自分の気持ちを上手く伝えられる

=適度に自己主張ができる、ということは

とても大事なことです。

 

 

しかし、主張する以前に大事なのは

相手が何を言っているかということを

理解すること。

 

 

ですので、子どもの自己肯定感を育む段階では

まず「聞く力」を重視してほしいと思います。

 

 

相手の話に耳を傾け

言いたいことを理解できるということは

コミュニケーションの基本であることはもちろん

あらゆる学びにおいて

まさに土台となるスキルです。

 

 

授業で話している内容を理解する。

誰かにお願いされたことに対して行動で応える。

友達の言いたいことをきちんと理解したうえで

共感を示したり、意見を言ったりする。

 

 

どれも「きちんと聞く」という基本的な姿勢が

身についていないとできないことです。

 

 

「授業や先生の話がわからない」

「友達や周りの人と

 上手くコミュニケーションとれない」

 

 

ということが積み重なれば、自己肯定感は

どうしても下がっていってしまいます。

 

 

「聞く力」は能力というよりも、むしろ姿勢です。

 

 

たとえ話している内容がわからなくても

あるいは

相手にあまり良い感情を抱いていなくても

 

 

とにかく「目の前に話している人がいたら、

相手が何を言いたいのかを考えながら

まずは真剣に聞く」ということが重要です。

 

 

自己肯定感を伸ばすうえでの準備として

いわばスポーツにおける

筋力トレーニングのようにして

「聞く力」を前もって身につけていくこと。

 

 

それは、学校や社会の中で

知識を吸収していくうえでも

新しい人間関係を作っていくうえでも

大きな助けになると思います。