子どもにとって

習い事をする意義とは何でしょうか?

 

 

まず、思いつくのは

「好きな・得意な分野を見つける」

「子どものさまざまな能力を伸ばす」

と、いったことではないでしょうか。

 

 

確かに、さまざまな選択肢にチャレンジした結果

「これが好き」「得意」と言えるものができて、

子どもの自己肯定感が育っていくことは

多くあります。

 

 

ですから、好きな・得意な分野を見つけるために

子どもが興味を持った・持ちそうな習い事を

いろいろと試してみるというのは、良いことです。

 

 

しかし、私が「習い事をする意義」として

最も大きいと思うのは、子どもの精神的な成長です。

 

 

習い事を始めたばかりの時期は

上手くいかないことも多いかもしれませんが、

一方で上達も実感しやすい時期です。

 

 

ところが、どこかのタイミングで

思うように伸びなくなる

「成長の踊り場」と呼ぶべきタイミングがきます。

 

 

ここを乗り越えることが大事な経験なのですが、

ここで大切なことが1つあります。

 

 

それは、この「踊り場」を乗り越えるためには

子どもが本当に好きなものに取り組んでいる必要がある

と、いうことです。

 

 

そうでないと、

なかなか乗り越えるところまでいきません。

 

 

ですので、習い事は多ければ良いというものでも

ないのだと思います。

 

 

逆に言えば、一つでも

「これは自分が好きで頑張っている」と思えるものに

挑戦できていれば十分というわけです。

 

 

同時に、これは当たり前のことですが

“親の意志100%になっていないか”ということも

気をつけたいポイントです。

 

 

もちろん、親の意志や周囲の大人のアドバイスで

始めることも多いでしょうし、どこに通うかは

結局、親も含めて探すことになるでしょう。

 

 

しかし、実際にやるかやらないかは

あくまで子ども自身に決めさせる、ということです。

 

 

通い始めの段階で、子ども自身に決めさせる。

あるいは、

一年ごとに継続の意志を確認するのも良いです。

 

 

できるだけ、子ども自身に決めさせてあげてください。

「自分で決めた」という意識を持って欲しいです。

 

 

 

では、習い事を始める時期はいつがいいか?

 

 

子どもが「自分で決めた」と意識できる時期を考えると

5〜6歳くらいが良いのではないかと思っています。

 

 

もちろん個人差もありますので

誰にでも当てはまるものではありません。

「子どもがその気になった時が通い時」くらいに

ざっくりと考えつつ、

子ども自身とちゃんと話し合って決めることを

おすすめします。

 

 

「たかが習い事で

そこまでこだわらなくてもいいんじゃない?」

と思うかもしれません。

 

 

しかし、逆に言えば、習い事というのは

「親に言われて子どもが渋々続ける」というケースが

よくあります。

 

 

そうすると、習い事の最大の効果は発揮されない。

 

つまり、人生において大きな意義をもつ

「褒められなくてもやる」という姿勢は、

身につかないことになります。

 

 

未来の心の成長のために、習い事を始める際には

子どもに「やる・やらない」という決定権を

持たせてあげてください。