実家の庭が草ぼうぼうになってしまい
意を決して草取りをした
草刈り機を使えば
小一時間ほどで終わるはず
でも すぐに再生してしまうから
小さな鎌で格闘した
草が生えているところは
土が固くなっていて
人間でいうと
凝りが溜まっている感じ
根を掘って草を抜いていくと
少しずつ凝りがほぐれていく
空気が入って
ふかふかになっていく
早朝から作業をして
日陰を探して移動する
徐々に日陰が無くなって
タイムアウト
ずっと陽が当たっている場所は
土も根も固くなっていて
鎌では到底歯が立たない
草刈り機で何とかすることにして
終了
暑い暑い一日だったから
熱中症にならないよう
水分補給を忘れずに
休憩も取りながら
裸足になって土を感じ
尻もちをついたり
ごろっと横になって
空を眺めたりしていたら
体温の急上昇を
防ぐことができたようだ
土と仲良くすると
地球が優しく抱き留めてくれる
その晩NHKの番組で
C.W.ニコルさんの
森への取り組みを観て
涙がこぼれた
森が
傷ついた子ども達の心を癒し
未来の地球を
創っていくのだという確信
そういえば
今はもう無くなってしまったけれど
今日草を取った所にあった栗の木に
小さい頃はよく登っていたなあ
子どもだけで山に行くと
怒られたけれど
木の実を採って遊んだなあと
ゆっくりと時間を遡っていた
何となく生きてきたように
思っていたけれど
ずっと地球と一緒にいたんだな
ずいぶんと大きなものに
守られて生きてきたんだなと
心と身体の深い所で感じた
森のような人間に なれたらいいな
今日も暑くてバテバテだけれど
心地よいエネルギーの流れが
あなたの元に届きますように
いすみの海でお待ちしています
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photo by のり
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