婚活物語 パートⅥ 編 | 幸波って何?

幸波って何?

正夫と正子の お馬鹿な夫婦の会話集
竹夫と梅子の おせっかい夫婦の会話集

「幸雄は座り込んだまま、その子をジ~ッと見たんだ。その子もまた幸雄をジ~ッと見てたらしいんだ、それがどのぐらいの時間か分からないが。 まぁたいして時間は経っていなかったようだが、その間に幸雄は考えたらしいんだな。 ( この子はおそらく、16才だろう、おれが38だから年の差は22歳、これはちょっと無理があるかな~ 神様も意地が悪いね~ 今頃になって、後10年早かったら、きっとうまく行くだろうに。 おれが二十歳の時に見た初夢の人で、ず~っと探し求めてた人だと言っても、この子の親はきっと、おれをバカにして許すなんてことはそれこそ夢だろうな~ )  な~んてな、まぁ短い時間にいろいろと考えてたらしいんだがな。 その後その子が言ったんだよ。 おかあさ~ん、オジサンが 座り込んだまま立てないみたい ってな。 そのオジサンって言葉にハッと我に返ったらしいんだ」

すると正子が笑いながら言った。

「いや~ね親子ほど違うのよ。 オジサンって言われたって当ったり前じゃないの、ね~」

と言って正子は山村を見た。 すると山村も負けずに言った。

「まぁ そうですけど。 年の差婚は今も昔も同じですよ。逆もありますから。奥さんだって、縁があれば二十歳の子と一緒に、な~んて事だって。 分かりませんよ」

「えっ そうね! そんな考えた事もなかったけど、 ありうるわね~ 私が今も独身だったら?」

と頭の中で状況を思い描いてる様子がおかしかったのか、山村は軽く笑って言った。

「でしょ!」

それを見ていた正夫があきれて言った。

「バカだね~ なに夢みたいなことを想像してるんだ。 今も独身なら、おまえはず~っと独身だよ!」

「えっ どう言うこと? 失礼ね~ まぁこんないい女いつまでも独身なんてことはあるえないわ。 周りが放っておかないわよね~」

とまた山村を見て正子は言った。 山村はなんて言っていいか分からず

「えっ えぇ 」

「正子! いい加減にしろ! 山村が困ってるだろ。 おまえが余計な事を言うから話がちっとも進まない。 ちょっと黙ってろ! それでだ、その子がおかあさ~んと呼んだから、おかあさんが戸口に立ったんだよ。  そして、その人を見た瞬間、幸雄はまた驚いて腰が抜けてしまったんだよ。 山村、なんで驚いたと思う?」

 

                                             つづく