2000年9月16日(土)
その時の縁で、鑑賞する事になった舞台。




後に、劇評(プロ・アマ?)を読むと、二度と観られない様な舞台であるとか、
所々、辻褄が合わない点が…など様々に評されている。
私は持っていかれた感情のままの印象でよい。
今思えば、出演者のファンという目線もなかったので、スタンダードにニュートラルな気持ちで観劇ができてよかったかも。
蜷川幸雄がよく言葉にしてた『ケレン味』。
その外連味の魔法にもかかっていたい。
所詮、ステージの上の世界は、夢、虚構、嘘っぱち。
でも、ステージの上、ステージの裏側に存在している、現実に生身で生きている人達の力や想いで、真実より魅力的になる…!!
と、思っている。
そんな印象深い舞台なのに、このDVDを持っていない。
元々、DVDを繰り返し繰り返し何度も観る習慣がないからか、
(好きな映画のシーンだけ観ることはあるけど)
あの日、あの時、あの場所で観た時の感動が自分の中で変わっていくのが、ちょっとこわいからかも。
いわゆる最高を上書きされたくないのかな。
そのうち、観るかも。

トロイア戦争の原因となった、絶世の美女ヘレネ。
実は、女神ヘラの策略で、雲から造られた幻であったことが判明する(エウリピデス作品による)
『あんなに沢山死んで、戦ったのが、ただの雲のためだったとは!!』
仕えていた男が嘆く。
そんな台詞を記憶した頭の中で、この世のニュースを見る。
『あんなに、こんなに沢山死んで、戦っているのは、ただのお金のためなのか⁉︎』
私は、舞台を観たり、小説を読んだり、
漫画を読んだりすると、勝手に自分でテーマソングを決めて、気分を盛り上げたりして遊んでる。
この作品のテーマソングは、