開幕戦 

エンゼルス1vs 2 アスレチックス @オークランド・コロシアム

 

さあ、いよいよ開幕を迎えました。オークランドにあるアスレチックスの本拠地、オークランド・コロシアムです。昨日の雨が上がり、気温も13度と空気が澄んで気持ちの良い天候です。昨年の、アナハイムでの開幕戦が38度だったのを思うと、良い天候なのでは、と思いましたが、夕方になるに連れて、寒さが増し、凍えるくらいの冷え込みになりました。

 

そんな中、エンゼルスの練習が始まりました。トラウト選手は、観客の子供たちから写真とサインを頼まれ、一緒にカメラにおさまりました。少年は、「泣きそうだ」と嬉しさを表現しました。

 

そしてWBCでイタリア代表の一員として日本にやってきたフレッチャー選手。一風堂のラーメンとお寿司を堪能した、日本食通です。

 

 

そして大谷選手がグラウンドに登場したときには、大声援の嵐でした。

 

大谷翔平選手は、「3番・投手兼DH」の二刀流で先発出場。2年連続の開幕投手を務め、大役を果たしました。6回2安打無失点、10奪三振と好投。打者としても今季初安打を放ちました。その後、リリーフ陣が逆転を許し、今季初勝利にはなりませんでしたが、(再びなおエ)直球、スプリット、そしてブーメランのように曲がるスウィーパーと、圧倒的なプレーを見せつける形となりました。

 

記録メモ:開幕戦で先発投手が無失点で10奪三振を10奪三振を記録したのは1901年以降で26度目。その投手側のチーム敗戦は初。

 

2回2アウトランナー無しの場面、ロリアーノ選手にフルカウントからの6球目、85.2マイル(約137.09キロ)のスウィーパー。ボールは手元で大きく外側に変化して、ロリアーノ選手のバットは大きく空を切りました。

4回の1アウト2・3塁(6回を投げて安打はこの2本だけ)、アギラ選手を92.5マイル(約149キロ)のスプリットで空振り三振。続くロリアーノ選手を、この日最速の100.7マイル(約162キロ)の直球で2者連続空振り三振。(かっこよかった〜!)

 

その直前にはドキッとする場面も。アギラ選手が大谷選手の99マイル(約159.3キロ)のストレートをフルスイングしてバットが根元の方から折れて勢い鋭く大谷選手の足元へ一直線!大谷選手は咄嗟に大ジャンプをしてそのバットを避けましたが、本当にドキッとしました。何事もなくてよかったです。

 

トラウト選手と顔が似ていると言われている、ライトを守っているレンフロー選手の驚きのプレー。5回ノーアウト、アスレチックスの7番・ピーターソン選手の打球がライトのレンフロー選手の頭を越えそうになったところ、背走しながらジャンプしてノールックでスーパーキャッチ!大谷選手も両手をあげて驚いていましたね。

試合後の会見でも「(笑)あー、もう絶対にやったなって、ヒットだなと、思ったんですけど。僕がびっくりしましたね。反応できないくらいに」と話していました。

 

大谷選手は試合後の会見で、「気温の関係が、特に初回の温まるまで、ちょっと肌寒いなというところで、タイミングがちょっと合わなかった」とコメントされましたが、この日は気温11度とはいえ、凍える寒さでした。体を動かしていても、選手の皆さん、この寒さの中でのプレーは、大変だったのではと、察します。

 

WBCの決勝、米国戦ではトラウト選手と、全米そして全世界が注目する中で、世紀の大戦を繰り広げ、トラウト選手を空振り三振で仕留めてWBC世界一に輝き、MVPを受賞、その日からわずか9日。開幕投手としてプレッシャーがある中での登板だったかを聞かれ、大谷選手は「感じ的にはWBCで最後にクローザーで行った時の方が緊張はしてたので、ああいうシチュエーションをなるべく早いスプリングトレーニングの期間中にできたことは僕的にはプラスじゃないかなと思います」と語りました。一方のトラウト選手は、WBC直後に「第一ラウンドは翔平の勝ち。そして、このような戦いをエンゼルスで、メジャーリーグでしたいのだと改めて感じた」と。二人とも、精一杯の真剣勝負で挑んで、やり切ったという思いは、同じ。WBCでの優勝は、まさに始まりです。