お久しぶりです。今日からまた時々書きますのでよかった見てください。 まるいひろ
「ただいまー」
疲れて仕事から帰ってきた竹夫に向って、梅子は待ってましたとばかりにしゃべりだした。
「ねえ あなた 聞いてよ! 面白いわよ。 4丁目の山田さんところの娘さん知ってるでしょ。去年結婚して県外に行ってた。あの子最近この近くに引っ越してきてたらしいんだけど、それがね- 」
っと息もつかない、というようにしゃべる梅子に竹夫はあきれるように言った。
「梅子、よそに家の娘が帰ってきたって、どうでもいいだろ。 少し落ち着いたらどうだ」
「いいえ!だってね。うちの近所に越してきても、ほとんどアパートには帰らず里の親の家にいるらしいのよ。 旦那はひとりさみしくしてるらしいのよ。 お隣の森さんが言うには夜の8時ごろアパートの前を通っても電気が付いていなかったって。 嘘だと思うならあなたも見に行ってみたら。って言うのよ、だから私 今夜行ってみようと思うんだけど。 あなたも行くでしょ!」
っと 当然のように梅子は言った。
「えーっ なんで俺が見に行く必要がある!俺は疲れてるんだよ。くだらない」
っと言いながら夕食を済ませた二人は、なんとなく壁に掛った時計を見た。
7時45分
「そろそろだわね」
っと言って、立ち上がりエプロンを外して竹夫の顔を見て梅子はまた言った。
「あなた。 行くわよ!」
「えーっ」
っと言いながらも竹夫もまんざらでもないよう立ち上がり夜の道を二人はアパートを目指して歩いた。
っと急に梅子が小声になって言った。
「ここよ!あなた。 やっぱりね!森さんの言ったとり。 電気ついてないわね!きっと冷めきった夫婦になってるんだわねー」
そう言って梅子は竹夫の顔を見て、納得したように首をたてに振ると
「あなた 帰りましょ」
っと言いって梅子は竹夫に背中を向けて帰りだした。
( やれやれ まったく くだらない 梅子の好奇心に振り回されて。 こんな時間によそに家を見に行くなんて、おれもバカだねー )
っと ぶつぶつ言いながら梅子の後をついて家に着いた、そして竹夫が疲れた足を一歩玄関に踏み入れた時、前にいた梅子がいきなり大きな声で言った。
「あなた。 なんか臭い!」
「えーっ おれが?」
っと言いながら、ふと足元を見て竹夫が叫んだ。
「あーっ イヌ くそ 踏んじゃったよ! まったく おまえのせいだぞ!」
「何 言ってんのよ!知らないわよ!外で洗ってから入ってね!」
っと言って、さっさと家の中に入ったかと思ったら、突然出てきて、梅子はまた好奇心いっぱいの顔になって、竹夫を見て言った。
「あなた それって どこのイヌのうんこかしら?」
「知るか! バカ!」