幸波って何? -10ページ目

幸波って何?

正夫と正子の お馬鹿な夫婦の会話集
竹夫と梅子の おせっかい夫婦の会話集

いよいよ今夜、山村が結婚を申し込む日だ。 正夫は昨夜は正子にこの事を話すかどうか迷って止めた。もしも正子が暇にまかせて何かくだらない事を考え付いたら、っと思うと話すこと事がためらわれた。 

正夫もあまりいい結婚とは思わないが山村の意気込みを壊してしまうのもかわいそうだという思いから、言いたい気持ちを抑えていた。 だがもうこの時間なら、何を考えても手遅れだろと、と思い仕事から帰った正夫は早々に正子の顔を見ながら言った。

「おい 正子。 今夜はおもしろい夜になりそうだぞ~ 」

とニコニコしながら言う正夫を見て、なんだろ~と考えながら正子は聞いた。

「えっ 面白い事って何? なんなのよ!」

と言う、その質問には答えず、正夫は正子がいつ気づくか、楽しみながらしゃべった。

「今夜は彼女の誕生日だからな~ あいつは仕事が終わってから何かプレゼントを買いに行くだろうから彼女の家に着くのは7時か、7時半ぐらい。 その後一緒に飯を食って、いや食べに行くか? いや痴呆の親がいるから外に行くのは無理だな。 その後いよいよだな~ なんて言うだろ? ストレートに切り出すかな? あいつの事だから、回りくどい言い方はしないだろ~な~。 だが心配だな~ 二人の間に温度差がないといいけどな~  はっはっはっはっはっ 無理だろ~な~ あっそうだ!正子。ビール あいつの為にちょっと多めに冷やしておいてやってくれ!」

と言う正夫の言葉にやっと気がついて正子は大きな声で言った。

「え~っ それって 山村さんの事?回りくどい言い方ってひょっとして、 プロポーズなの? も~あり得ない! まさか?プロポーズ~ッ? 信じられない?! イヤダ~ この前スーパーでちょっと京子さんの噂を小耳にはさんだんだけど、不倫相手はあのスーパーの店長さんらしいのよ。 時々おばあさんも連れて三人で食事に行ってるらしいわよ。それにその店長さん最近、奥さんと別居したって聞いたわよ」

それを聞いて正夫は驚いて言った。

「へ~っ そうなのか! 不思議だよな。 あいつはマメに京子さんのマンションに通って痴呆の母親に名前を覚えてもらったって嬉しそうに言ってたぞ。 よくその店長と鉢合わさなかったもんだな~  いやっ驚いたね~大した女だ! だから美人は面倒だって言ったんだよ。  かわいそうに!」

「だから私も言ったでしょ。 良子さんがいいって。 そ~だ いいこと思いついたわ!今から良子さんをうちに呼ぼうかしら? ねっどう思う? いい考えでしょ!」

                                       つづく