父の今後 | これからの私

父の今後

こんばんは、ひろ子です。


私の父は自営業を営んでいます。


この自営業というのがちょっとクセモノで、実は最近あまりうまく行っていないのです。


父はモノを作る仕事をしているのですが、受注がほとんど無いみたいで・・・。この仕事は将来的には全くなくなる種類のモノなのだそうです。その話をする時の父はとても寂しそうで、なんだか可哀相なくらいです。


還暦を過ぎた今でも、自宅からちょっと離れた場所にある工場へ毎日仕事に出かけています。



つい先日父が言いました。



「お父さん、仕事辞めることにしたよ。」



ついにこの日が来たか。


普通のサラリーマンなら退職している年齢です。

仕事もあまり無いようだし、そのせいでいつも元気がありません。


私が子供の頃は本当に忙しくて父と会話をした記憶が無い程です。帰りも遅かったし、盆暮れ正月くらいしか休んでいませんでしたから。


ある意味家庭を犠牲にしていましたが、私にとっては尊敬できる自慢の父でした。



「今まで頑張ったね。お疲れ様。で、これからどうするの?」



そうです、仕事は仕方ないとしてもこれは大事です。


年金だけでは食べていけないし、このトシで就職するのはちょっと厳しいでしょうし。


今までの経験が生かせれば良いのですがその仕事自体が無くなってしまっているので、あとは土方や新聞配達、清掃員か旗振りか・・・。


父の友達は皆この様な仕事で再出発しているそうです。



「実はあの工場を貸しに出す事にしたんだよ。ひろ子には黙ってたけど去年の暮れに不動産屋に頼んであったんだよ。」



そうなの?


「すぐに借りたいっていう会社があって、まだ契約はしていないけれどほぼ決定しそう。」



えー!どういう会社なの?



「お父さんがやってた仕事は全然違う。インターネットで注文をとってオーダーメイドで○○○を作る会社だって。」



じゃあ父が買い揃えた機械は全て廃棄処分に・・・?

全部無駄になっちゃうんだね。

もったないけれど売っても大した金額にはならないだろうし。

まだ残っている材料も廃棄処分か。



「ところが全部使うって言うんだよ。買い取ってくれるって。」



(゚ロ゚;)エ



「ここは宝の山だって凄く喜んでいて、しかも立地条件も最高だって言うんだ。」



超田舎のあの場所が?



「○○○○が近くて、周りに○○が無いのがイイみたい。」



へー



「しかもお父さんを技術指導員として雇ってくれるって言うんだよ。」



∑( ̄□ ̄;)ナント!!



これには驚きました。

一気に借主と雇い主が現れたのです。

老後の不安が一気に消えました。


父は本当に嬉しそうでニコニコしていました。



それはそうでしょう!



今まで苦労して揃えた機械や材料。細かい事いえば、だるまストーブに焼却炉、父の手作りの棚、トラック(10年使用)その他もろもろ。使わない人にとってはただの粗大ゴミ。

それを宝の山だと言ってくれたのです。


父にはちょっと広すぎた工場も、理想の広さだそうです。

おまけに必要以上に広めの敷地は雑草がボウボウに生えて抜くのに大変で、母はいつも苦労していました。もちろん私も雑草駆除に借り出されましたよ。

このちょっと広めの敷地も理想的なのだそうです。



しかも雇ってくれるのですよ!



ちなみに数年前に貸し出しの募集を出した時には何の反応も無かったそうです。


こんなうまい話ってあるのかしら?



まだ契約はしていないので喜ぶのはまだ早いんだけどね。



この話、まとまるといいなぁ。